すずやさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

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あの原作の翻案としてほんとにこれ以上ないんじゃないかな、と思う。あの物語は湿地が主人公のお話。そこを無理に恋愛だけにハンドルを切らず、ちゃんと湿地の美しさの映像化に執心しててとっても良かった。画が、色>>続きを読む

DUST ダスト(2001年製作の映画)

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なんの小説で読んだか忘れてしまったけど、今世界で生きてる人の数より膨大な数の人間がこれまで死んで来た、っていうのを思い返していた。人間は死んでしまえばだれかの記憶の中にしかなく、それが消えてしまえばだ>>続きを読む

ザ・ロード(2009年製作の映画)

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この頃からコディくんの貫禄はすっごいな、あのヴィゴ・モーテンセンとタイマン張れるのは…
アポカリプスもの、割とよく見てる気がするけど、その手の作品の中では本当に個人の視点に寄り添った静かな作品になって
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

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オリヴィア・ワイルドの前作「ブックスマート」で、レズビアンの女の子の青春に思いをはせてニコニコとしたものだけど、本作はそのブックスマートと真逆の方向性から、同じ「女性の人生の謳歌」を描いた作品だったな>>続きを読む

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

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王の死から国が立ち上がる…という物語なのは分かっているし、新たな世代へとブラックパンサーが受け継がれていく物語としての意気は充分に感じたけれど、それでも、んん…?っていう微妙な感覚から抜け出せないのは>>続きを読む

エノーラ・ホームズの事件簿2(2022年製作の映画)

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いっっや~~~~とても面白かった。ここ最近はあまりなかった、ひとつひとつの展開に声を上げながら観れる映画だった。
そうやってキャッキャッと騒ぎながら観たけれど、でも、前作から変わらず「女性を縛り付ける
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ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)

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作劇にとても強くシラノ・ド・ベルジュラックの影響を受けてるんじゃないのかな…って思った。実際劇中曲でロクサーヌの名前は出てくるしね。結末もシラノとロクサーヌの恋の末路をなぞってた感じだったし。
ユアン
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

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東京国際映画祭のクロージング上映にて。
なぜ今、1950年のロンドンを舞台にした映画を撮りたいのか。そこに関しては結局疑問が消えずじまいだったけれど、でも、すごく心を掴む部分のある作品であることは確か
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シャイニー・シュリンプス!世界に羽ばたけ(2022年製作の映画)

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1作目のことはなんか釈然としなかったな…って印象しかなくて、ストーリーに至ってはほぼほぼ全部忘れてたんだけど、1作目よりはかなり自分に刺さってきた。
昨今「ゲイっぽすぎる」なんて言葉を色んな映画に投げ
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ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003年製作の映画)

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旅の仲間を初めて映画館で見てから1か月半、初見を映画館で観たいという思いのまま我慢して今日やっと見てきた。
すごく、戦争映画であり反戦映画なんだな…って印象だった。華やかな面とそうでない面、戦いの残す
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RRR(2022年製作の映画)

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3時間、楽しいこと何でもありの凄まじい映画だった。
だけど無分別にほいほい放り込んでるわけじゃなく、ちゃんと、二人の背景や出会い、その後の日々、裏切りと贖罪、とそれぞれのパート立てをしっかりやって話を
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スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

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王権や男性性、理想とされる女性像がいかに虚構であるかを考えさせられる。「2人の自分が必要だ」というけど、本当にそうか?そんな人生がどうして良いと言える?
王権という名のもとに誰が幸せになっているという
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

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悲しみのあと、そこに何がある?そんな主題を持った繊細な1本で、終わりはなにかの始まりで、決して終わりが終わりなわけじゃない、というお話だった。
時折流れるチェロとピアノが良い。
癖が強いな〜と私は思っ
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スクール・フォー・グッド・アンド・イービル(2022年製作の映画)

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ことの善悪は微妙…ってことを表現したいファンタジードラマだった。
真に友情サイコー!映画でとても良かったし、ポンコツお騒がせ情緒不安定王子のテドロスくんも、ソフィー一筋なのに一向に気づいてもらえる気配
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

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交わらなかったはずの人生が、ふとした瞬間に交わってしまった、それに気づいてしまった輝きの映画だったなと思う。

チルドレン・アクト(2017年製作の映画)

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これも何年待ったかな…キノさんには是非とも反省して欲しいと思うほど結構私には好みの映画だった。
判事という立場には、否応なく「誰かの人生を法律に基づいて決めてしまう力」がある。けれど、所詮判事も人間な
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キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱(2019年製作の映画)

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いつになったら公開してくれるんだとここ数年ずっと気をもんでた1本、やっと見れてよかった。
放射能の発見という偉業を中心には据えど、それがもたらしてしまった喪失や、マリ個人としての喪失への弱さなど、喪失
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

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ラストでああん??ってなったことを除けばめちゃくちゃ愉快で面白い映画だった。
語らない部分でキャラクターの背景を想像させるのがうまい(後半で答え合わせしてくれるのもありがたい)し、見ているうちにどんど
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

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新海誠作品に誘われて見てきた。
これ向いてないと思う…って信頼のおける友人に言われた通り、確かにこれは自分向きじゃない。最初からその展開にはなるなよ…と思ってた展開になったし。けど、この作品に救われる
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ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

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前からずっと観なきゃなあ、と思ってた作品ではあったけど、今回のレストア版上映でもなかなか観に行く勇気が出なかった作品。本当に1時間半もない作品だった?ってくらい密度が濃かった。
孤独感にさいなまれた人
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ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002年製作の映画)

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旅の仲間に続いての初見。
時折旅の仲間のSEE版の視聴、並びに原作の知識が前提になるシーンがあるの、初見殺しな難しさはあるけど、なお知りたい…と深く落ちる楽しさがあった。
視点が3つに分岐して旅の仲間
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ダウントン・アビー/新たなる時代へ(2022年製作の映画)

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新たな時代に1歩向かったダウントンアビー、って感じであった。時代は変わっても、これまでにお屋敷を去っていった人達の思い出がたくさん蘇ってきて、ああ、ダウントンに帰ってきたんだなあ、と思える時間だった。>>続きを読む

ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間〈スペシャル・エクステンデッド・エディション〉(2001年製作の映画)

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びっくりするほど劇場版と別物だった…ちょっと追加シーンが増えるのかな?くらいの気持ちで見てたら、冒頭から全く違ったし、演出が変わるところ、シーンの有無、場所によってはストーリーそのものまでもが変わって>>続きを読む

アバター(2009年製作の映画)

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あまりの有名さゆえに見てなかったので今回の上映で初見だったのだが、うーん…そういう映画なんだ…って程度のリアクションしかできなくてよく分からん感じになってる。
登場人物の思考プロセスに納得がいかないと
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

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公開時ぶりにIMAXで。
公開された時とにかくハマり倒したあのころの自分の記憶が色々蘇ってきて、ストーリーの色んな部分が本当に楽しくて仕方なかったことを思い出せた。
前半部のキャシアンこんなに孤立して
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

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今回のリマスター上映で初めて見ることになったんだけど、もっと早く見ておけばよかった…!と思う自分と、10代でこれを見たらさらに映画オタク拗らせてたろうな…って思う自分とがいる(笑)
やっぱ伝説になって
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ナショナル・シアター・ライブ 2022 「ヘンリー五世」(2022年製作の映画)

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本編前のキット・ハリントンへのインタビューで「不思議とウクライナ情勢を重ねて見てしまう」って言ってたのは何故なんだろう?と思ってたけど、見終わってみればなるほどと。
ずっとヘンリー五世の物語を英雄譚と
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ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル(2016年製作の映画)

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ぱっと見心温まるホームコメディものなのかと思ったら銃撃戦にカーアクションとやりたい放題やってるコメディだった。サムニールが子供と森の中を彷徨うプロットはどこかジュラパの3ぽかったし…
血のつながりがな
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さかなのこ(2022年製作の映画)

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人と人を繋ぐ奇縁や、好きだけではどうにも上手くいかない現実の描き方がかなり好きだった。

さかなクンという概念の伝記だとはいえ、前々から思ってたとおりやっぱなんで主役が女性なのか?てところには懐疑的に
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

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実際の東京〜京都間くらいの上映時間で観れたの楽しかったなあ〜
アンドリュー小路と真田広之の親子が格好良かったし、最初の方の出演時間がレモンとタンジェリン>レディバグだったのなんだこりゃ?ってなってしま
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アイ・ケイム・バイ(2022年製作の映画)

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あらすじが冒頭30分くらいまでしか説明してないから後半ずっと「え?こんな話やりたかったの?」のオンパレードだった。ラスト15分までどう落とし込むつもりか全然わからなかったし…
ジョージ・マカイのくるく
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ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ(2022年製作の映画)

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ストーリーラインは1の時より散漫な印象だったからいまいち残った部分がなかったな…
けど、まーたロボトニックとストーンがクソデカ感情キャッチボールしてて、もう俺にどうしろと…って気持ちでしかない。なにや
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スワンソング(2021年製作の映画)

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時代は流れ、何もかもを失ったとて、指輪をつけ、ふさわしい帽子を被り、イケたスーツを着れば、そこに"伝説の男"が蘇る。
彼が愛したゲイバーも、お気に入りのヘア用品も、行きつけの化粧品店も、ともすれば彼自
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