ひじりさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ひじり

ひじり

映画(347)
ドラマ(3)
アニメ(0)

ノウイング(2009年製作の映画)

3.0

中盤までめちゃくちゃ面白かったけど
終盤でとんでもないオチ持ってこられて笑った

ミステリーのようなホラーのような進み方で
最終的にSFに着地したのは目新しかった。

ただやっぱり最後だけSFにしてし
>>続きを読む

フラクチャード(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

信頼できない語り手が最後まで信頼できないのがある意味どんでん返しなのかもしれない。

雰囲気は抜群。音楽が台詞がわりに近い。

途中から臓器売買のミスリードも始まるが、
最初の時点で覆せない主人公への
>>続きを読む

7番房の奇跡(2013年製作の映画)

3.0

バカ泣いたけど筋書きはめちゃくちゃ。

どうして入所が許可されたんだとか
どうして1人親になったのかとか
アレはどうやって作ったのかとか
本当にツッコミどころが満載。

ただ韓国映画のすごいところはそ
>>続きを読む

ディパーテッド(2006年製作の映画)

3.0

ヒリつく緊張感が永遠に続くスパイ映画

ちょっとハードボイルドが過ぎた。
男たちの会話があまりに男臭くて端的で、すこし気を抜くとすぐに何を話しているか分からなくなる。というか言いたいことをあえて言わな
>>続きを読む

世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

「果敢に生きろ」

恋も愛も人生も、全てを魅せる最高の恋愛映画

自殺は本当に難しい問題だけれど、
人がいるだけ死を願う理由はあって
何が正しいかなんて語り尽くせない。

でも人と出会うことこそが人生
>>続きを読む

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

フィクションとノンフィクションの線引きがない
珍しいファンタジー作品

大尉が父から受け継いだ物語と
主人公が自らを投影していく物語の2つがある

恐らく彼女の妄想だろうと思いながら進むけど、彼女がフ
>>続きを読む

八日目の蝉(2011年製作の映画)

-

ひたすらに重く長い。ドキュメンタリー過ぎる

何度も挑戦したが見続けるほどの魅力もなく
何度も止めてしまった。

自分が平和に生きてきただけなのかもしれないけれど全く共感する要素がない。「もしも私なら
>>続きを読む

ザ・セル(2000年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

猛毒のチョコレートのような作品。

とにかくおぞましく圧倒的に美しい。
人の心なんて押し並べて闇なのだろうが、
その闇の魅せ方が半端じゃなかった。

これくらいの生々しさ、美しさ、危うさが
人の精神世
>>続きを読む

ミッドナイト・ランナー(2017年製作の映画)

3.6

強くない半人前だからこそドラマになる

韓国映画はエンタメとシリアスのバランスが
天下一品だと思う。

何かを志すときの意志の強さと想いは、
誰しもに共感できるものがあるだろう。
でもその志があるが故
>>続きを読む

フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

4.0

「美しく在りたい」と願うことは、
最も罪深く残酷な欲求なのかもしれない。

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

とにかく映像美。1にも2にも映像美。

原作が再現できない音だからこそ広がりある世界だっただけに全てが具現化される映画には荷が重かったんだろう。

色とりどりの才能を描いた作品だが
やはりその色味まで
>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

4.3

二転三転どころか七転八転したわ。

びっっっくりした。
こんな良質なミステリーを映画で観るなんて。

バラバラになったパズルのピースが隣り合わない所からハマっていくので最初は少し難解。
徐々にピースが
>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.0

とんでもロマンスホラー映画。

これに共感続出でヒット作にまでなった
昨今の恋愛市場がいちばんのホラーだよ。

俳優陣がまじで巧い人揃えてきてるので
最後まで見れてはしまう。
一番まともな感性と人間性
>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.0

ふーん、綺麗な作品やねと思ってたら
後半の畳み掛けが半端なかった。

ただやっぱり文化が違い過ぎるので
誰も彼もが物理的に距離近くて
彼らの恋心の機微が台詞でしかわからない。
正直、台詞でもわからない
>>続きを読む

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

5.0

傑作すぎて言葉が出ない。

名作と言われるものはジャンルを問わず
何年経とうと素晴らしいものなんだなあ

悪役、殺人鬼、サイコパスというよりも
彼の一貫した美学と哲学が異様なまでに彼の存在を際立たせて
>>続きを読む

ラヂオの時間(1997年製作の映画)

4.0

演劇の旨みを十分に凝縮した名作。

無さそうで有りそうなギリギリの展開、
変わり者だけれど存在のリアルなキャラ達、
一人一人が持つ人間くさい我儘と勝手さ。

まさに三谷幸喜の手腕が光りまくる作品だった
>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.3

彗星衝突のドラマをコメディで描き切った傑作

Netflixという作品主義のもと
考え得る限りのベストキャストで創られた
2021年パンデミック映画の最高傑作
(あえてパンデミックと位置付けたい)
>>続きを読む

くれなずめ(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

演劇のノスタルジーは映画に成りきれない

松井大悟らしい脚本と演出で、日常的ながら
なかなかに引き込まれる導入部分に驚き。

邦画あるあるの無駄な説明、キザな会話はなく
彼らの日常に溶け込んでいくよう
>>続きを読む

永い言い訳(2016年製作の映画)

3.8

もっくんと子どもの絡みを永遠に見ていたい

愛する人だった、当たり前にそこにいた人が
ある日突然いなくなるということ。

愛情とか嫉妬とか怒りとか不安とか悔いとか
当人にしかわかるはずもない感情が
>>続きを読む

キャロル(2015年製作の映画)

4.0

女性同士の愛とかレズビアンとか
そういうことじゃない。

ただ愛した人が同性だった、それだけの話。
でもそれが全てを難しくしてしまう話だった。

台詞にならない2人の葛藤が色濃くて
2人でいるだけでわ
>>続きを読む

ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

3.0

俳優陣が素晴らしすぎる

生々しさの連続で映画を見ているという感覚が
消えていく。
限りなくノンフィクションに近いフィクション。

木村多江がゆっくりと立ち方を見失っていく様がリアルすぎて息苦しかった
>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.0

どこまでも村上春樹。
とにかく脱ぐし、ロマンチックで意味がない。

ある意味、村上春樹ワールドを非常に上手く
作り上げていたともいえる。

個人的にはどこにも見応えはないけれど、
唯一スティーヴン・ユ
>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.4

途中でオチがわかってしまったのが残念。

ただそれまでは巧みな演出と仕掛けで
オチが巧妙に隠されている。

小説のようなミスリードの仕方だったため、
映画になったことで見応えは大きかった。

でも正直
>>続きを読む

エスケープ・ルーム(2019年製作の映画)

3.3

部屋の一つ一つがエンターテイメントで
気楽に観れるB級映画

謎解きや本筋はツッコミどころばかりだが、
それを差し引いてもパニックルームの作りは
面白い。

無駄なゴア演出もないので
誰とでも楽しめる
>>続きを読む

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

こんなに美しい物語があっていいのだろうか

フォレスト・ガンプと共に振り返る
偉大なるアメリカの歴史

よくあるアメリカ讃歌かと思ったけれど
作り手の視線はかなり冷静で
アメリカの歴史を皮肉的に楽しく
>>続きを読む

コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

途中で監督変わった????

中盤までものすごく暖かくて素敵な世界観と作風だったのに、主人公パートになった途端チープになってめちゃくちゃビックリした。
尺足りなくなったん??

子供ができてから展開急
>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

4.0

作品をもってタイトルを体現した秀作

すべての豪華キャストを圧倒させていた
主演シム・ウンギョンが素晴らしい。

ノンフィクションを織り交ぜていくことで
作品次第が記者としての役割を果たしていた。
>>続きを読む

ザ・ファブル(2019年製作の映画)

2.0

キャスティングに大失敗した駄作の頂点。

女優陣が揃いも揃って酷すぎる。
ヨウコはヨウコの魅力を全く理解していないし
ミサキは芝居が下手過ぎ。

砂川どうした。佐藤もどうした。
真黒組は芸能事務所かな
>>続きを読む

罪の声(2020年製作の映画)

3.0

本をより分かりやすくした上質なサスペンス

小栗旬と星野源の組み合わせが面白い。
キャストも豪華なのだけれど、
特に何も印象に残らなかった。

渇き。(2013年製作の映画)

3.0

メインキャラクターみんなサイコパス

狂った愛や友情、家族の関係が見たいなら
良いかもしれないけれど
別に見なくても人生になんの影響もない。

小松菜奈と役所広司のハマり具合が楽しい。

ただそこまで
>>続きを読む

フラガール(2006年製作の映画)

4.5

時代の過渡期にあった福島で
未来を切り拓いたヒーロー達のお話

暗い時代背景の中で懸命に生きる道を探す人々の姿が終始胸を打つ。
あの場所にハワイアンズができるまで
どんな希望や絶望がせめぎ合っていたの
>>続きを読む

リョーマ! The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様(2020年製作の映画)

5.0

人生で初めて好き過ぎて号泣した。
最後のメドレーなんか涙で見えなかった。

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

2.8

完全に順番を間違えて見てしまったけれど
それも踏まえた上でハテナの多い作品だった。

大人向けのようでいて子ども騙しのような
中途半端感が否めない。

色々と不手際も多くて誰にも感情を持っていけないの
>>続きを読む

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.5

とにかくこれが事実であるということが惨い。

奇跡的な偶然が重なり巡り会えた主人公よりも
1つのミスで転落してしまった無数の子供達の
運命を思ってしまい、終始切なかった。

はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.5

飾らず驕らず人生を謳歌する

そんな素晴らしさを心地よい音楽とともに
届けてくれる、圧巻の名作。

登場人物の一言一言が、選ぶ選択肢が、
映る場所が、すべて豊かで美しい。

人生山あり谷あり色々あるけ
>>続きを読む

来る(2018年製作の映画)

3.5

怖ええ→どうなるんだ→????????

祓いの要素や民俗学、日本的なホラー要素を
全力で散りばめた邦画版アベンジャーズ。

もともと社会的弱者であったり
人間的に希薄だったりするキャラクターが
より
>>続きを読む