デイジーベルさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

デイジーベル

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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

4.1

「人生には知識と経験を得るチャンスがある。時には危険を伴うが。」

◯作品◯
1950〜60年代の古き良きアメリカの暗部を独特の世界観と表現方法で暴き出した作品。(それは人間本来の持つ″欲求″や″願望
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

3.7

「誰もが知ってる愛の物語であり、自分しか見た事がない愛の物語」

◯作品◯
両親の離婚に衝撃を受けた監督が、12年かけて男女の関係の始まりと終わりを理解する為に作り上げた、恐ろしく完成度の高い作品。
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未来惑星ザルドス(1974年製作の映画)

3.5

「何もかも冗談のようなSF映画」

70年代SF映画の中でも一際″異彩″を放つカルト的作品。圧倒的低予算(ロケ地が監督の家と近所、小道具の多くがビニールシートという有様)ながら、練られた構想、スリル、
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インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

3.7

「バカバカしくて笑えるのに悲しくなる物語」

方向感覚を失わせる、固有名詞の多さと煙の中に居るように感じさせる演出が、この作品を″難解″と感じさせる。しかし、その難解さが不明瞭な1970年代の、グルー
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トレマーズ(1990年製作の映画)

3.7

「まさに陸上(地中)のジョーズと言える作品」

◯ストーリー◯
_(:3 」∠)_ 田舎町の地中に潜んでいた怪獣が、ある日突然(タイミング悪く)襲ってくる物語。

●感想●
ジョーズ的なパニックムービ
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

3.9

「あらゆるジャンル(人生とも言える)が繋がる作品」


大量の芸術的作品(絵画、小説、詩、美術、音楽など)がサンプリング(コラージュ)された芸術性(オシャレ感)がとにかく高い、ユーモラスで前衛的(当時
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ヤコペッティの 残酷大陸(1971年製作の映画)

4.1

「モンド映画」(虚構と現実が入り混じる見世物感覚のドキュメンタリー風作品)を生み出した歴史的大作映画。


◯ストーリー◯
_(┐「ε:)_アフリカから連れてこられた黒人達の運命と、その後の歴史を追う
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赤い影(1973年製作の映画)

4.0

「映画史上 最も有名かも知れない、長いセックスシーン」

ニコラスローグ監督は撮影監督出身らしく、色彩感覚、カメラワークが素晴らしく、映像がとにかく美しい。(しかも舞台はヴェネツィアだ)

◯ストーリ
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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

3.9

「命を運ぶと書いて運命。」
人生は人との出会いの積み重ね。
そして「運命」は人が運んでくるもの。そんな作品だった。

◯ストーリー◯
_(┐「ε:)_ スラム育ちの青年が「ミリオネア」で何故、全問正解
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ストリート・オブ・ファイヤー(1984年製作の映画)

3.9

「ロックンロールの寓話であり、青春映画の傑作のひとつ」

青春と音楽は切っても切れない関係だ。今作も80Sロック(50Sロックのリバイバル的)が鳴り響く。(特にオープニングとエンディングは印象的で、音
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ニューヨーク1997(1981年製作の映画)

3.8

みんな大好きジョンカーペンター監督作品【80年代SF作品の傑作】

◯ストーリー◯
マンハッタン島がまるごと刑務所と化した近未来。不時着した大統領救出のため、元特殊部隊隊員(現在犯罪者)のスネークに白
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

3.1

「″男臭い世界″を描いてきたレフン監督が、″美(女)の世界″を描いた意欲作」

[前置き]
これは″過度″な期待をした男(私の事)が、勝手にフラストレーションを溜め、それを吐き出す為のレビューである。
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

4.3

[今更語る事など無いとも思える、あまりに有名なホラー映画の金字塔]

スプラッター映画の先駆け的な作品でもあり(実は直接的な残酷描写はほぼ無いのだが)、作品自体を芸術的にも感じてしまう奇跡の作品。
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回転(1961年製作の映画)

4.0

「″想像力″は有りますか?」

ゴシックホラー、心理サスペンスの傑作であり、DVDが高価な為、鑑賞するのがなかなか難しかった作品。(現在TUTAYA発掘良品にてレンタルが開始している)

美しく可憐で
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.2

現代社会への痛烈な風刺や問題提議を、近未来の人間文化で描くSF作品であり、キューブリックの独特のカメラワークとセンスが爆発している作品。(暴力、エロ、音楽、インテリア、小物に至るまで″芸術性″が高く、>>続きを読む

悪魔のいけにえ2(1986年製作の映画)

4.1

″チェーンソー″と″ハンマー″の魅力に取り憑かれた者達の生き様を描いた物語。

●チェーンソー派●
「レフティ(デニスホッパー)」
チェーンソーの魅力に取り憑かれた、復讐に燃えるレンジャー隊長。(その
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キャノンボール(1980年製作の映画)

3.5

アメリカと香港の合作映画で、非合法のアメリカ縦断レース「キャノンボール」に挑む熱きレーサー達の戦いの物語。

スーパーカー好き、ジャッキーチェン好き、007(ロジャームーア)好き、チャーリーズエンジェ
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.2

「アメリカンニューシネマの終わりを告げる作品」

大都市でタクシードライバーをやっているが″孤独″に苛まれている男トラヴィス。何をやっても上手くいかない、何か大きい事を始めないといけないのに、それが何
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.1

「ひたすらにロマンチックでバイオレンス」

この作品は、美しい映像と音で、″ありがちな物語″(ともすれば面白味にかける物語)を、監督の圧倒的な″自己主張とナルシズム″によって、他を寄せ付けないオシャレ
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燃えよドラゴン(1973年製作の映画)

3.9

【俺たちに足りないのは″萌え″か?いや!″燃え″だ!】

と、言う事で「燃えよドラゴン」です。

この作品を見て、ジャッキー好きの私が″衝撃″を受けた事は言うまでもない。(何しろジャッキーが首の骨を折
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ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.9

【映画史上、永遠に語り継がれるであろう長い喧嘩】

社会風刺(「情報化社会(マスメディア等)」、「消費社会」や「格差社会」への批判)を、他の″難解″な映画とは真逆に、″ストレート″に伝えてくる作品。
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ピラニア 3D(2010年製作の映画)

3.6

″徹底的なサービス精神の元に作られた″モンスターパニック映画

過激なスプラッターシーンがとにかく多く、視覚的なグロさを徹底的にみせてくる作品。(グロ耐性が無い人は要注意⚠️)

残念ながら、ヒロイン
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.6

「アラフォー世代を、か…完全に狙い撃った、な…泣けるホラー映画」

子供の頃に「ホラー映画」や「スタンドバイミー」を好きになった人は、恐らくスティーヴンキング原作の映画を漁って観てきた筈。その中でも取
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ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

4.1

【映画は自由だ!】

神秘的で背徳的でブッ飛んでる。
前作「エル・トポ」の強烈なヴィジョンを更にスケールアップした自由過ぎる映画(もちろんストーリーは有りますよ)

(ストーリー)
キリスト的に張り付
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エル・トポ(1970年製作の映画)

3.7

本作は、最初のミッドナイトムービーと言われており、その手のカルトムービーの金字塔的な作品だ。

タイトルは″モグラ″を意味しており、その意味を知り、なる程と思った。

美しくも不可思議な映像の数々と音
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スネーキーモンキー/蛇拳(1976年製作の映画)

3.6

私の父親はブルースリーの大ファンで、良く身体を鍛えていたらしい。(その事実は家にあった書籍やビデオテープなどからも一目瞭然だった)私もブルースリーは勿論大好きだが、やはりリアルタイムジャッキー世代でも>>続きを読む

マトリックス(1999年製作の映画)

3.7

90年代の最後に作られた、恐らく誰もが知ってるであろう(見た事は無くても)有名作品。

特に映像技術、SF要素、アニメ的要素、アクションシーンが革命的で、後の作品に大きな影響をもたらしたとも言われてい
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ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生(1968年製作の映画)

4.0

予算が多ければ、素晴らしい映画が作れるのか?予算が少なければ、素晴らしい作品は作れないのか? 答えは″NO″だ。
それはこの作品が証明している。
(もちろん他にも低予算でも素晴らしい作品は沢山ある。
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フェノミナ(1985年製作の映画)

3.7

美少女×ゴア描写(グロ描写)×ダリオアルジェント=快作(怪作)

夢遊病で、虫と交信出来る特殊能力を持つヒロインが酷い目に遭いつつも、殺人事件の犯人を捜す…というストーリー。

本作は個人的には虫が苦
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

4.0

この作品を観る前と観た後では、「価値観」が変わるかも知れません。

「失敗する事の大切さ」すら感じ取れる、当時(今)の熱い想いが伝わってくる。

文字通り、命をかける程の情熱の元に集められる″魂の戦士
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激突!(1971年製作の映画)

3.9

「得体の知れない存在に人は恐怖する」
人の想像力が恐怖に変わる、後の「ジョーズ」や「ジュラシックパーク」に繋がるスピルバーグ監督作。

タンクローリートレーラーに執拗に迫られる物語。
煽り運転や危険運
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

3.9

「デーレン♪ …デーレン♪ …デーレンデーレンデーレンデーレンデーレンデーレ…」

子供の頃「海水浴に行けなくても全く問題ない」と思えた作品。
子供の頃は、海にはサメ(人を襲う)がいて、海水浴を楽しむ
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8 1/2(1963年製作の映画)

4.1

ストーリーへの理解など、ある意味でバカらしく感じてしまう作品。

センスの良い、″美しい映像と音″の洪水。(好きなシーンは多々あるが、オープニングとハーレムシーン、ラストの大円団は筆舌に尽くしがたい。
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スポンティニアス・コンバッション/人体自然発火(1989年製作の映画)

4.0

私事ですが、住んでる地域柄もあり、燃料手当なるものが支給されました。(基本的には冬季に暖を取る為の燃料代的な意味合い)
これは…欲しくても、高くて手を出せなかった、「あの作品」を手に入れるチャンス…と
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.8

″クソみたいな人生″を薬で誤魔化して楽しく″今″を生きている、そんなダメなヤツらの物語。

刹那的なひと時の快楽を求め、″普通の生活″から目を背けて、どんどん深みにハマって抜け出せなくなっていく。
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

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計らずもフィンチャー作品を立て続けにレビューしてしまった。
その″大トリ″を飾る本作!!

「驚きと感動のファンタジードラマ」という事らしいが、実は【見ていない】作品。(観てないのかよ!という突っ込み
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