きねまっきいさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

きねまっきい

きねまっきい

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市子(2023年製作の映画)

2.0

非支持。
詰め込み過ぎ、時間軸解体し過ぎ、演技させ過ぎ。
台詞喋らせ過ぎなのに構成が緩いせいで中盤からよく分からん。
不幸要素の全部載せに撮る側の動機の弱さが漂う。
杉咲、泣く不思議ちゃん役からの早期
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

2.0

この手では、
私とその周辺だけは反戦でした、
被害者です、
で一気に萎える。
ほんまかいな。
今の世の正論を並べ挙げて
互いに確認し合う作業たる鑑賞。
これをこそ疑え、がテーマでは?
何箇所かでウルっ
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終わらない週末(2023年製作の映画)

2.0

シャマよりマシだがシャマの方が好き。
安心してください治安維持してますよ、現実では政府が、と言われてもなあ。
不穏表現はそれなりに楽しんだがそれだけ、かな。
カメラワークの凝り過ぎも恩着せがましい。
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呪怨 白い老女(2009年製作の映画)

2.0

09年。恐い。
人物の関係性と出来事の順序を一旦バラして
コマ切れの怪談として並べ直す。
そうすることで世の個々の怪談は因果で繋がっていますよ
と信憑性を変に引き上げることに成功。
南明奈、
旬の美少
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ロッキー5/最後のドラマ(1990年製作の映画)

3.0

初見。
終盤の逸脱を何故か愛でたくなる可愛げある珍品。
スタローンの深部に確かに横たわる無垢な幼児性で
無理筋且つ文字通り反則な作劇をギリ成立させた珍品。
カルトとするか。
ゆえに推す勇気は無い。
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スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

2.0

役者だけど撮れますよ感を醸し出すことに腐心する気配が邪魔になる。
ベンアフは如何にアルゴに辿り着いたのだったか。
森田、大林、フィンチャー、リンチを見てます感、というか。
そしてこのオチは納得性が低い
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

2.0

巧い省略話法に飽きる、という稀有な映画体験。
話法は優れているかもだが、
そもそもの物語が地味で凡庸で面白くないのだ。
その地味さを無理に愛でる気にはならぬ。
巧い監督なら物語選びをこそ巧く。
尤もら
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ロッキー2(1979年製作の映画)

3.0

見たのは1と4。
2は初見。
なるほど極端に終盤に盛上がりを寄せる作劇は成功。
延々と緩慢を見せる勇気は買おう。
恋愛にだけは迷いも理由も文句も無いのが良い。
三宅隆太氏推薦作。

怪物の木こり(2023年製作の映画)

2.0

脚本の整理不足。
なまじ各人の動機が説明されるだけに、
その半端で常に失速。
特に終盤。
菜々緒はハマり役を得た感だが、
本作が最善と思えず。
三池またもケレン薄く、
怪作快作の極道大戦争を最後にもう
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

2.0

緊張感はある、下手ではない、、だが全然面白くない。
尤もらしいが、だから何?な一本。
無理に面白がることは可能だが。

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.0

革命譚の典型に内輪ネタ楽屋ネタを詰め込み成功。
刑事譚の典型にリアルSF要素のブレラン型作劇と評す。
過剰な露悪とおふざけの先に郷土愛と人間讃歌が透けるのが味噌。
そこそこの幸福、か。
泣き笑った。
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ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年製作の映画)

2.0

当時落涙した記憶。
再見。
子供騙し感否めず失笑。
主役父娘の演技の稚拙は全編の質感に合うっちゃ合う。
もう見ない。

シャッター ラビリンス(2009年製作の映画)

3.0

拾い物。
全編の居心地の悪さと気持ちの悪さ、
ちゃんとオチた物語の面白さ、
作劇の分かり易さ、
主演女優の力演を買う。

だから支持。
三宅隆太氏推薦作。

スラローム 少女の凍てつく心(2020年製作の映画)

3.0

勝つ程に陰鬱になる、
愛し合ってなどおらず、
寧ろ憎しみ合い破滅と堕落に邁進するかの男女。
何れかが死ぬまで続くシン・エースをねらえ!と見るか。
雪山の異様に雄大な白と
それに対置される極少量の赤の気
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

2.0

ベタ、だ。
そして何処か小狡い。
上品に見えてこの語りの順序は下品だ。

アナログ(2023年製作の映画)

2.0

成就しないからメロ持続、か。
幾ら何でもベタ過ぎる。
無印良品な空間で延々回遊する無菌な恋愛未満。
シン・40歳の童貞男、と見るべきか。
ま、お好きなら。

正欲(2023年製作の映画)

2.0

正しい事を正しいと言う、
毒にも薬にも成らぬ一本。
この稲垣は今や分が悪いのは自明。
この無害で綺麗な性趣向を
目を覆う迷惑千万有害な性趣向に置き換えても
同様に語れるか?と意地悪を言いたくもなる。
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(2023年製作の映画)

1.0

凡庸、稚拙、散漫、冗長。
全然面白くない。
以上。

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

2.0

米国民は政治家の歯に絹着せぬ発言から
善人か悪人かを嗅ぎ分ける能力がある
と言いたいらしい。
それが気に食わぬ。
美しい努力型の秀才、
営利より環境、
ハイソ美男より庶民的ブ男が好き、
だから良い大統
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八つ墓村(1977年製作の映画)

2.0

土着怨念に合理的洗練を被せる市川崑連作へのアンチか、
要は怪談という身も蓋も無さを楽しめるか?だが、
物語の凡庸、構成のダルさ、何よりショーケンと渥美清初め全キャラのツマラナさゆえに振るわず。
小川真
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軽い男じゃないのよ(2018年製作の映画)

3.0

必見。
物語での役割の性差を徹底的にメタ化して現実社会を斬る。
物語が映画があったから逆に現実がこうなったと撮った人と見た人を断罪する。
映画は即ち恋愛映画だから現存する全ての映画を吹っ飛ばす破壊力。
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法廷遊戯(2023年製作の映画)

3.1

支持。
意外に高級上質な気持ち悪さ。
あの樹木江守の怪演の分だけ森田39に微量及ばず。
黒沢清な美しくも汚い薄暗画に童顔美形を置く異様も良し。
意匠に酔うには1.5捻り余計が惜しい。
ペドゥナより杉咲
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.0

恐るべき一本。
戦没者の弔いの為に正しく闘い直す生存者。
戦争でなくあの方法が悪かった。
生命尊重、論理的創意工夫でなら戦おう。
これは違う。
そんな戦争は過去にも未来にも絶対に無いのだ。
本作の映画
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おまえの罪を自白しろ(2023年製作の映画)

1.0

要素過多、ゴチャゴチャ、チグハグ。
政治って多分こうだよね的な批評モドキの幼稚な茶番。
で、変なオチ。
政治家も顔が良い方がイイかも、だけが残る。
外れ無しの誘拐モノでこうも外すとは。
これを未だ平然
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

2.0

浅い。
無駄に大作な珍作。
AIって意外に生命尊重で密教好きそう!
未来のアジアは渋谷ベトナムチベットまで混ざるよ!
でポカーン。
アキラ攻殻ギガントガンダムの混合は嬉しいが下手。
米国でナベケン一度
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リゾートバイト(2023年製作の映画)

4.0

拾い物。
果敢だ。
あまりに意外且つ実は古めかしい終盤の展開を、
98年リングを結局越せないJホラー呪縛脱却の狼煙、
新たなカルト作の爆誕と評す。
その手が有ったか!
伊原六花、中盤までの凡庸が寧ろ策
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.0

見る時点で周知の史実に現実架空混交する善悪群像を投げ込み現代的思考でドラマを紡ぐタイタニック構造の採用で成功。
衆愚と老害と報道の功罪なるある種凡庸な主題も筋金入りの森達也だから掘り下げが何枚も深い。
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ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

3.0

世代論を冠して寧ろ不変と普遍をこそ語り、
寺内貫太郎な昭和的狂騒の中に神妙な死界を丹念に練り込み、
多国籍化と多様性受容途上の世を辛辣冷静正確に斬る
天才クドカンの筆致の瑞々しさ。
今や皆が中堅実力派
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.0

心地好い上品を評すが、随所で微妙に語り過ぎか。
「さよなら渓谷」以来久々に真木よう子にイイ役、でも似た役。
演者陣重複ゆえか山下敦弘側に踏み込んで今泉力哉らしさが減じた感も。
手堅く私的年テン中位当確
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ハント(2022年製作の映画)

2.0

韓国映画の不振も明白か。
凡庸且つひねり過ぎ。
で、ゴチャゴチャ。
似た風体の男達が似たようで異なるらしき思想で欺いたり裏切ったり。
常にキレ気味。
恥ずかしいけどよく分からず。
アクションも盛大で大
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

2.0

序盤は大阪西成版の恋する惑星かと乗ったが。
中盤のダレ場(有って良い)が感傷的情緒的でなく事務的方法論的になったのが敗因。
KAMIKAZETAXI(原田眞人はこれが良過ぎた)の中盤、死臭の甘美に皆が
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

2.0

ベタは寧ろ歓迎だが。
ハズレ無きレース映画にしてツマラヌ理由を。
①ゲーマーを見下す世評偏見が障壁では弱い。
②ゲーマーの勝機は?秘策は?が見えないから善戦に納得感が無い。
③好敵手に物語が無いから魅
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こんにちは、母さん(2023年製作の映画)

3.0

泣いた。
生き直し、働き直し、愛し直しをこの令和に気張らず語り過ぎず撮れた。
吉永の美しさより寧ろ山田映画のヒロイン然とした初々しさに驚いた。
隅田川、煎餅、足袋、家屋が物語に適度適切に置かれる心地良
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

2.0

緩い。
エピローグが三倍長い。解いたらさっさと終われ。
主人公の二つの正論説教が五倍長い。これを台詞で説明しないのが映画だろ。
キャラ造形と動機偏重型事件設定ではまあ善戦だが。
市川崑の手本は見たろう
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