がちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

がちゃん

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7月4日に生まれて(1989年製作の映画)

3.6

ベトナムものなら俺に任せろ!
ベトナム従軍経験があるオリバー・ストーン監督が描いた、
一人の青年の物語。

主人公のトム・クルーズは、
祖父、父親とも従軍経験がある愛国主義者。

子供のころは、
ジョ
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帝銀事件 死刑囚(1964年製作の映画)

3.8

未だに冤罪説が色濃い『帝銀事件』。
1948年1月に、閉店直後の帝国銀行椎名町支店に東京都防疫班の白腕章をつけた中年男性が、行員ら16人に毒物を飲ませ11人を殺めて約16万円を強奪した事件です。

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39 刑法第三十九条(1999年製作の映画)

3.6

ここでいう刑法39条とは、
「心神喪失または心神耗弱にあるものはその罪を罰せずまたは軽減する。」ということである。

この法律によって、いままで幾度となくやりきれない犯罪が起き、
さばかれてきた。
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バック・ビート(1993年製作の映画)

3.7

メジャーデビューする前のビートルズ。
ファンなら周知の事実だが、
バンド結成当時、メンバーは5人だった。

その5人目のビートル、
スチュワート・サトクリフは、
バンドがブレイクする直前に脱退している
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オール・ザ・キングスメン(1949年製作の映画)

3.8

第22回アカデミー賞作品ながら、内容が、米国政治の腐敗を描いた内容であったため、1949年制作にもかかわらずGHQの検閲もあり日本での公開はようやく1979年でした。

ある地方都市の小役人ウィリー
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プリティ・ベビー(1978年製作の映画)

3.9

1917年。
ニューオリンズの高級娼館。
そこでは純粋な職業として、“売春”がおこなわれていた。
この娼館の中の一人の娼婦の娘、12歳のバイオレットにとって、
その世界は日常だった。

そんな彼女も客
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暴走ひったくり750(1976年製作の映画)

3.7

面白いB級映画のお手本。
単純でチープながらも次から次へと見せ場をこしらえてラストまでニコニコしながら観ることができます。

アクション場面にもいろんな工夫がされていてわざとらしいくらいに派手な場面
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バタアシ金魚(1990年製作の映画)

4.0

何度でも見返したくなる男純情物語。
直球ど真ん中、日本青春映画の傑作。

主人公の高校生カオルはある日偶然出会った水泳部のソノコに一目惚れ。カオルは泳げないのにソノコのいる水泳部に入部。

オリン
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もっとしなやかに もっとしたたかに(1979年製作の映画)

3.9

藤田敏八監督が日活ロマンポルノ時代に撮った作品です。
ただ、そんなに過激ないたずらに性欲を煽る表現はなく、
ポルノものというジャンルに分けてしまうのには抵抗のある作品です。

主演は奥田瑛二・森下愛子
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の・ようなもの(1981年製作の映画)

3.9

森田芳光監督の劇場用映画デビュー作です。

真打ちを目指す落語家の卵の若者たちの青春群像、
独特のタッチで彼らの生きざまを追いかけます。

若手落語家の志ん魚(しんとと・伊藤克信)は、23歳の誕生
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狼は天使の匂い(1972年製作の映画)

3.3

クライムメロドラマとでも形容いたしましょうか。
監督は、『禁じられた遊び』『太陽がいっぱい』などの名匠、ルネ・クレマン。

飛行機事故で大勢の子供たちを死なせることになってしまったトニー。
この事故に
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ダイ・ハード(1988年製作の映画)

4.0

もう初公開から30年以上になるんですね。
めちゃくちゃ面白いド直球のアクション映画。
いろいろ思うことがある時はこういう作品を語るに限りますね。


ハイテクビル「ナカトミビル」を乗っ取ったテロリス
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スモーク(1995年製作の映画)

4.0

私は今も昔も人情話に弱い。
本作のようにさりげなく人間の温かみを描いている作品にはなおさら弱い。

ブルックリンの街角で煙草屋を経営しているオーギー(ハーヴェイ・カイテル)、店の常連小説家のポール(
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下宿人(1926年製作の映画)

3.9

原題からもわかるように、1880年代にイギリスで起こった、
『切り裂きジャック事件』をモチーフにしたと思われる、
ヒッチコックのサスペンスです。

ロンドンの夜。
若くて金髪の巻き毛の女性が次々と惨
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夏の遊び(1951年製作の映画)

4.2

ベルイマンは初期のこんな小品の中にも、
神と人間の対話を描いていたんだな。

バレリーナのマリー。
リハーサル中の停電によって、
稽古が夜になるという。

ふと、
青年ヘンリックと情熱的に愛し合った夏
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デス・レース2000年(1975年製作の映画)

3.1

級映画の帝王ロジャー・コーマン制作、
ポール・バーテル監督の未来劇。

西暦2000年。
アメリカ本土縦断レースが行われるのだが、このレースはただのレースではなく、途中人を撥ねて殺せばポイントがもら
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うさぎドロップ(2011年製作の映画)

3.5

原作はコミックということですが未読です。
こういう父娘モノには弱いです。

主人公は27歳の青年大吉(松山ケンイチ)。
祖父の葬儀の時に初めて見た少し影のありそうな6歳の女の子。
実は祖父の隠し子、
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エル ELLE(2016年製作の映画)

3.1

大いに期待して観に行きました。
冒頭からいきなり始まるショックシーンから、
久々に本格サスペンスが始まるのかと期待が高まった。

コンピューターゲームの社長をしているミッシェル(イザベル・ユペール)
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カリスマ(1999年製作の映画)

3.4

黒沢清監督のオリジナル脚本作品。

回りの木をすべて枯らしてしまう一本の木を守る人間と、
森全体のためにその木を採筏しようとする組織との対立劇。

難解ではあるが、
そのリズムが妙に心地いい佳品。
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七年目の浮気(1955年製作の映画)

3.9

この作品は知らなくても、
地下鉄の通風孔の風にあおられてマリリン・モンローのスカートがまくれ上がるショットはほとんどの人が見たことがあるんじゃないか。
有名ですよね。

太古の昔から、
マンハッタン
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恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ(1989年製作の映画)

4.0

邦題だと、
甘い恋愛映画が想像されますが、
実際は全然違い、兄弟愛を中心にした厳しくもあたたかな人情ドラマです。

ジャックとフランクのベイカー兄弟はピアノ弾き。
夜毎、酒場などを廻って演奏している。
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母なる証明(2009年製作の映画)

3.5

こちらは結構クセのある作品です。
軽い知的障害の青年が殺人事件の容疑者になる。
息子の無実を信じる母は、それを証明するために奔走するが、
警察も弁護士も取り合ってくれない。

母親は息子の悪友のアド
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.4

『ヘレディタリー/継承』で、独特な世界観によるホラーを生み出した、アリ・アスター監督作品。

肉親を亡くした女子大学生、ダニーが、ボーイフレンドのクリスチャンとその友人らと、90年に1度行われるスウェ
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HARDWARE WARS ハードウェア・ウォーズ(1978年製作の映画)

3.6

本作を好きか嫌いかでスターウォーズ愛がわかると言っても過言ではない作品。
もちろん私は大好きです!
本作で怒る一部のスターウォーズファンの気持ちがわからない。

本家『スター・ウォーズ』が公開されて
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

3.3

公開当時話題になったドキュメンタリー。

天皇パチンコ事件や、天皇ピンクチラシ事件で騒動を起こした、
自称戦争犯罪追求人「奥崎謙三」に密着し、過去のニューギニア戦線で起こった二つの事件を執拗に追及して
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薔薇の葬列(1969年製作の映画)

3.9

映画っていうのは、自分の知らない世界へ仮想現実として連れて行ってくれるのが、最大の楽しみであると私は思っている。
だから、できるだけ選り好みをせずに、
さまざまな作品を見続けてきた。
そこに新しい発見
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アフリカ残酷物語・食人大統領アミン(1981年製作の映画)

3.2

この作品。
日本題名でかなり損してるなあ。
いくら、「食人族」が受けたからって、この題名はひどいね。
原題は Amin:The Rise and Fall といいます。

1970年代、ウガンダで軍事
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キャノンボール(1980年製作の映画)

3.0

昭和57年のお正月映画でした。
ヒットしたんですよ、大ヒット。
同時期に公開された『レイダース失われたアーク<聖櫃>』よりヒットしたのですから。(※日本でのお話)

アメリカの東海岸から西海岸までの
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サロン・キティ/ナチ女秘密警察 SEX親衛隊(1976年製作の映画)

3.1

この作品日本公開時には、
『ナチ女秘密警察SEX親衛隊』というタイトルでポルノとして公開されました。
当時愛読していた『スクリーン』などの雑誌でもポルノ映画扱いでした。

ただ、ポルノとして公開された
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映画に愛をこめて アメリカの夜(1973年製作の映画)

4.2

僕は、映画のバックステージものが好きなんです。
「イヴの総て 」しかり「サンセット大通り 」、
さらにはフェリーニの「81/2 」なども、そのジャンルに入るかもしれない。

これらの作品は、映画に携わ
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

3.5

よくも悪くも、その後のホラームービーの先駆けとなった作品、
「悪魔のいけにえ」です。
ドライブの途中、見知らぬ屋敷に飛び込んで、
恐ろしい目にあう、という筋書きは、
飽きるほどたくさん作られているし、
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.9

自主映画で制作され単館上映。
観客の反応良く、上映館を拡大。
予算300万円ながら、31億円以上の興行収入をたたき出し、ブロックバスター作品となった話題作です。
制作陣による「ネタばれ禁止令」を観客が
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ワンダとダイヤと優しい奴ら(1988年製作の映画)

3.0

いかにもイギリスらしい、
ちょっと泥臭いドタバタコメディです。
少々毒も入っています。

女詐欺師ワンダをはじめとする4人組は、1300万ポンドのダイヤの強奪を計画し、まんまと成功するが、
リーダー格
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新宿アウトロー ぶっ飛ばせ(1970年製作の映画)

3.7

藤田敏八監督作品をレビュー。
1970年制作の本作は、
藤田監督がまだ文学的な作品を撮る前で、
デビューから得意としていたアクションものです。

刑務所から出所してきた西神勇次(通称シニガミ)を、
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花の高2トリオ 初恋時代(1975年製作の映画)

2.2

今や懐かしオーディション番組「スター誕生」で合格した、森昌子・桜田淳子・山口百恵の3人が主役を演じたアイドル映画です。
この年の邦画興行収入ランキングが5位だったとのことで、そこそこヒットしたんです
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非情の罠(1955年製作の映画)

3.1

常に原作ものを撮り続けてきたキューブリック監督作品の中で、唯一本作は原作も書いている。
Story by S.Kubrickは、後にも先にもないのです。

そのほか、脚本、製作、撮影、編集をひとりでや
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