ノノさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ノノ

ノノ

映画(1627)
ドラマ(42)
アニメ(0)

アルタード・ステーツ/未知への挑戦(1979年製作の映画)

3.6

幻覚描写のド派手さが面白い。探究をやめられない研究者が未知の薬を自分に使って類人猿になってしまう。トリップ時の目がイカれそうなバチバチの映像や皮膚が猿に近づいていく過程でボコボコするシーンが気持ち悪く>>続きを読む

クライム・オブ・パッション(1984年製作の映画)

3.5

ラストのウィッグ被ったおっさん夢に出てきそうだな。セックスシーンの激しさとグロさ、忙しない編集がすんごい。キャスリーン・ターナーのごつめの体に似合わないブルーのドレスと金髪ウィッグが異様。そしてお前誰>>続きを読む

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.0

長回しワンカット風に登場人物の背中を追いながら空間を自由に動くカメラって夢中になってしまう。素晴らしい技術と構成力。舞台裏で絡まる複雑な人間関係がテンポよく流れていく。今は落ち目の俳優が這い上がろうと>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.7

壮大SF苦手意識から今更見た。DUNE自体話は新しくもないしそこまでハマらなかったが、砂の惑星や衣装などの映画全体の色の統一感と映像美は抜群だった。砂が舞い霧のようにぼやけた視界の中から見える光が美し>>続きを読む

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.3

男2人が海を見にいくだけの薄っぺらくてご都合主義映画だけど、これ見ると何でもできる気がしてきちゃう。私も余命宣告されたら悪い奴のお金をばら撒いて全部めちゃくちゃにしてから海でぶっ倒れたい。

死の棘(1990年製作の映画)

4.0

この世ではないような雰囲気を持った家族。夫の浮気を機に妻が精神的に狂っていく。夫の償いの条件は増していき、妻も何をして欲しいのか分からなくなってくる。どうすれば夫を許せるのか。浮気相手をボコボコにして>>続きを読む

赤ちゃん教育(1938年製作の映画)

3.8

スクリューボールラブコメだ!情報量多くて疲れた( ; ; )
犬と豹がちゃんと演技しててかわい〜赤ちゃんでも割とデカめの豹をよくあそこまで安全に扱えたな。目まぐるしい展開とヒロインの破茶滅茶ぶりに若干
>>続きを読む

フロッグ(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤は無駄に不穏な演出がだるかったけど徐々におふざけとそれぞれが抱える秘密が重なって最悪の結末に進んでいく展開は面白かった。
アレックやべー奴ではあるんだけど、復讐なら良しとする。

汚れた顔の天使(1938年製作の映画)

4.5

良く出来すぎてるT^T
ヤンチャな2人が大人になってギャングと聖職者になる。悪事を重ねるロッキーと善良になったジェリーの行く末は決まってる。
ロッキーが銃を撃ちまくる時の動作がいちいち派手で笑ってしま
>>続きを読む

名付けようのない踊り(2022年製作の映画)

3.8

田中泯の踊りの数々と幼少期の記憶をアニメーションで交えながらドキュメンタリーで記録する。もう70代であるが、彼の体には熱気が渦巻いていた。鍛えられた体は踊るための体づくりではなく、農作業や日々の生活で>>続きを読む

エロティックな関係(1992年製作の映画)

3.2

宮沢りえが可愛いそれだけ
登場人物ほぼ日本人なのにわざわざ舞台がパリなの笑える。

さよなら、退屈なレオニー(2018年製作の映画)

3.7

全てやんわりと蟠りが残ったまま終わってくれる映画好き。実際そんなもんなので。
口うるさい大人たちからの逃避、何も継続することがない自分への苛立ち、思春期の焦燥感。ただイライラしてフラフラしてただけのそ
>>続きを読む

アイデンティティー(2003年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

適当に見たけどめちゃおもろ映画じゃんか。妄想の人格の中での惨劇と現実、1時間半に面白さがぎゅってなってて最高。たぶんこいつだろうってのは当たってたけど、そもそも現実じゃないとか作り込まれた展開とテンポ>>続きを読む

風が吹くまま(1999年製作の映画)

3.7

ほんとうに何も起こらない2時間。テレビクルーの男が村の儀式を撮るためにひたすらその日を待ちながら、人々と他愛ない会話をする。人の死を待っているというのに村に流れる時間は穏やかで美しい。たくさんのエネル>>続きを読む

ホームワーク(1989年製作の映画)

3.6

子どもたちに宿題についてインタビューしていく。みんな目がキラキラしてて可愛い。
あんな暗い部屋で男の人に尋問みたいな質問攻めされたら怖くて泣いちゃう子の気持ちもわかる笑
この頃のイランの子どもたちは大
>>続きを読む

グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-(1988年製作の映画)

3.6

めちゃくちゃイルカと泳いでみたくなる。海が近くにある生活、静かでゆっくりしてていいな。ジャックは潜水したいというよりもイルカになりたそうだった。海に潜ることに取り憑かれ、死ぬことすら恐れない。
若干テ
>>続きを読む

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

4.4

主人公の狡賢さが仇となって面倒に巻き込まれていく様子が滑稽で面白い。脚本も映画のテンポもすごく良い。偉い管理職の男たちがみんな浮気してて最悪^_^
自分の部屋を上司が浮気するためのホテルとして貸してる
>>続きを読む

ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)

3.8

日常に普通に銃がある生活考えられないな。最初のテロップ、米国で黒人が殺される率は20人に1人で犯人の大半が同じ黒人によるものだというのが意外だった。
犯罪多発地区で育った子どもはほぼ確実にグレる。そこ
>>続きを読む

地球は女で回ってる(1997年製作の映画)

3.7

精神科で医者が叫んで患者が半泣きで変な声出すとこ笑っちゃった。現実と妄想がごちゃ混ぜの最悪の世界での憂鬱をしっかりコメディにして笑わせてくれるから面白い。ウディ・アレンほんとに生きるの下手で女癖悪いの>>続きを読む

清作の妻(1965年製作の映画)

3.9

国のため死ぬために生きてる戦時中の空虚さ。清作に心奪われたお兼を演じる若尾文子の姿が本当に妖艶で美しい。お兼はずっと孤独で捻くれた人生を歩んできたが故に清作の目を潰してまで愛してくれる人を側に置きたい>>続きを読む

さらば友よ(1968年製作の映画)

4.3

ムキムキ上裸で金庫の壁を破壊しててかなりよい。コーヒーにコインを入れてギリギリ溢れるか溢れないかを賭けてる時のショットも好き。
非常に静かに行われる犯行はメルヴィルっぽさを感じる。最後のタバコに火をつ
>>続きを読む

クレイジー・ママ(1975年製作の映画)

4.0

これくらい適当に生きるのを目標にします。ありがとう。

この子は邪悪(2022年製作の映画)

3.3

玉木宏がやべー奴の役してると嬉しい!
最後の赤ちゃん確実に相撲ベイビーアヤトくんだと思うんだけど、こんなとこで見れると思ってなくて感激これだけで見た甲斐があった。

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.0

中学生?ぶりに見た。全然覚えてなかったんだけど、こんなに俳優陣が豪華だったのか。いくつもの会議シーンを挟み、人智を越える存在対人類の攻防を政治的に描いてるとこが楽しい。石原さとみの英語が異様に上手くて>>続きを読む

MOTHERS(2020年製作の映画)

3.8

ある一家の小さいドキュメンタリーだけど見応えあった。産みの母親と会って今までの感情を吐くところに全て詰まってる。産んでくれたというだけで無条件に両親に感謝しろは馬鹿馬鹿しい。会う前も会った後もおちゃら>>続きを読む

かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.4

原作、脚本との相性はあると思うけど、原恵一は絶対にもっと面白い映画を作れると思う。コナンくんの声だな〜と思ってたらコナンのセリフ入れてきてびっくりした。芦田愛菜は声がいつでも芦田愛菜。

アレックス(2002年製作の映画)

4.0

時間軸を遡って描くことで結末は見えているのにおもしろい。あと映像の力が凄まじくて見入ってしまう。執拗に撮られたレイプシーンは残酷で息が詰まった。悲惨なシーンから和やかなシーンへ向かっていくいつもの映画>>続きを読む

鉄コン筋クリート(2006年製作の映画)

4.2

ぬるぬる動く視点とレトロで退廃的な建物の細部まで拘っている書き込みが物凄くて夢中になった。戦闘シーンの迫力も良い〜!原作ファンが映画をどう思ってるのか知らないけど、個人的にはかなり好き。
クロとシロが
>>続きを読む

ノベンバー(2017年製作の映画)

4.0

オープニングだけ何回も見てるんだけど秀逸。作品全体を覆うもの恐ろしい雰囲気がコントラストの効いたモノクロとぴったり。
森の中では、3滴の血液とクラットの魂を交換できる。クラットの魂はいろんなものの中に
>>続きを読む

ヴィタール(2004年製作の映画)

3.9

10浪目みたいな見た目の浅野忠信好き〜
解剖のぐちゃぐちゃ音と生々しい変色した遺体、解剖室の重苦しい雰囲気がかなり良い。車に轢かれるシーンは鉄男みたいだった。柄本奈美さんのダンスシーン、ジュテ綺麗すぎ
>>続きを読む

暗黒街の弾痕(1937年製作の映画)

3.9

勝手に50年代くらいかと思って見てたら37年で驚いた。ヘンリー・フォンダがめちゃくちゃ若い!
完全に警察が悪いのに逃亡せざるを得なくなった2人、どう足掻いても絶望から抜け出す未来は見えない。超真っ直ぐ
>>続きを読む

チャイナタウン(1974年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ハードボイルドジャック・ニコルソン良〜! 
鼻をナイフで裂かれて変な縫い後を残したままの顔で進んでいくのも好き。痛々しい傷、激しい揉み合い、撃ち合いが最高。
エヴリンの父、ノア・クロスがギテスに娘と寝
>>続きを読む

街の恋(1953年製作の映画)

3.5

フェリーニ、アントニオーニ…有名監督たちが街の恋をテーマに撮影したオムニバス作品。失恋、自殺未遂、結婚相談所、息子を置き去りにした母、女性への視線…形式も様々にそれぞれの監督の面白さが出ていた。アント>>続きを読む

ローラ(1981年製作の映画)

3.7

出来すぎな良い男フォン・ボームと街の権力者シュッカート、娼婦ローラの三角関係。独特なカラー照明が印象的な作品。真面目な男が青、娼婦がピンクってなんだか分かりやすすぎる感じもする。ローラの下着姿は美しす>>続きを読む

罪と罰(1983年製作の映画)

3.6

カウリスマキ初の長編劇映画監督作。罪と罰ってこんなんだったっけか。警察に捕まりたいのかそうではないのか、揺れる犯人の男の葛藤を描く。
無表情な人たちと独特な暗さはこの頃からもう完成されていてすごい。後
>>続きを読む

死刑執行人もまた死す(1943年製作の映画)

3.7

裏切り者が市民全員から裏切られるのは気持ちいいけど、チャカが割と不憫。ゲシュタポの非人道的な有様をこれでもかというくらい見せられる。チャカが撃たれるシーンと、人質の影が撃たれて倒れるシーンの撮り方が良>>続きを読む