デイジーベルさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

デイジーベル

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ゲーム(1997年製作の映画)

3.8

父親へのコンプレックスの克服と和解が根底にある作品。

突然いなくなった父親に対する、愛情と理解の喪失、満たされない愛の欲求。
父親と繋がる、自分の唯一信じるモノ「財産(お金)」父親と重ねる人生。
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.0

「破壊」これこそがこの作品を表すのに相応しい気がする。

この作品は、物質主義的な現代に対する疑問符を投げつけてくる。
価値観の氾濫と自己のアイデンティティの崩壊。
それはニヒリズム(虚無主義)とも言
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ゾディアック(2006年製作の映画)

4.1

初見時の感想はノンフィクションという事もあり、不完全燃焼でもあり、重く長く感じた。(端的に言えば、フィンチャー作品の中でもそれ程の面白さを感じられなかった)「セブン」を期待すると肩透かしを感じるかも知>>続きを読む

パニック・ルーム(2002年製作の映画)

3.5

引越ししたその日に、強盗3人組に襲われ、緊急避難部屋(パニックルーム)に避難する親子。

密室を利用した心理戦、二転三転状況が変わっていく中でのスリル、更にストーリー展開も速く、ハラハラドキドキが楽し
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マッチスティック・メン(2003年製作の映画)

3.7

相方の希望で「ブレードランナー2049」を、本日「4DX」にて鑑賞に行く事に決定。(ちなみに私は3度目の鑑賞となる)

リドリースコットに改めて感謝と、ブレードランナーの雰囲気とは違う映画を観たい為、
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処刑ライダー(1986年製作の映画)

3.6

タイトルやジャケットからはバイクに乗りそうな感じだが、基本的には車(黒のターボ・インターセプター)で戦います。

当時、ナイトライダーなどに代表される、ハイテクなスーパーカーが人気でした。
この作品を
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ブラッド・ピーセス/悪魔のチェーンソー(1983年製作の映画)

3.7

大作系映画などを何作か観た後は、特にホラー系の映画を観たくなる気分になる事が多い。

今作は80年代のスラッシャームービーといわれる中でも傑作の1つで、「悪魔のいけにえ」に対する、鮮血の返答とも言われ
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スペースバンパイア(1985年製作の映画)

3.9

「とんでもなく贅沢なSFパニックホラーの快作(怪作)」

トビーフーバー(悪魔のいけにえ)+ダンオバノン(エイリアン)+ヘンリーマンシー(ティファニーで朝食を)+他にも各分野のトップクリエイターが参加
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エベレスト3D(2015年製作の映画)

3.3

1996年 世界最高峰エベレストで起こった実際の遭難事故の映画。

登山(私は登山道が整備された、危険度の低い山しか登らないが)をする人間としては絶対に避けては通れない作品…とゆう訳では無い。

高額
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レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

3.9

「チャーチャラッチャー♪チャーチャチャー♪」

『これぞ冒険活劇作品の最高峰』
アークを巡る、ナチスvs.アメリカ政府(考古学者)で争奪戦を繰り広げるアクションアドベンチャー巨編。

夢とロマンに溢れ
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.2

「アベンジャーズよりラヴェジャーズ」

前作以上に笑いと感動もパワーアップして、あっちじゃない『最低最高のアイツら』が帰ってきた!

前作では核心に触れるのはグルート的な感じを受けたが、今作はドラッグ
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ノック・ノック(2015年製作の映画)

3.8

物語は至って単純、ネタバレも何も無いと思える映画。

「家族不在の時に、美女2人とオイタしたら、大変な事になったでござる。」的な物語。

残酷描写や胸糞の悪さはイーライロスにしては、やや控え目と感じる
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

4.2

「アイム グルート」
全てを言い表わせる万能な言葉である。

皆、大切なものを失っている、社会からはじき出されている、傷を負った孤独なキャラクター達。
そんな彼らが、ヒーローとなり、家族となる、そんな
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.9

圧巻のオープニングから始まるこの物語は、これだけでもこの映画を観て良かったとすら思わせる出来だ。

2人の心が生み出すファンタジックな世界。
この2人の理想郷こそが「ラ・ラ・ランド」だと感じた。

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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.4

「人間とは何か?」
前作同様、このテーマは作品に深く刻まれている。

オープニングが始まってすぐに、前作のファンは、感動と驚きに(懐かしさと美しさに)身震いする事になるだろう。

光と影の織りなす美し
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ミッドナイトクロス(1981年製作の映画)

4.1

生涯忘れる事の出来ない「最高の悲鳴」を手に入れる物語

本格サスペンスを軸に、事件に巻き込まれた女と、それを目撃した男の出会いと別れを、これ以上ないとゆうぐらい切なく描いた作品。

ラストの美しさ、
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キャリー(1976年製作の映画)

4.0

スティーヴン・キング原作のサイキックホラー作品で、デ・パルマ全開の作品でもある。

ずっと抑圧されて育った「キャリー」が、初めて母親に逆らい、プロムパーティーに参加する事で、恐ろしい惨劇を生む事に繋が
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デビルスピーク(1981年製作の映画)

3.6

「キャリー」に代表される、いじめられっ子の復讐劇。

陰湿、陰険ないじめの数々
唯一の友達だった仔犬の消失
悪魔に魂を売り、別の存在と化し、黒豚達と共に復讐する、その変わり果てたお姿には、哀しみと怒り
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世にも怪奇な物語(1967年製作の映画)

3.5

「黒馬の哭く館」ロジェヴァディム
「影を殺した男」ルイマル
「悪魔の首飾り」フェデリコフェリーニ
3作からなるオムニバス形式の作品。

1作目「黒馬の哭く館」
幻想的な雰囲気、ジェーンフォンダの美しさ
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アイアン・スカイ(2012年製作の映画)

3.4

皮肉が効いてるSFナチスコメディ作品であり、愛すべきバカ映画でもある本作。

皮肉と風刺が多い作品ですが、はっきり言ってそんなに高尚な作品ではない。
笑って観るのが正しい映画である事には変わりがない。
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トータル・リコール(1990年製作の映画)

3.7

「追憶 売ります」
何処からが夢で何処からが現実なのか?
SF映画によく見られる、「記憶」や「夢と現実」という、普遍的なテーマをヴァーホーヴェンが撮ると、ここまでバイオレンス色が強くなるのも面白い。
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サスペリア(1977年製作の映画)

4.0

「チャーチャーチャーチャーチャーチャーチャー♪チャーチャーチャーチャーチャーチャーチャ♪」

「決して ひとりでは見ないでください。」

サイケデリックな雰囲気、独特の色彩、映像、それらをゴブリンの音
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インフェルノ(1980年製作の映画)

3.9

サスペリアが好きな人にはオススメの作品。
実はハリウッド作品だったりします。

色彩や映像、音楽が織りなす世界観がとにかく素晴らしい。

深く考えないで観た方が良いのかもしれない…深く考えても理解出来
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メッセージ(2016年製作の映画)

3.8

良くも悪くも、地味なファーストコンタクト系映画。

コミュニケーションの模索がメインですが、相手を知ろうとする事が、最終的には自分を知る事へと繋がる物語。
SFという壮大なスケールで描いておいて、あく
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ブラックブック(2006年製作の映画)

3.8

オランダ映画史上最高制作費をかけて作成された、ナチス政権下のオランダを舞台に、壮大なスケールで繰り広げられる、戦争スペクタル。

簡単には正義だ悪だと表現しない、ヴァーホーヴェンらしい人間描写が秀逸の
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ザ・ギフト(2015年製作の映画)

3.5

ネタバレ無しの視聴が条件の映画。

本来貰ったら嬉しいはずの贈り物を、恐怖の起爆剤として使った事に賞賛。

後味最悪のギフトを是非貴方も…

エクスタミネーター(1980年製作の映画)

3.3

狼よさらば+ローリングサンダーかランボー的な映画。

この映画の魅力は、個人的には、復讐する主人公が「強く無い」という所だと思う。
基本的には不意打ちや、非武装の相手に銃で挑む姿が魅力的に感じる。
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.9

圧倒的な緊張感の中繰り広げられる、麻薬戦争。
冒頭から、その圧倒的な暴力の渦中に飲み込まれるFBI女性捜査官チームと私達視聴者。

惨たらしい死体の数々、
正義も秩序も無い世界、
我々に訪れる圧倒的無
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

3.8

囚人達という意味を持つタイトルの作品。

ある家族の女の子が、行方不明になる事から物語が始まるミステリーサスペンス。

ミステリー要素は、察しが良い人ならば割と予測がつく可能性が高く、謎はあくまで要素
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

3.9

ネタバレが許されない系の映画です。

是非、事前知識無しの状態で観てください。

母親の遺言をキッカケに、明らかになる、1人の女の壮絶な人生、復讐の連鎖、憎悪と哀しみ、愛情と赦し。

ヴィルヌーヴ作品
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N.Y.式ハッピー・セラピー(2003年製作の映画)

3.2

シュールかつ、イカレたコメディ。

ジャックニコルソンがサイコで不気味。

チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話(2017年製作の映画)

3.3

タイトル長過ぎじゃない?…そう思ったのは私だけではないはず。

ベタベタな効果音、過剰過ぎる説明、笑えないサムイ演出(特に前半)など、作品の足を引っ張る要素はたくさん感じた。

それでもこの映画を観て
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ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

3.7

デンマークとドイツの合作というところが意味のある映画だと感じる。
隠したい事実を公にしたこの映画は、それだけでも価値がある。

地雷とゲロと、憎悪と少年兵と、戦後の傷痕。

最低(最高)のタイミング、
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.8

80年代の、もしかするとダサイと思われているかも知れない時代をカッコよく映し出している映画。

はみ出し者達の青春ストーリー。
抑圧する奴らを片足ブーツで蹴り飛ばすロックンロールな映画だ。

これは、
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.9

踊れ!破壊しろ!この世の中にファックと叫べ!!

大切な何かを失った事がキッカケで気づく事。
何かに没頭する時間の必要性。
自分自信が子供に戻る時間、
人との関わり合いの大切さ。
感情に正直に生き、人
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クラッシュ(1996年製作の映画)

3.8

クラッシュといえば、アカデミー賞授賞のポールハギス監督作…
いえいえ、違います。
クラッシュといえば、クローネンバーグ印のクラッシュです!

倦怠期に悩む夫婦は、パートナー以外との性行為によって刺激を
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