ひじりさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ひじり

ひじり

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スプリット(2017年製作の映画)

3.8

犯人役の演技に脱帽。本物過ぎる。

結構はちゃめちゃな脚本なはずなのに
芝居のクオリティで納得させられる。

シーンはあまり展開しない割に飽きることなく緊張感の続く名作だった。

私は世界一幸運よ(2022年製作の映画)

3.5

登場する男がもれなく全員クソ


とても勇気の要る作品だった。

「性被害は人の人生にどう影響を及ぼすか」

全くもって誇張されたものではないと思う。

実子の性事情をよく聞かず恥と思う母親
婚約者が
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(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)

3.2

発想はすごく良かったけど使い切れなかった
惜しい一作。

SFとしてスタートする序盤はなかなか新しくて
どう転がっていくかが見ものだったけれど、
結局はキャラクター陣がみんなヘタなことをさせない凡夫に
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彼女たちの話(2022年製作の映画)

3.2

女性監督としての強みを最大限に荒々しく
使い切った作品だった。

ほかの監督には撮れない視点だろうし下手に女を美しく切り取りがちな男性監督よりもずっと好感の持てるリアルさだったが、やや監督の主張が入り
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3653の旅(2021年製作の映画)

2.5

スタッフワークが気になり過ぎる作品

カメラカットの雑さ
画面切り替えの下手さ
突然始まる大事なシーン

キャラクター衣装やメイクもチグハグで、急にチークが濃くなったり小学生みたいな格好したりする凪ち
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.0

この方の映画は画が美しくて思わず手に取ってしまうのだけれど毎回無味乾燥な時間を過ごしてしまう。画作りと入口作りがうまい。

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.8

製作費でぶん殴られる快感

とんでもなく良かった。
色んなツッコミどころはあるものの、頭を回せばすべて説明できるように作られていて案外無理がない。

ワンダビジョンを観た後だと物悲しさが半端ないが、そ
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

2.8

前半がAdoのファンサ
後半がワンピースファンへのファンサ

勢いもあったし予測不能の展開をしていたし
キャラクターも良かったけれど、
ウタちゃん周りの設定があまりにも雑。

幼い頃から能力があったな
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ゲーム(1997年製作の映画)

3.3

世にも奇妙な物語傑作選 海外版。

とても面白いプロットだし展開も二転三転する機智に富んでいるが正直な話、日本人なら全部見たことある。

アニメや漫画はもちろん「世にも奇妙な物語」「星新一」といった不
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オールド(2021年製作の映画)

3.5

歳をとるってやっぱり怖いんだよ

急激な老化という主題ひとつでどこまでできるのかと不安だったが、加齢における考え得る限りの地獄を見せてくれる良作。

もうあらゆる最悪を一つ一つ丁寧に仕上げて
見せてく
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崖っぷちの男(2011年製作の映画)

3.6

ラストがやや雑だけども痛快爽快な
飛び降りエンターテイメント

のっけからクライマックスな展開が心地良く
ゆっくりピースが見えていく演出が
最後まで飽きさせない。

真摯な想いとか切実なメッセージはな
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ブラッド・レッド・スカイ(2021年製作の映画)

2.8

酒飲みながら駄弁りつつ見るのがベスト

設定はぶっ飛んでいるが脚本が中々に酷い。
久しぶりにハズレを引いてしまった。

息子も母も自己中すぎて親子愛では語れない。
他の巻き込まれた人がみんな可哀想。
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

期待値が高すぎた。

本当にスパイダーマンたるピーターが、学生とはいえあまりに軽率すぎてドン引いてしまった。

自分の浅慮が起こした事件のくせにその後始末にウダウダいって逃げた末に結局懸念していたこと
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アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ラストの急展開にずっこけてしまったけど
世界観や不快で美しい造形は素晴らしかった。

銃がきかないほどこの世の理を超えるものに白リン弾がきくわけないよなと疑ってたら、やっぱりラストの主人公はもう人間じ
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ゆれる(2006年製作の映画)

3.8

名優がいれば映画は生まれる

名優二人の圧倒的な地力によって脚本以上の雄弁な心の内が画面を通して伝わってくる。

まさにゆれる心の内は恐ろしいまでに人間臭く
どこにでも誰にでも起こりそうな悲劇を最後ま
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ライフ・オブ・デビッド・ゲイル(2003年製作の映画)

3.5

死刑制度の是非を真摯に見ているようで
とんでもない方向から皮肉を飛ばしてくる。

冤罪の可能性がある限り死刑反対の声は止まない

ただし作品では死刑として然るべき罪について
問いていく面が強いように感
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2012(2009年製作の映画)

3.8

地球滅亡を微に入り細にわたり描き切った
大スペクタクルムービー

いやあもう最高。
世界の観光名所がどんどん壊されなぎ倒され
さまざまな天災で人が亡くなっていく様は、
圧巻の一言。

メインのキャラが
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アス(2019年製作の映画)

2.8

ラストを見せたいがための2時間だった。

登場人物全員、ホラーの禁じ手をしまくる
あまりに脚本に優しい言動で萎えてしまった。

設定は面白かったけど、これを観るなら
「夢見る世界」の方がおすすめ

プレステージ(2006年製作の映画)

3.6

人は消えた人間の事など気にしない

これはマジックを指しているようで、マジックを欲し続ける退屈なこの世界を揶揄した皮肉でもあるなあと思った。

鳩を潰してなかったと手放しで喜び
何度も見たネタにはヤジ
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残酷で異常(2014年製作の映画)

3.8

自分以外はすべて他人
他人の本音は他人の中の自分にしかわからない

トランスワールドのような上質なループもの

タイムループのようなSFのような奇天烈な設定だけれど、人間関係や人生の核心を突いている。
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.0

韓国映画は史実と創作の掛け合わせが
本当に素晴らしい

主人公のキャラクターを脚色したことで
全く知られていない光州の孤立と信じられない程の残酷な現状がより浮き彫りになっていた。

例のタクシー運転手
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高慢と偏見とゾンビ(2016年製作の映画)

2.5

全部ぶっ込んでみたぜシリーズ

戦う女たちは最高だったけど
それ以外は中途半端過ぎて散らかっていた。

高慢と偏見を下地にした意味もほぼなく、
最後の結末は本当にひっくり返りそうになる。

これを見る
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スリー・フロム・ヘル(2019年製作の映画)

3.0

ひたすら色んな種類の暴力が楽しめる
ハッピーバイオレンス映画

まあ話の流れにツッコミどころは多いし
キャラクターも妙に二次元的だけれど、
宣伝とのギャップがなく清々しい程だった。

でもちょっと、最
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フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

3.0

独特のテンポで進む夫婦のいざこざストーリー

北欧らしい無機質な美しさと静けさが
変わっていく家族の形を象徴するようだった。
ただ、ちょっと丁寧に撮り過ぎていて
中盤から冗長に感じられたのは否めない。
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オーヴァーロード(2018年製作の映画)

3.8

実写版バイオハザード5

バイオハザードよりバイオハザードしてた。
いや戦争×ゾンビっていう発想がもう勝利。
そこにナチスドイツ絡ませて最高に最低。

ただそこらのホラーよりしっかりホラーしてて
かつ
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人数の町(2020年製作の映画)

3.4

世にも奇妙な物語 映画版

前半面白いけど後半失速したかなあ…
設定面白いし日本だからこその不気味さや
リアリティの味付けがあって薄気味悪かった。

設定は結構面白いしキャストも味があって
世界観がと
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隣人は静かに笑う(1999年製作の映画)

4.2

恐ろし過ぎて心が絶叫した。

不気味なスタートからそれを上回るゴールを
かましてくる。ああ、嫌だ。
個人的にはミストを超えやがった。

とてもよく練られていて本当に物悲しい。
願わくば永遠のフィクショ
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.0

こんなにゾッとするラストは観たことがない。

いまなお蔓延る白人至上主義を扱いながら
実話の面白味と映画の痛快さを交えた
エンターテイメント作品。

一人一人のキャラクターの癖が強く
誰と誰が絡んでも
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つみきのいえ(2008年製作の映画)

4.0

なんてことのない男の人生のお話。
けれどもそれは、大きな大きな愛のお話。

彼一人しかいないのに悲壮感とも哀愁とも違う
あたたかな空気が漂うのは、
きっと思い出が息づいているからなんだろう

たとえも
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超高速!参勤交代(2014年製作の映画)

3.3

エンディングだっっっさ!!!!!!!

いやでも予想より面白かった
何回か声あげて笑った

演者も良いし上地雄輔氏上手すぎて驚いた。
猿之助さんは一瞬で全てをかっさらっていく。

それだけに、女性陣は
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

5.0

人間の持つ美しさ醜さをとてつもない愛を以て
撮り切った、とんでもない傑作

普通でいることの不安。
普通であることへの渇望。
普通から逸れることへの畏れと憧れ。

わたしの隣人は果たして何の不足も問題
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

5.0

まってまってめちゃくちゃ面白かった嘘でしょ

テンポ良し展開良しアクション良しの
最高B級アクションムービー
いや最早アクションはSS級。

ほぼストーリーはあってないようなもんなので
ひたすらアクロ
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閉ざされた森(2003年製作の映画)

3.2

脚本家との想像力バトルには最高。

どんでん返しもここまでくると疲れてしまった

ただどんでん返しをこちらに予測させて、
それを使って裏切る展開は見事。終盤の畳み掛けには付いていけなくても爽快感すらあ
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ソフィーの選択(1982年製作の映画)

3.5

ただただメリル・ストリープが美しい
内容の大体はそれ。

なんというか、
反戦を伝える訳でも戦争映画でもなく
理不尽な時代に生きた女性の半生だった。

ただ、のっけから相手の情緒がヤバすぎて
大体最初
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真実の行方(1996年製作の映画)

3.8

脚本と役者の掛け合いで着地する見事な結末。

二転三転する展開に広がっていく視点が面白い

役者陣が揃いも揃って素晴らしい芝居で
ムカついたり焦ったり忙しかった。

ただどんでん返し映画として見ると
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