きねまっきいさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

きねまっきい

きねまっきい

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ゼロ・アワー(2010年製作の映画)

2.0

同種「狼たちの午後」に大きく劣るのは、
まず役者陣(特に主役)の力量不足魅力不足、
そして演出作劇の切れ味不足ゆえ。
名優名匠の名作との比較は酷かもだが、
この手を撮るなら仕方なし。
怒涛の開巻からど
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THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

2.0

物語が何処から如何に始まり
如何なる目的とルールで進み
何処で如何に終わったか?が
実は分からぬまま幕。
物語、始まってた?
二重に裏切ってた?
悪い悪と良い悪が反目してた?
要は良く分からん。
続編
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刑事物語(1982年製作の映画)

3.0

アクションも濡れ場も晒す鉄矢のアイドル映画。
終盤、カメオ出演の彼、夕日、邦衛、海、拓郎、寝台車なるザ邦画な昭和風物。
これに泣きたくて再々…見。
怪演笑撃の樹木希林、大御所化前夜の自己ベスト演。
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インパクト・クラッシュ(2017年製作の映画)

2.0

印もの特有のチープさが目立つジャンルゆえか、
米の二大濃い系名優デンとジンハクによるアレ、
和の終戦時にヤマトを捩じ込むトンデモなアレに劣る。
ハズレ無しの潜水艦モノの中で下位。
三宅隆太氏推薦作だが
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夜明けまでバス停で(2022年製作の映画)

4.0

支持。
捻りの無い画調、演技、演出、配役、分かりやすい悪役造形という古さと平板さが
寧ろ主張の強度を高めた稀有な成功作。
狙いか。
脚本梶原阿貴があの痛恨の実話を
こうも反転させねば書けなかった切実の
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

2.0

その行為がテーマなら見なかった。
先に言ってよ。
広げた風呂敷を畳まぬまま幕。
面白く出来たかもな素材だが。
非支持。

クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

2.0

凄いお金持ちになっても、
性格良いまま、
家族とお友達を大切にして、
偉ぶらず、
頑張る時はめっちゃ頑張る、
そんな人もいる、
って知らんがな。以上。

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

2.0

世界の何処かではこんなに酷い事が実際にあったらしいです、
怖いよね、
知らなきゃ駄目でしょ、
リアル調だからエンタメ要素少ない方が尤もらしいよね?
行政や司法の欺瞞も入れました、
以上。
な一本かな。
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.0

力ある二人の役者による優れた喜劇ではある。
物語の必然と偶然を混濁させる無理は許すが、ドクロベエな巨悪柄本で社会問題を語り捏ね過ぎて失速。
そこに至らず説教臭さを避けてエンタメに踏み止まる勇気が原典(
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

2.0

幾ら何でも騒々しく目まぐるし過ぎ。
だからか、面白くはなかった。
インクレディブルは何と落ち着いた静かな作品だったろう、と想う。

劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ(2023年製作の映画)

1.0

面白く撮れそうな題材だが
構成脚本演技撮影ともに凡庸散漫稚拙。
快作「avec mon mari」「とらばいゆ」で推したが
以後20年不作の大谷健太郎監督、
復調したら泣く、のだが。
良い物語を良いス
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わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

1.0

令和の美男子美少女をどう見たいか?の
模範回答箇条羅列は全然面白くない。
大正浪漫でベルばらな帝都と軍服、
性交渉無き窮屈な婚姻、
超能力発揮時の苦悶のイキ顔、
お詫びを謝罪と言う漢字多めの台詞回し、
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.0

古き良きSF空間に湿度ある人間味とアナログを捩じ込む手つきは999とコブラを想わせる。
寧ろトチローとハーロックか。
大宇宙で主人公だけが大した特殊能力を持たないのが味噌。
人の世の混沌と不完全をこそ
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銀河鉄道の父(2023年製作の映画)

3.0

上質なベタ。
成島出はシャブ極道、笑う蛙などの脚本の人で、
監督作では悉く不振だったが本作は初めて良し。
変に捻らず高齢者を泣かすベタを手堅く撮れる人と捉えよう。
菅田将暉の異様に高い鼻、
森七菜の適
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高速道路家族(2022年製作の映画)

2.0

サダヲ長澤の「マザー」回避の為か、
ジャンル横断し過ぎて中途半端で浅い印象に。
喜劇的に悲劇を撮り社会問題を語り結果娯楽に落とす芸当持ちは世界でポンジュノだけか。
韓流の質の上下差を見た。
軟弱外道な
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

2.0

評判の音楽シーンは確かに迫力あるが、
JAZZの良し悪し上手下手など分からぬから、
劇中の強者評論家や如何にもな通が誉めたから凄い、
として話しを進める美味しんぼ式ドラマの典型。
強気一点張りで性格も
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ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)

3.0

楽しんだ。
ウディ・アレンは向田邦子に通ずるのだな。
「阿修羅のごとく」など。
存命のウディ・アレン、次作は「あ、うん」を。

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.0

支持。
思いの外楽しめたのは、
無理ある映画書式の縛りが
物語本体の謎解きやテーマに上手くリンクした心地良さゆえだろう。
私事を秘匿しては暴き晒し
時空を折り畳むSNSの世、
その利便と厄介を語るに最
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土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

2.0

初見。
もういいかな、これ系は。
田舎に静かに一人、
四季が流れて山菜を食べて、
死生観の描写アリ系は。
この二人だから何とか見ていられる系。
退屈な程尤もらしい系。
要するに全然面白くない。
まあ美
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

2.0

猛烈に地味だが、面白くなくはない。
先にムクレた男のキャラの理解し難さ、
感情移入し難さが最後までネック。
尤もらしいが。
結果、客を放置して幕。
唯一コリンファの退屈凡庸演は買うが。
非支持。

せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.0

人の世の円環を語るべく延々執拗にそれを撮る。
その為に予め臭いは無い映画から色も抜く。
だから見られる。
阪本映画の喧騒の真ん中に終始密かに置かれていた物が見えた気が。
雨と雪に黒澤の気配。
秀作。

霊的ボリシェヴィキ(2017年製作の映画)

2.0

個々の怪談の怖さは上出来。
だからこそ物語の主軸とした実験儀式の大仕掛け感と
何処か緩いオチの胡散臭さが仇に。
只々語られる怖い怪談の羅列だけなら快作だったかも。

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.9

今更初見。
静と騒の振れ幅の大きさ、
読めない展開、
情報開示の時機と量の正しさ。
猛烈に怖いが上品、
それでいて下品という。
また見るだろう。
劇場で見ねばだった。

ヴィレッジ(2023年製作の映画)

4.0

昭和「悪魔の手毬唄」を解体、
金田一は不在、北公次の目線として
令和に再構築。
父を亡くした過去の事件、
物言わぬ老婆、伝統芸能、都市からの帰還者、
都市の下請け産業、有力者の一族。
全員が儲け役の中
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

2.0

医者嫌いの病人が見舞客に順番に叱られて、いじけて、益々医者嫌いになる、だけ。
尤もらしい文学的宗教的な説明台詞あり。
トムハ系演技での受賞、頑張ったね。
つまらん。

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

1.0

出た、もろシャマな一本。
全然面白くなかった。
まず物語がツマラン。

ロストケア(2023年製作の映画)

2.0

想定内の物語を
想定内の台詞と
想定内の演技で
全て説明し尽くす一本。
見て得る物は何も無し。

フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

4.0

支持。
男の面目まる潰れ(雪崩の如し)を擬似体験させられる映画的喜び。
精密で上質な喜劇の快作。解脱の心地良さ。
旬の監督オストルンドに期待。

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

4.0

初見。
支持。
アート系富裕層あるあるから一歩踏み込む嫌ぁな気持ち、
作劇の典型からの肩透かし、
程良く捻る大人な風刺、
露悪的な程の画力、
漂う品格。
なるほど新しい。
劇場で見ねばだった。
旬のオ
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さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

3.0

念願の初見。
家族友人他人と無防備に触れ合い、ぬくもりを通わせたあの頃。
ってホント?だが沁みる。
感動装置然とした昭和描写を冷静に疑いつつ、クレしんオトナ帝国ケンとチャコの誕生譚と見立てるか。
楽曲
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.0

支持。
私的年テン入り当確。
上品の適量ゆえか露悪も後味良し。
半裸の◯◯◯まみれで独り転げ回る老婦人に泣き笑った。
我が国が誇る珍事アナタハンが素?が嬉しい。
カンヌ受賞ゆえ今村昌平ならどう撮ったか
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ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

2.0

非支持。
寧ろアジョシ2を。
ブレラン、レオンに変に寄せて主役の苦悩哀切が弱まった感。
理屈抜きで座頭市亜流活劇を楽しむにも、白人が負うには無理な韓流の臭み辛みが邪魔に。
悪側の動機(回りくどく納得感
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.0

私的年テン上位当確。
期待通り1より話しを小さくして成功。
だからまた会いたかったキャラがより映えた。
特に掃除屋田坂。
このピントが監督の腕。
中学のままの非成長譚という哀歌。
全編に塗り込む死相の
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私が熟れた季節(2020年製作の映画)

2.0

DVDで初見ゆえか、さほど乗れず。
神代辰巳ならどう撮ったかな、とは思う。
三宅隆太氏推薦作だがそれ程でも。

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

公開当時以来の再見。
こんなに良かったか。
同監督の近作快作ノープを見たからか、
エッジの効いた露悪的ですらある画が、
物語のエグ味アップに貢献していると感じた。
物凄く嫌で気持ち悪い話しだが滅法面白
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