だいすまさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ほぞ(2001年製作の映画)

2.5

真利子哲也監督特集より。
自主制作デビュー作。
めちゃくちゃシュールすぎるし、完全に壊れている。
ここに才能の芽があるとは、見る人が見ないと分からないのだろうが、意味不明の作品だった。

不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)

3.8

触れることとは、触れないことでもあるのだろうか。
心で触れて身体で触れない、というのを作中のダンスが表しているように思った。

難解な友情物語。

砂の器(1974年製作の映画)

4.5

ただ素晴らしい。

ラスト40分、主題曲とセリフの無い親子の旅路のシーンは本当に美しく胸を打った。

ものすごい作品だが、言葉が上手く出てこない。

ギャングース(2018年製作の映画)

3.5

少年院上がりの3人組の友情物語。

タタキと言われる、詐欺グループのアジトを狙った空き巣をしながら日々の生計を立てる。

ある時大物詐欺グループをターゲットに一気に稼いで足を洗おうとするが、逆に稼いだ
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アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

4.0

「新感染症」がテーマになっているが、コロナ程度で良かったよなー、ゾンビになるのは勘弁だよなー、と素直に思った笑

本作は何より特撮と特殊メイクが素晴らしい。
最近、あまりこうした作品を見かけなくなった
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空(カラ)の味(2016年製作の映画)

3.8

摂食障害に悩み苦しむ女子高生の、再生の物語。

何か不安にかられて過食と嘔吐を繰り返す。
家族や友人のサポートも逆効果となるが、物語中盤、ひょんな事で知り合うマキさんの存在によって、少しずつ自分らしさ
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.0

リーマンショックが何故起こったのか、本作で良く理解出来たが、金融知識がないと細部の理解が追いつかない。
空売り、CDS/CDO等。

まあ、所得の無い人に無審査で金貸したらどうなるか分かるわな。

ひゃくはち(2008年製作の映画)

3.5

全く記憶にないが、知らない間に録画してたらしい。ということで、作品名も初めて見るし中身も全く分からないままに再生ボタンを押した笑

高校野球の強豪校で、ベンチ(補欠)入りを目指す二人の高校生の物語。
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志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

4.2

重度の吃音を持つ、女子高生の物語。

独り言は大丈夫なのに、対人になると言葉が出ずクラスでも存在を消しながら過ごす。
ある時、自分を理解してくれる友人と出会い歌を歌い、徐々に普通の日常を取り戻す。
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i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

3.5

東京新聞、望月記者のドキュメント。
報道の自由、表現の自由とは何か。

菅官房長官(当時)の記者会見で、沖縄基地問題等物すごい勢いで質問するも、ことごとく妨害されまた菅がキレ、一向に相手にされないシー
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なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

3.8

2021年一発目の映画はこれ。

映画「選挙」にも通ずるまた構図も似ている作風だったが、2時間一気に観る事が出来た。

何故総理大臣になれないのか。
地盤看板カバンがない、所属する党(組織)に恵まれな
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.2

今年最後の映画館。

本作は何となく気になってたけど、配信待とうかな…と思っていたところ、ネットで大滝詠一の「君は天然色」の5.1サラウンド音源を上映前に流すと知り迷わず映画館へ。

初めに、新たにサ
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

3.5

もう間もなく、東日本大震災から10年…
あの日は漏れなく私も帰宅難民になり、幹線道路を亡霊のように歩いたことを思い出す。

本作は福島第一原発の危機を救った現場の勇姿の物語だ。
テレビで爆発のニュース
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.8

これまた強烈な作品。。

足の不自由な兄と、知的障害のある妹の二人暮らし。貧しさの極みから只生きていく為に、妹に売春させる兄。

こういう人こそ福祉に頼るべきはずだが、もしかするとそういう知識すら無い
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そこにいた男(2020年製作の映画)

3.5

あったあった新宿歌舞伎町のホスト殺人事件。犯人の女が被害者の隣で煙草吸ってたんだよな。
当時ゾッとしたけど、本事件をモチーフに作られた本作は、かなり事件の真相に迫ってたんじゃないかな。
男女の痴情のも
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鳥(仮)(2016年製作の映画)

3.5

日本映画専門チャンネルの深田監督特集にて。

不思議な超短編作。こういうSFっぽいのもいいな。記録。

ワイルドカード(2014年製作の映画)

3.5

誰にも媚びない屈強な男。
久々に観たなー、ハードボイルド。

はちどり(2018年製作の映画)

3.8

キネカ大森にてリバイバル上映。見逃してただけにラッキーだった。

14歳の女の子の成長を描く物語。なんてことない出来事ばかりなんだけど、それは大人の視点であって、彼女にとっては一つ一つが大事な瞬間だっ
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ある取り調べ(2015年製作の映画)

3.0

人情味溢れる話だけど、特に何の捻りもない純粋なヒューマンドラマ。
本作は映画ではなくTV用?

罪の声(2020年製作の映画)

3.8

グリコ森永事件。
当時、私は小学5年生だったが、世間を騒がせたことをうっすら覚えている。確か、犯人の通話テープが電話公開され、興味本位で電話して聴いたなと。

あの未解決事件をよくぞここまで話を膨らま
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

4.2

良く出来てる面白い話だった。

海軍内で競合する戦艦の見積もり不正を証明するために迎えられた数学の天才。

何も情報が無いところから、見積もりの不正を暴くまでのプロセスが面白かった。

当初の目的が達
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EXIT(2019年製作の映画)

3.5

今までなかったような毒ガスパニック作で、設定は面白いと思う。次第に充満してきて上しか逃げ道が無いという。

期待高らかに鑑賞開始したが、何というかそこまで完全にハマれなかった。
確かに面白いかと言えば
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Wの悲劇(1984年製作の映画)

3.5

そうかーこういう話だったのか…笑

女優の卵がスキャンダルの替え玉役を引き受けて大役を勝ち取る話と。
なるほど舞台場面の薬師丸ひろ子も光っていて当時の勢いを感じたが、おそらく本作で活躍も一旦落ち着いた
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.2

目黒シネマで見逃し鑑賞。

一切グラウンドが映らない清々しさ。

それぞれの立場で「しょうがない」諦めてしまっている高校生達が、試合を通して次第に前向きな気持ちに変わって行く。

会話が非常に面白い。
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泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

3.5

オンライン試写会にて。

泣く子は自分だったのか…
上手く行かない人生を、廃れ行く地方都市や文化を静かに描く。

何もかも消し去りたいという思い、別れゆく子の幸せを願う思いを激しく叫ぶ最終シーンに込め
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目撃者(2017年製作の映画)

3.5

偶然殺人現場を目撃したサラリーマン。
犯人に気付かれた為に、復讐を恐れて通報しなかったことから事件が拡大する。

自身や家族にも次第に犯人の手が伸びて…というサスペンスもの。

まあまあ面白いという感
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海にかかる霧(2014年製作の映画)

3.5

密入国の手伝いで一儲けしようと思ったが…

すごいとは言えないまでも、良く練られたストーリーだったと思う。
仲間割れに至る過程が面白い。

作品の90%は海上だったかな笑

積むさおり(2019年製作の映画)

3.8

狂気。

自分の耳がおかしくなったのかと思った。

十九歳の地図(1979年製作の映画)

3.8

鬱屈した青春。見えない未来。


主人公の漢字の書き順が無茶苦茶だ。
全く勉強しない浪人生を表すために、わざとそうしたのであれば天晴。

めちゃくちゃカオスな昔の北区王子が見れるのも貴重。

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.5

濱口竜介脚本に期待し過ぎたのか、やや残念だった…

壮大感が意外にもあまり無かったというのが本音。途中眠くなってしまったし、、
こういうかっちりした作品よりも、もっと隙間のある、間のある作品が良いのか
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.5

気楽に見れる作品。

もっと周囲の抵抗があって、これを克服する場面があれば最後は更に盛り上がったんだろうなーなんて思った。

今度は愛妻家(2009年製作の映画)

4.5

3度目の鑑賞か。

これは名作。なんせ泣ける…

時に忘れがちだけど、嫁を大事にしようと思う。

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.2

子育てに苦悩する一主婦の物語。

日本でも昔から議論されてきた、もしくは(とりあえず保育園作っとけ的な)本質を避けて通ってきた議論を、真正面から描いている。

苦労して大学に入り、苦労して就職して、そ
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さらば愛しき大地(1982年製作の映画)

3.5

根津甚八のクズ男っぷりが、見ていて本当にムカついた笑
徹底的に自堕落なキャラを演じている。
薬物中毒になって行く様はあまりリアルではなかったが、最後は…だな。

秋吉久美子も同様に、味わい深い崩れたキ
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