ノノさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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リトル・ジョー(2019年製作の映画)

3.8

人を幸せにする花の開発、その花の解明されていない成分。性格を変えてしまうのは花粉のせいなのか。
真っ白で無機質な研究所の空間と花を育てるための温室のライトの色が怪しげで美しい。花を映すときに流れる雅楽
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父の祈りを(1993年製作の映画)

3.6

もっと暗くてゆっくりした感じかと思ったらテンポよくて見やすい。実際にあったバーミンガム・パブ爆破事件で冤罪判決を受けた人たちが無実を勝ち取るまでの長い戦いを描く。俳優の演技はめっちゃいい。特にピート・>>続きを読む

マッドマックス(1979年製作の映画)

3.9

一番最初と最後のカーチェイスで車やバイクが宙に浮いたり轢かれる寸前にめっちゃ細かいカットでガン開き目ん玉のクロースアップが入るの好きすぎる。とんでもねえスピードで走る車とバイクって見てるだけで楽しいよ>>続きを読む

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.7

こんな体育会系ノリの獣医学校嫌だ!
ギリ耐えられるけど、うっっってなるシーンばっかりですごい。こんなに不快なものを撮れるのは才能だ。デュクルノーのボディホラーは生々しいのにエロさを全く感じない。グロさ
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ヒルコ 妖怪ハンター(1991年製作の映画)

3.5

小さい時ずっと見てた学校の怪談思い出した。ゴキブリに騒ぐジュリーかなり良いです。ストーリー弱いけど特撮はややグロで好み。自我を失いそうな竹中直人の首がもげたところでクソ笑った。背中に顔面模様の火傷嫌す>>続きを読む

田園に死す(1974年製作の映画)

3.6

田舎の窮屈さと母親の束縛から抜け出そうと、隣の人妻と駆け落ちしようとする少年の姿を自身の体験をもとに映画化した男。
過去の自分の厚化粧、どれだけ過去を思い出そうとしても美化されて本当の面が見れず厚塗り
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

4.5

おいおいなんでお前が浮気してんのに女に俺をもっと愛してくれって条件突きつけてるんだ。男が口達者すぎてむかついてきた^_^
ヴァルダが撮る裸ってすんごく健康的で美しい。浮気相手と男が体をくっつけて寝てい
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VIDEOPHOBIA(2019年製作の映画)

3.7

videophobiaってこの映画のエンディング曲だったのか!
一夜だけ関係を持った男との情事の動画がネット上にアップされてしまった女が不安に苛まれていく。次第に監視カメラ、人が持っているスマホのカメ
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.6

めっちゃ優しいヤクザってギャップで好きになってしまうよな。俳優が原作のイメージと違かったけどこっちもこっちで良かった。映画館で見たいというより家でぼーっと見たいタイプの映画。狂児の母ちゃんがヒコロヒー>>続きを読む

タロウのバカ(2019年製作の映画)

3.5

終始叫び声が聞こえてて頭おかしくなりそうだった。普通のことが何も分からないタロウと完全にイカれてるエージとまだ若干普通の感覚もあるスギオ。無力さからなのか、世の中の全てが嫌になる10代の苛立ちと暴走。>>続きを読む

男たちの挽歌(1986年製作の映画)

3.9

最高に男くさい。銃撃戦の弾の多さが気持ちいい。アクション映画全部これでいい。ありがたい。

裸足になって(2022年製作の映画)

3.6

犯罪者が野放しの国怖すぎるだろアルジェリアの法律どうなってんだ。声を失った少女が踊ることで新しいコミュニケーションの仕方を見つける。不自由になった主人公がフーリアという名前の通り自由を獲得していく。暑>>続きを読む

ヨーヨー(1965年製作の映画)

4.2

ピエール・エテックスの中で間違いなくこれが一番好き。映画内でサイレントからトーキーに移行する作りが面白い。世界恐慌やら世界大戦やら政治的に不安定な激動の時代を描きながらも終始コミカルで、でもどこか哀愁>>続きを読む

To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

3.6

アル中になったのも、それで息子を捨てる羽目になったのも全部レスリーのせいなのに誰かに責任転嫁しようとしてる様が見ていて痛い。本人が自分の愚かさを一番理解してる。自分のせいで周りの人間が不幸になっていく>>続きを読む

LOVE LIFE(2022年製作の映画)

3.7

永山絢斗いろいろあったけどやっぱりめちゃくちゃいいな。互いに思いやりを持っているように見えて誰も視線が合ってない。どれだけ福祉に携わり人を救っても自分も救われるとは限らない、何かを信仰しても死は避けら>>続きを読む

現金に手を出すな(1954年製作の映画)

3.9

切ねえ〜
女に何度も平手打ちするのはやばいけど、マックスの勘の良さと度胸は肝が据わっていて終始かっこいい。一人一人の顔に当たる照明がちょうどよく初老の男たちのシワやたるみを強調してて素晴らしい。ジャン
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ブエノスアイレス恋愛事情(2011年製作の映画)

4.0

男と女の持つ恐怖症を全てかけ合わせた状態が今の私そのまんまだった。最悪だ。
都会で生きる彼らの独り言、常に何かに怯えて、必要以上に考えて、こんがらがっていく様子に共感してしまう。
いろんな様式の建物が
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マックス、モン・アムール(1986年製作の映画)

3.9

夫が布団取った時のチンパンジーの反応おもろすぎてゲラゲラ笑った。
シャーロット・ランプリングの鋭くて力強く美しい目つきは動物のように何を考えているか分からない怖さがあった。はじめと終わりにある鍵穴、マ
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(1960年製作の映画)

4.7

穴開け作業ガチすぎて笑える。さすがに音でかすぎだろ笑笑
何十日もかけてちょっとずつじゃなくて一気に穴開けるのがまじ漢。熱心に小さいやすりで金属を削っていく音、男たちのヒソヒソした喋り声、看守の足音…音
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ピアニスト(2001年製作の映画)

3.7

毎度歪みすぎてるハネケ。とんでもない毒親だなと思ってたらエリカもすごかった。なかなかの性癖を持っていて自分の思い通りにならないと衝動的な行動をしてしまう。これが親から歪んだ愛で抑圧されてきた結果なのか>>続きを読む

地球に落ちて来た男(1976年製作の映画)

3.4

ボウイが地球人になりすますために目に入れてるクソデカカラコンとか、素の姿になった時のツルツルなビジュアルは好きだったけどストーリーはそこまでだった。原作読んでないから何とも言えないけど、主人公がボウイ>>続きを読む

LUCK-KEY/ラッキー(2016年製作の映画)

3.7

『鍵泥棒のメソッド』韓国リメイク版
オリジナルの方がやっぱり好きだけど韓国はこういうコメディ撮るのが上手いのでどっちも良い。日本版の方がもうちょい緩い感じだったな。アクションシーンの迫力はこっちの方が
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

4.1

太陽がいっぱいってなんてストーリーに合わない可愛いタイトル。
貧乏な青年トムが金持ちの青年フィリップを殺して完全犯罪を企てる。アラン・ドロンってこんなにかっこよかったっけか!スマートな顔立ちで頭の切れ
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狂ったバカンス(1962年製作の映画)

3.6

カトリーヌ・スパークが可愛すぎる。この時本当に16くらいなのがなのが信じられないほど大人っぽい。主人公の中年男のモノローグだったり妄想が何度も挿入されていてかなり浮かれてる痛さが際立つ。早く帰りなよ〜>>続きを読む

彼は秘密の女ともだち(2014年製作の映画)

3.7

ロマン・デュリス演じるダヴィッドの女性っぽい仕草とか細身の体に合った女装にすんごい見入ってしまう。死んだ親友の夫が女装するようになっていたという話。
幼い頃の回想からクレールからローラへの友情を越えた
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ロードゲーム(1981年製作の映画)

4.5

運転系スリラーはやっぱめっちゃ面白い。スピルバーグの『激突!』も最高に嫌だったけどこれもいい意味で嫌だ!!
オーストラリアの広大な自然をただひたすら走り抜けていくトラック、妄想激しめの運転手、怪しすぎ
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幻想殺人(1971年製作の映画)

3.8

フルチやっぱ良いーーー!
ミステリー、サスペンス要素もありつつ強烈な色彩とカメラワークが上手く合わさったジャッロ映画。夢で見た殺人が現実で起こってしまう。スプリットスクリーンや2重のクロースアップ、ジ
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タイムズ・スクエア(1980年製作の映画)

3.5

2人ともそこらへんにあるもの組み合わせたみたいなチグハグな服を着てるんだけどそれが逆におしゃれに見える。ニッキーの破茶滅茶さとパメラのお淑やかさの相性が抜群。ニッキーみたいな人間出会いたい。

ホームドラマ(1998年製作の映画)

3.9

んー!狂気!最悪のホームドラマ!
初期のオゾンかなり好きかもしれない。普通の家族が一匹のネズミを迎え入れたことで崩れていく。ネズミは触れた相手の本望を引き出す存在。めちゃくちゃな母と息子、娘の中にはそ
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.8

見るの何回目だろう。毎回途中で寝ちゃうからちゃんと最後まで見れたのは初めてかも。
何でこんなにキモい造形だらけの不思議な世界を思いつけるんだ。そして瞑想が不可欠な生物って魅力的。つるつるしてそうな生物
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大恋愛(1969年製作の映画)

3.7

大恋愛ってタイトル皮肉だな〜
中年おじさんの妄想大爆発。若くて可愛い秘書に恋をしてしまったおじさんが暴走する。財産分与は半分だよなって言って家具を全て真っ二つにするシーン笑った。エテックスでは長めの作
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この胸いっぱいの愛を(2005年製作の映画)

3.3

感動系2時間ドラマという感じであんまり合わなかったなー残念だ!
クドカンの要素いるか?あと、勝地涼永遠に顔変わらなくてすげえ。自分の中で伊藤英明は悪の教典のイメージが強すぎて優しい人の役してても何も入
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.2

デヴィッドバーン何歳になってもかっけえー
みんな同じグレーのスーツ着て、コードのない楽器を持ち歩き踊って演奏して歌ってるの気持ち良すぎる。配線のない楽器を持って踊りながら演奏するのに音の遅延とか雑音?
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ふたりの女、ひとつの宿命(1980年製作の映画)

3.9

夫の愛と引き換えに子どもを手に入れた女と産んだ子どもと引き換えに愛を手に入れた女。序盤はシスターフッドよりももっと強い恋人のような関係だった2人の女が1人の男と時代に狂わされていく。ふたりの女のクロー>>続きを読む

マリとユリ(1977年製作の映画)

3.9

その腐ったオムレツをよこせなんて言われたら私は熱々のオムレツ頭からかけるけど窓に投げたマリ偉い^_^
マールタは有害な男性性を描きつつも、ただ男性だけを悪として描くわけじゃなく女性側の不安定さや卑しさ
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健康でさえあれば(1966年製作の映画)

4.0

4編からなるオムニバス作品。一つ目の「不眠症」では寝れずに本を読む男の頭の中の映像と現実が交互に映される。本を逆さに持ったら想像の映像も逆さになり、本を待つ手が震えてると映像も揺れる演出好き。二つ目の>>続きを読む