がちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

がちゃん

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少林サッカー(2001年製作の映画)

3.8

製作から20年以上も経っているんですね。
理屈抜きで面白いから大好きです。

八百長がらみで足を折られ落ちぶれていった“黄金の右足”と呼ばれたサッカーの元エースストライカー。

街を歩いているときに
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愛と希望の街(1959年製作の映画)

3.3

大島渚の長編デビュー作ともいわれている作品です。

靴磨きで病気がちの母、知的障害児の妹と3人で暮らす中学3年生の少年正夫。

生活は極貧で、飼っている鳩が自分の巣に戻ってくる習性を利用して、同じ
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1941(1979年製作の映画)

3.9

公開当時本作は批評家からの酷評にあい、
観客からも総スカンを喰らいました。

『ジョーズ』(1975)『未知との遭遇』(1977)と立て続けにメガヒットを連発したスピルバーグ監督は、もう一丁との意気
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二世部隊(1951年製作の映画)

3.4

第二次大戦中、
米軍には日系二世らで構成された442部隊があった。

そんな442部隊に配属された新任の将校グレイスン。
彼は、部隊の身体の小ささや、米国人では理解できない習慣などで日系人を卑下して
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処刑の島(1966年製作の映画)

3.0

武田泰淳の原作を、石原慎太郎が映画化を企画、脚本を書き、
篠田正浩が監督した一篇。

太平洋にある小島。
そこは昔、感化院でも手に負えなくなった少年らが島流しにあった島だった。

その小島に、ミシ
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鮮血の美学(1972年製作の映画)

2.4

血みどろスプラッシャー映画が雨後の筍みたいに公開されていた80年代。
’72年製作作品ながら、「エルム街の悪夢」の監督であることもあってか、’87年になってようやく公開となった怪作というか珍作。

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ピクニックatハンギング・ロック(1975年製作の映画)

3.8

1975年の作品だが、日本公開はようやく1986年。
監督が「刑事ジョン・ブック目撃者 」が前年公開されたピーター・ウィアー。

当時幻の作品とされていましたが、「刑事~」のヒットに引きずられて公開さ
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楢山節考(1983年製作の映画)

3.7

1983年。
『戦場のメリークリスマス』と本作の2本が、日本映画としてカンヌ国際映画祭に出品され、大方の予想を覆して、本作がパルムドールを受賞しました。

奥深い山奥の山村。
自然信仰に基づくであろう
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髪結いの亭主(1990年製作の映画)

4.0

少年のころ、グラマスな女性が営んでいる床屋に通ううち、彼女にとても性的なものを感じ、将来は床屋の女の亭主になると誓ったアントワーヌ。

大人になって、念願通り、街の床屋の女性マチルドと結婚することに
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スパニッシュ・プリズナー(1997年製作の映画)

4.0

ヒッチコック作品を彷彿とさせるなかなか上手な謎解きサスペンス。
ちょっとルール違反のところもあるが、そんなことは目をつぶって最後までゴキゲンに楽しめます。

スパニッシュ・プリズナー=スペインの囚人
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キャッチ22(1970年製作の映画)

3.5

戦争の狂気を告発した作品は数えきれないといっていいほどありますが、それは時に悲劇だったり、時に哲学的だったりします。

この作品はそれをコメディにして見せた。
それもかなり辛辣でシニカルなコメディに
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東京ジョー(1949年製作の映画)

2.7

1949年、米軍の空軍パイロットとして従軍していたジョー(ハンフリー・ボガード)が、8年ぶりに日本に帰ってきた。

彼は戦前、銀座で「TOKYO JOE]というレストランを経営していたのだ。

ジョー
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サンダカン八番娼館 望郷(1974年製作の映画)

4.1

山崎朋子のノンフィクション小説『サンダカン八番娼館-底辺女性史序章』を原作に、社会派監督・熊井啓が忠実に映画化しました。

大正時代。
外貨獲得の目的もあり、貧しい家の若い(幼い)少女たちが九州長崎
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喜劇 とんかつ一代(1963年製作の映画)

3.9

私の大好きな川島雄三監督が、
自ら愛するとんかつを題材に用いて描いた艶笑喜劇。
監督のとんかつ愛が伝わってくるグルメ映画ともいえると思います。

フランス料理の名店“青竜軒”を飛び出して東京の下町で
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白と黒(1963年製作の映画)

4.0

川島雄三監督『喜劇とんかつ一代』の併映作。
こちらは橋本忍オリジナル脚本の極上サスペンスです。
すごい2本立てですよね、今考えると。

死刑廃止論者弁護士宗方(千田是也)の弟子浜野(仲代達也)は、宗
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驚異の大日本帝国/汝の敵日本を知れ(1945年製作の映画)

2.9

第二次大戦末期、フランク・キャプラが監督した、
米軍のプロパガンダ映画です。

日本人が、いかにStrangeな民族であるかを、徹底的に誇張しています。

卑しく愚かで卑怯な日本人というイメージを
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魂のジュリエッタ(1964年製作の映画)

4.0

心の養分が枯渇してきたときにはフェリーニを観るに限る。
彼が創造したものを想像しながら観る。
フェリーニ作品は心の栄養剤です。

結婚15年目を迎える裕福な家の妻ジュリエッタ。
その結婚記念日の夜、
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レッズ(1981年製作の映画)

3.5

ロシア革命を描いたジャーナリスト「世界を震撼させた十日間」で有名なジョン・リードの半生を描いた物語。

製作・脚本・監督・主演は「俺達に明日はない」のウォーレン・ビーティー。製作準備期間15年、撮影2
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最強のふたり(2011年製作の映画)

3.9

十年一昔とはよく言ったもので、本作も公開されてから10年以上経つのですね。主に、日本とフランスで大ヒットした感動的なヒューマン・コメディ。

パラグライダーの事故で首から下が不随になった富豪、フィリッ
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恋する惑星(1994年製作の映画)

3.8

誕生日に2度振られた刑事と麻薬ブローカーの女。
女に振られたばかりの警官と、彼にに恋する飲食店に新しく入った女。
この飲食店が恋の交差点となって、二つのすれ違いの恋が描かれる!

スタイリッシュな映
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

3.9

アメリカの人種対立を厳しく描いた、スパイク・リー監督作品。

気温37度を超えるニューヨーク・ブルックリンの黒人街。
ローカルFM局のDJが、「今日も暑いよ」と新しい一日の始まりを告げるいつもと変わ
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異邦人(1967年製作の映画)

3.8

ルキノ・ヴィスコンティ監督が、不条理の哲学を打ち出した・アルベール・カミュの原作小説を独自の解釈をすることなく真正面から映画化しました。

母の訃報を知りアルジェリアのアルジェから母の養老院があるマ
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第三世代(1979年製作の映画)

3.6

映画ファンに絶大なるファンを持つ、西ドイツ(当時)ライナー・ベルナー・ファスビンダー監督によるテロドラマ。(テロドラマとはテロを題材にした作品のことを指す双葉十三郎先生の造語)

コンピューターの販
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郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942年製作の映画)

3.6

ジェームス・M・ケイン原作の本作。
幾度か映画化されていますが、私、実は1981年の、ジャック・ニコルソンとジェシカ・ラング主演、ボブ・ラフェルソン監督作しか観たことがありませんでした。

ルキノ・ヴ
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宇宙人東京に現わる(1956年製作の映画)

3.2

日本初の空想特撮カラー映画として記念碑的作品。

脚本を、『七人の侍』『蜘蛛巣城』『隠し砦の三悪人』などの黒澤映画でおなじみの実力派、小国英雄。宇宙人「パイラ星人」のデザインを岡本太郎が担当したりして
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赤頭巾ちゃん気をつけて(1970年製作の映画)

3.5

第61回芥川賞を受賞した庄司薫の原作を、森谷司郎監督で映画化。
主演が、後の東映の社長にまで上り詰める、岡田裕介です。

時代は学生運動盛んなりし頃。
1968年の暮れ、主人公の薫君は東大紛争のせいで
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オアシス(2002年製作の映画)

3.0

ヴェネチア映画祭で批評家賞を受賞するなど、国際的にも評価されたという韓国映画だが、個人的には、設定を含めて感動させてやろうというあざとさが鼻について、いまいち乗り切れない作品でした。

刑務所から出
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少女は自転車にのって(2012年製作の映画)

4.2

これは素晴らしい!
愛おしくなるという形容がぴったりの心温まる傑作。

国情により、映画館が全くない国サウジ・アラビア。
宗教の戒律が厳しく、男尊女卑が根強く残っている国。
そんな中で女性監督が作り上
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モーニング・ムーンは粗雑に(1981年製作の映画)

2.8

サザン・オールスターズの桑田佳祐が企画。
ヨコハマ風俗を背景に、女子大生で歌手を目指すミオと青年が出会い、別れるまでの24時間を、軽いタッチで描いた青春ドラマ。

4月のある日。青年ツギ(斉藤淳之介)
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竜馬暗殺(1974年製作の映画)

3.7

幕末の土佐藩士で、倒幕および明治維新に大きく関与した坂本龍馬が暗殺される慶応3年11月15日までの3日間を描いた作品です。

学生運動も次第に閉塞していき鬱屈していく若者たちの心情を幕末に置き換えた作
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にっぽん昆虫記(1963年製作の映画)

3.8

大正末期から昭和の高度成長時代に突入する時代を生きた昆虫のようなエネルギッシュな生命力を持つ女性の半生を今村昌平監督が描いています。

東北の田舎町で生まれた松木とめ。
父、忠治と母、えんの子供であ
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エクソシスト3(1990年製作の映画)

2.8

『エクソシスト2』の出来栄えに不満を持った原作者、ウィリアム・ピーター・ブラッティが、正当な続編として自ら脚本を書き、監督までやった作品。

ジョージタウンで次々起こる猟奇殺人事件。
被害者に双子座
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.0

カメラも音楽ももちろんキャストも踊る奇跡のオープニングシーンで、セブ(ライアン・ゴズリング)とミア(エマ・ストーン)は出会い、それぞれ異なる夢に向かう二人は恋に落ちる・・・

1950年代を思わせる
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パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

3.7

クリント・イーストウッドが、ケヴィン・コスナーを主演に迎えて自らも出演した一編。

刑務所を脱走した二人組が、押し入った家の少年一人を人質に取り逃亡を続けるが、途中、脱走犯の一人が人質の少年フィリッ
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.7

世界中に多くのファンを持つBeatlesの楽曲をテーマにしたファンタジィ・コメディ。
ビートルマニアの存在は恐ろしく熱いので、作品の出来如何によっては総スカンを喰ってしまいそうな題材をよく勇気をもって
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.3

自分自身を見つけたいという夫にはわけのわからない理由で家出した妻、ジョアンナ(メリル・ストリープ)。
残された夫、テッド(ダスティン・ホフマン)と5歳の息子ビリー(ジャスティン・ヘンリー)。

仕事人
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