mokaさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ナイト ミュージアム(2006年製作の映画)

4.2

冴えない父親だったけど、展示物たちの特長を生かして悪者退治するラリーはさながら一国の主のようで。歴史に限らず、物事って知れば知るほど面白いし、色んなことを知ると人生が面白くなる。そういう意味では教育的>>続きを読む

殻を破る(2020年製作の映画)

3.7

クレヨンか、水彩画か、そんな柔らかなタッチの絵が可愛い!
世の中のいろんな人間関係が、ひとつでも多くこんな風に幸せに包まれていたらいいなと切に願う。

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

辻褄合わせも愛だよね

ほんとは、そこまで必死に優子の人生のためになるって分かってたなら、健康不安がある時点で水戸さんと結婚するべきではなかったかもしれない。理想はそうであれ、優子のために辻褄合わせに
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

3.8

波はないが後味が良い映画。一つ一つの出来事に深い意義なんてないけど、説明つかないことがほとんどだけど、それを経験するのとしないのとじゃやっぱり人生って少し変わってくると思う。そういうリアリティを感じた>>続きを読む

きっと、星のせいじゃない。(2014年製作の映画)

3.5

どう生きるか、どう「死に向かうか」。目の前にいる愛する人、愛してくれる人に存分に向かい合うことは、あるひとつの愛情の正解な気がする。

いい話だったし、いわゆる難病物とは一線を画している意義を持った作
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.8

いい青春映画!
一生懸命で、世界が狭いような広いような、そんな間にいる子たちの物語。若い頃の思い出って大人になるとちっぽけに感じてしまうことも多いけれど、そのひとつひとつの経験がその後の人生に与える影
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.1

第二次世界大戦終盤の、敗戦色が濃厚になったドイツの人々はなにを思っていたのか。戦争を進めていく中で育った色んな価値観の人間から見た、ひとつの時代の終焉に向かう様子を、皮肉たっぷりに描いている。
筋金入
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ニューイヤーズ・イブ(2011年製作の映画)

3.7

何かを変えるには自分自身によるものが大きいけれど、特別な日には背中を押してくれる力があるね。色んな想いを抱えながら、周りの人と幸せを分け合えながら、世界は少しずつ移ろっている。

オムニバス形式ですが
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プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)

4.1

王道シンデレラストーリー👑
お金のためなら心を殺せた二人が、人生に感情を持ち込むようになった。バックグラウンドは全く違うけど根っこが似てる二人が、お互いに影響し合うのって素敵。ホテルの人たちも皆上品で
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

全体像をつかめないからこそ面白い。稚拙で(他の翻訳家が被害を被るって想像しなかったの?)、行きあたりばったりで(車が間に合わなかったら?)、矛盾してるからこそ(自殺現場近くに包丁落ちてたのはスルー?)>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.1

ご都合主義だっていいじゃない、そのご都合が想像を上回るものだったら

しっかりアクションで、なかなかにグロくて、現代社会の根深い問題とも繋がっているのに、どうしてか笑えてしまうんだよなあ。後味も何故か
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.2

紳士の紳士による紳士のためのスパイ映画
テーラーや武器のギミックがお洒落で、才能と成長にわくわくして、紳士然とした姿は格好良くて、ちょっとお茶目で、そして爽快なアクションシーン。こんなん好きにならない
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王様の剣(1963年製作の映画)

3.4

アーサー王誕生の物語
ここまで教育や知恵が力となることを真っ直ぐ描いた作品は珍しいんじゃないかな。三匹の子豚は知恵というより機転だし。
剣が途中で完全に物語から弾かれているような印象があったけど、「教
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あなたが寝てる間に…(1995年製作の映画)

4.0

駅の窓口の彼女が、憧れの君だったハンサムをホームの転落から助け、家族にフィアンセにだと誤解されてしまうところから始まる物語。

ルーシーには正直甘いところがあるけれど、それも全部ひっくるめて可愛くて素
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エルフ 〜サンタの国からやってきた〜(2003年製作の映画)

3.8

クリスマスってやっぱり良い。バディのピュアさとクリスマスの魔法がみんなを素直にしたんだろうな。
エルフの国では落ちこぼれでも、人間界に来たらその道ではプロフェッショナル、これって私達のいる世界にもある
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ディナーをどうぞ!(2021年製作の映画)

3.3

差別と特別扱い
取り扱っているテーマは分かりやすいが、メッセージ性がぼんやりしているのは、こちら側に課題を投げかけるため?

こんな差別的特別扱いだって上等!と逆境の中で闘ってくれた方々のおかげで撤廃
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あの頃をもう一度(2021年製作の映画)

3.9

ミュージカルというよりこれはダンスかな?音楽と調和した動きが目にも楽しい。

自分や周りを大切に想う形はなんでもいい。みんな違ってみんないい。大切に想ってきたことの積み重ねが、思い出となっていつか輝く
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ハイタッチ(2019年製作の映画)

3.7

Dolby Vision映る人全員に観てほしいってくらい映像が美しい。純粋な映像の美しさそのものに感動することなんてなかなかないんじゃないか。光の使い方が綺麗すぎる。
短く台詞もないストーリーの中で、
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キャロル(2015年製作の映画)

3.9

「自分を偽る生き方では存在意義がない」、それならば自分はどう生きたいのか?
人生の指針に詰まったとき、思い出したい作品。人に惹かれるのに理由なんてないよね。キャロルのミステリアスな色気と、テレーズの凛
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心をつむいで(2018年製作の映画)

3.6

集団に、「みんなとちがう」存在が入ったらどうなるか。
「みんな」に寄せたパールがいたから、次の、その次の子たちも結果的に馴染めたのかな。今ある差をどうにかするには、なにか力を加えないと、どうしたって行
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ボー・ピープはどこに?(2020年製作の映画)

3.6

おもちゃにだって個性があっていいじゃない。
ストーリーとは関係ないけど、Dolby Vision本当に綺麗。これからもっと対応作品増えるといいな

ローズ家の戦争(1989年製作の映画)

3.0

離婚と家を賭けた夫婦の仁義なき戦い
妻は行きあたりばったりだし、夫はこと夫婦関係に関してはぽんこつで気持ち悪いし、かなり泥仕合。語り部のギャビンはいい味出しているんだけどなあ。
ブラックジョークが時代
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.9

グランド・ブタペスト・ホテルを観たときも思ったけれど、このなんとも言えない感じがウェス・アンダーソンなんだろうな。なぜ親しくなったのか分からなかったり、いまいち感情の変わり目が読めなかったり、そもそも>>続きを読む

イード(2021年製作の映画)

3.7

生活に根付いた宗教的行事と、その宗教を知らない/馴染みがない社会でどう向き合っていくか。多様性を否定しない社会とは、なんなのか。
知らないことを知ることも大事だし、けどそれ以上に、知らないことや想像が
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紙ひこうき(2012年製作の映画)

3.9

美しく優しいおとぎ話
画風だけでなく、街やファッションまでレトロでトキメキ

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.5

笑いと涙の最高傑作!!本当に観て良かった!

コメディで、アクションで、それでいてSFで、ヒューマンドラマでもある。最初単なるファンタジーかと思ったけど、近未来SFとして緻密にできていて、世界観にすぐ
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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.4

序盤のショーや伏線が派手で期待しすぎたのか、尻すぼみ感が否めなかったかも。起承転までは良かったんだけどなあ。とはいえショーやアクションシーンは見応えあった。

これが私の人生設計(2014年製作の映画)

3.8

(日本ほどではないが)ジェンダーギャップの高いイタリアで奮闘する建築家の女性の話。
コメディで味付けされてはいるけれど、かなりウッとなるような差別があった。工作をしなければ能力で闘えないなんて間違って
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ピーターラビット(2018年製作の映画)

3.6

体当たりだけど憎めないヤツらのドタバタコメディ
マグレガーもピーターも本当にどうしようもないんだけど、なぜか楽しい気持ちになる。良い娯楽映画。ピーターが悲しいとき耳を垂れるのが可愛すぎた。
イギリスの
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めぐり逢わせのお弁当(2013年製作の映画)

3.7

その後の道を伴にするわけではないが、確実に自分の人生に影響を与えてくれた人、そういう人たちとの出会いで人生は構成されていると思う。

サンチョー(2021年製作の映画)

3.8

映画館で、その場に居合わせた知らない人たちと、同じもの見て同じように笑うって良い。
全員もれなくジャルジャルで、天丼たっぷり、みんなぶっ飛んでいるのに、全員もれなく愛さずにはいられない。

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.1

ジャーナリストを目指す女性が、ひょんなことからファッションのカリスマのもとで働き始め……。
良いストーリー、なにより良い結末だった。知らない世界に触れて新しいことを知ってそれを取り入れても、変わらない
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.2

伝説のコンシェルジュとベルボーイの冒険譚。
それがベルボーイの視点で、作家が昔話を聞き、それを未来の少女が読むというスタイルで話が展開する。そのせいか、血なまぐさい遺産相続に巻き込まれているはずなのに
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ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

3.4

老夫婦がエレベーターのない我が家を売ろうとするところから始まる物語
随所に挟まれる思い出話や、二人のやり取りから、こうして時を重ねてきたんだなということが容易に想像できる。二人の素敵な夫婦っぷりと、ニ
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