nileさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

卒業 〜Tell the World I Love You〜(2022年製作の映画)

2.9

やたらと暴力シーンを挟んだりあまり定まらないカメラワークにチープさを感じた

ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

5.0

久しぶりに「これは自分の映画だ」だと思える作品だった。
自分より少し大人びた相手への眼差しと近くにいるのに遠く感じてしまう心の距離。そして彼女の気分で見え隠れする気持ちに翻弄されてしまう少年の愚かであ
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ジョニーは行方不明/台北暮色(2017年製作の映画)

3.8

台北を舞台に3人が時に折り混じり、時に孤独にそれぞれの人生を生きていく物語。これといった始まりも終わりもなく、スーッと静かに過ぎ去っていくようだがその感じがすごく良かった。

ペトラは静かに対峙する(2018年製作の映画)

4.5

面白かった。
誰かがもっと早く真実を伝えていれば、ずっと嘘を付き続けていればこんな悲劇は起きなかった。

悪の法則(2013年製作の映画)

3.7

これはこういう作品なんだと見方を切り替えることができてからはすごい面白い作品だった。
詳しく何が起こったのかは一切語られず、分かっていることは主人公が裏社会でミスをして命を狙われるということ。詩的でミ
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ジャーヘッド(2005年製作の映画)

3.6

兵士は戦闘で頭がおかしくなっていくのではなく、暇を持て余し敵を殺せる状況でも殺さないという選択を選び続けることで狂気に満ちていくというのは面白い。他の戦争映画に比べてコメディ要素が多めなだったのは斬新

オオカミの家(2018年製作の映画)

5.0

アリ・アスターが絶賛したという作品らしく鑑賞したがこれは凄かった。
キャラクターも勿論動くが、とにかく壁が動く。単なる背景としてではなく、2Dのアニメーションとしてベタ塗りされたペンキが次々と塗り替え
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(2021年製作の映画)

3.8

短編ストップモーションアニメーション。
てっきり本当に1901年に作られた作品かと思っていたがそういう設定らしいというのを観終わって知った。

インスペクション ここで生きる(2022年製作の映画)

3.6

ゲイであることから母親に嫌われ小さい頃からホームレス生活を余儀なくされてきた主人公が海兵隊になるために決心も軍隊の厳しいルールや差別を目の当たりにする話。
ゲイの主人公が自分の居場所を見つける物語とい
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バービー(2023年製作の映画)

4.8

公開前から社会批判を盛り込んだ作品じゃないかと噂されてはいたがここまでやるとは。オモチャの世界を舞台で社会批評を行ったトイ・ストーリー4に次ぐ大傑作。バービー人形では一度も遊んだことないし、ピンクはお>>続きを読む

トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.0

自分はトランスフォーマーが好きなんじゃなくてマイケルベイが好きなんだと気づいた。

キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

3.8

前作、前々作とあまりお気に入りのシリーズではないものの日本でここまで超大作を作れるのはコレとアニメくらいだしなあという興味関心で観賞。
燕政の過去がダラダラと続く前半やもう橋本環奈が解説役に徹するだけ
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.9

大友克洋の童夢から大いに影響を受けたであろう北欧ホラー。子どもというのは神秘に満ちた美しい存在であるとともに不気味で暴力的な存在でもあるということをまざまざと見せつけられた。道徳を教え込まれる前の児童>>続きを読む

ドリーム 狙え、人生逆転ゴール!(2023年製作の映画)

3.6

人生に失敗し、絶望していたホームレス達が問題児のサッカー選手の好感度を上げるために半ば利用される形でサッカーチームを結成。メンバーそれぞれが秘めていた想いを爆発させチームワークへと昇華させていく後半は>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

5.0

『君たちはどう生きるか』といい今作といいストーリーはとりあえず置いといて画面の中でとにかく凄いことが起きているという映画でしか出来ないことを最高峰の技術とレジェンド達がやっているというのだけでもう感動>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.3

かけがいのない友情が周囲からの視線によって壊され、取り返しのつかない事態に陥っていく。
大切な人を失った者の役割は祈り、語ることで忘れないでいることだが、レオは自責の念に駆られてしまい自らをマチズモに
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

5.0

宮崎駿の最終作に相応しい作品だったと思う。
事前予告一切無し、今作の作画監督が宮崎駿本人で無いことや宮崎駿の肉体的な衰えから制作に時間がかかっていることを知って不安だったが、鑑賞してみれば画面中を人物
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.3

どこまでもドライ。殺人でさえスタイリッシュにこなし返り血を全身に浴びる気配を見せないし、死体の血は速攻で乾く。ただ追う者と追われる者の様子が淡々と描かれるだけでここまで面白いとは思わなかった。

コララインとボタンの魔女(2009年製作の映画)

4.5

カルト的人気を誇るストップアニメーション作品の傑作。
ストップアニメーション特有の動きといい、不気味な世界観といい全て良い。不気味な悪夢のような映像が続いていく物語だけど、本気で怖がらせにくることがな
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アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

4.5

海に沈められた黒いセダンをバックに赤文字でポンとスタッフの名前が羅列されていく冒頭のシーンからもう既にかっこいい。
今作になって関西勢が出てくるが、やはりヤクザは関西勢のほうが箔が付いていて良い

アウトレイジ(2010年製作の映画)

4.2

最初から幹部級の役者がゴロゴロと出てくるので彼らの関係性がイマイチ掴めなかったが、関係図が整理され始めてからは一気に面白くなった。義理人情と面子で生きていくヤクザにとって貸しの有無はデカすぎる

龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)

2.6

隠居生活を送っていた元ヤクザのジジイ達が街のチンピラを成敗するために再結成するギャグコメディ。
つまらなくはないが、ボケに振り切りすぎている印象