弟はきっと星になったんだ
妹はきっとお金持ちにひろわれたんだ
父ちゃんはきっとぼくを殺せないよ・・・
本作のキャッチコピーです。
隠し子3人を引き取ることになった緒形拳、岩下志麻夫妻。
岩下は>>続きを読む
珍品と言われる作品には数多く出会ってきた僕ですが、この作品もなかなかのもの。
邦題からは、のんびりしたイタリア製ののんびりしたマカロニウェスタンを想像したのですが、まるで違った不条理ロードムーヴィ>>続きを読む
劇場未公開作。
商品の耐久性を調べる被験者という怪しげな職業のウディ。
ある日、ウーマン・リブ活動をしている女性と知り合い、
付き合うことになるが、知性がない事を理由に振られ、傷心の彼は南米のある国(>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
第2次世界大戦中、日本で壮絶な地上戦となった沖縄戦。
その戦いを兵士側からではなく沖縄に住む一般人の視線から描く。
昭和19年。
サイパンが陥落し米国軍の日本攻撃が迫ってきた。
沖縄に住む住民たち>>続きを読む
手に汗握るドキュメンタリータッチとは、まさにこの映画のこと。
ロマンティズムを一切排除し、徹底的にハードボイルドで展開するテンポはお見事。
スピーディな動きを切り取るカメラの見事さ。
スターリング・>>続きを読む
全世界で大ヒットなんですよね。
新しい価値観?多様性?といったテーマを、アメリカの人形玩具“バービー”を通して問いていくコメディ。
バービー人形の世界で暮らす、様々なバービーたち。
マーゴッド・ロビ>>続きを読む
映画のスチルカメラマン出身で、その映像美が“日本のクロード・ルルーシュ”と称された斎藤耕一監督の出世作となったメロドラマです。
主演の二人には、映画本格初主演となった、ショーケンこと萩原健一と松竹>>続きを読む
『ストレンジャー・ザン・パラダイス』のジム・ジャームッシュ監督が続けて発表した傑作。
前作より物語に動きがあり、磨きのかかった独特のモノクロ映像がどこかとぼけた感のあるストーリーに深みを与えます。>>続きを読む
大ヒットした油田を発見したら、カラカラになるまで掘り続けるハリウッド。
最も顕著な例が『スターウォーズ』シリーズだと思うのですが、3部作として企画されているらしい本作も、どんどんつまらなくなっていった>>続きを読む
『ファーゴ』(1996)でちょっとお気に入りになったコーエン兄弟。
不条理殺人が面白かったが芯が弱かった側面もあった。
が、本作では、無感情殺人鬼、アントン・シガーの登場によって一本筋が通った。>>続きを読む
まず、オープニングとエンディングで流れるクリストファー・クロスの、
『ニューヨークシティセレナーデ』が最高!
何不自由のない大富豪の息子アーサー(ダドリー・ムーア)は、その莫大な財産を受け継ぐため>>続きを読む
1979年5月6日に鑑賞して以来観ていませんが、観終わった後の衝撃はそれまで観ていた作品を軽く凌駕し、中年、、、いや初老に近づいた今も変わりません。
1960年代末期、ペンシルバニア州の鉄鋼街から>>続きを読む
お金が苦しい自動車販売会社の営業部長が、二人組のチンピラを雇って自分の妻を誘拐させ、裕福な妻の父親から身代金を奪い、チンピラたちと分けようと計画するのだが・・・
ジョエル&イーサン・コーエン兄弟の>>続きを読む
当時の映画雑誌で、本作の暴行シーンをクローズアップした刺激的な特集が組まれたのを覚えています。
1950年代のアメリカ中西部。保守的なこの街の高校で教師をしているミス・ワイコフ。
彼女は幼いこ>>続きを読む
戦局が混迷し始めたであろう1944年に制作された、黒澤明監督による戦意高揚作品。
自らの悲しみや苦労よりも、お国のために働くことを良しとする女子挺身隊たちの青春模様。
お国のためにという言葉が>>続きを読む
他から見て異常なことも当人たちにとっては普通のこと。すべてを受け入れあっているならそれでいい。
土木作業員のニックは、急な仕事が入り、その夜に予定していた妻との時間を過ごすことができなくなっていた>>続きを読む
とにかく楽しくてゴキゲンになれること間違いなしのジャック・ドゥミ監督のミュージカル。
年に一度行われる祭りのイヴェントにやって来た旅回りの男二人。
姉は音楽家の卵、妹はバレエ講師の双子の姉妹。
空>>続きを読む
大阪の下町を舞台に繰り広げられる、ヒューマンコメディ。
ある日父親が死亡。
間をおかずに弟と名乗る男が一家に乗り込んできて住み込んでしまう。
母親は、昼間看護師夜はスナックでバイト。
そんな母親が>>続きを読む
カンヌ映画祭などで絶賛された、是枝裕和監督の社会派サスペンス(?)
(?)とつけたのは、私の中でどうもテーマ分けしにくい作品だからです。かといって、多くのテーマを持つわけでもない不思議な立ち位置にある>>続きを読む
ホリプロと松竹が提携したアイドル作品です。
森昌子大々的に売り出しの一篇となっております。
中学を卒業して町工場で働く森昌子。
同級生の優子(秋谷陽子)はバレーボール部のチームメイト。
彼女は実力>>続きを読む
ブリジット・バルドーやカトリーヌ・ドヌーブらと次々に結婚や浮名を流して、関係のあった女優を自らの作品に主演させている稀代のプレイボーイ監督、ロジェ・ヴァディムが、当時の妻だったジェーン・フォンダを主演>>続きを読む
1984年制作の角川映画です。
現代の若者が鑑賞したら、なんじゃこれと言いたくなるような内容の作品かもしれません。
幼稚園の教諭をしていた、しぶき(薬師丸ひろ子)がある事由が原因で退職。
妻子持ち>>続きを読む
歌舞伎町の自称“医者”である大倉は、莫大な報酬で組織に雇われ、北の別荘で工藤という男の身の回りの世話をすることになる。
工藤は酒もたばこもやらず、愛用のナイフを身から離さず、ストイックに身体を鍛え>>続きを読む
冒頭、けばけばしいメイクの女性ロッカーが派手なロックを叫んでいる。
その様相は、まさに積木崩しの主人公の少女であり、『エクソシスト』のリーガンのようにも見えた。
そんな、どちらかというと下品なプロ>>続きを読む
なんともやりきれなくなる作品です。
今までも重たい映画はたくさん観てきたが、本作はその中でもへヴィ級のやるせなさ。演出が実直すぎるのがその原因だろう。
弁護士試験に合格した若き弁護士。
ちょっと嫌>>続きを読む
この作品ヒットしましたね。
この頃全盛だったミュージック・ビデオ風の演出でね。
アメリカ海軍全面協力ってことで、本物のF-14戦闘機がバンバン登場して、とても迫力がありました。
トム・クルーズもこの>>続きを読む
ワンシーンワンカットの長回しで知られる相米監督の小品。
学校でいつもデブ長にいじめられていた、ブルース、(河合美智子)、辞書(坂上忍)、ジョジョ(永瀬正敏)の3人が、今日こそ復讐してやると思い立っ>>続きを読む
舞台は朝鮮戦線。
分隊全滅で一人取り残されたザック(G・エヴァンス)は戦災孤児に救われ戦線を後退、敗残兵の一団と合流し、その指揮を取る。古寺に立て篭る彼等はやがて敵の狙撃兵の急襲を受け一人又一人撃ち殺>>続きを読む
冒頭、映画『太陽の季節』を模したようなポスターが映し出され、現在の性の乱れについて嘆くナレーションが入るところから始まる本作。
土井康子(雪村いづみ)は、献身的に夫を支えながら夫婦生活を続ける姉、>>続きを読む
東京で女優をしていたが全く売れず、マネージャーと結婚するもすぐに離婚し実家の神社に家事手伝いとして戻ってきた坂東ノブ子。
少々難しい性格も災いして、家族との距離も少し離れていた。
実家の神社>>続きを読む
70ミリの大画面を最大限に生かし切ったという意味では、スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』と双璧をなす。
『2001年』が無限の宇宙に神秘を求めた旅だったのに対して、こちらは人類の内>>続きを読む
1930年にダンスで人気を博したジンジャー・ロジャースとフレッド・アステア。
その二人のそっくりさんとしてテレビで活躍していたが今や老境となったジュリエッタ・マシーナとマルチェロ・マストロヤンニ。>>続きを読む
昔、脚本の勉強をしていた時に本作が教本になっていました。
結構深く読み込んだ記憶があります。
スターウォーズシリーズや、インディ・ジョーンズシリーズでおなじみの脚本家、ローレンス・カスダン。
有能>>続きを読む
最近スキャンダラスな話題でお騒がせの・ケヴィン・スペイシーが主演した風変わりな家庭崩壊ドラマ。
第72回アカデミー作品賞を受賞しています。
ストーリー自体はそんなに奇抜なものではない。しかしオープニ>>続きを読む
さようなら、井筒監督。
一部私の肌に合わない作品もありましたが、多くのあなたの作品が大好きでした。
特に、近畿圏の若者たちの抗争を描いた作品群は、その見事な関西弁のやりとりや刺激的な暴力シーンで私>>続きを読む
私の大好きな漫画家である、つげ義春の原作。
原作の持つ旅モノの魅力をうまく引き出していると思う。
駆け出し脚本家の坪井と、映画監督木下。
彼等は共通の知人である船木とともに、日本海の鄙びた温泉地を>>続きを読む