snさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

サボテンと海底(2023年製作の映画)

3.5

全体的なコミカルさと、ヒリヒリとする台詞のバランスが良い。

デブリーズ(2023年製作の映画)

3.3

異星人のキャラクターが面白かった。オーレンジャーのヴィランを思い出した。

ラ・マヒ(2023年製作の映画)

2.7

低予算ながら映像の見応えがある。過去パートの伏線はもう少し前出ししても良かったのではと思う。

うつぶせのまま踊りたい(2023年製作の映画)

2.5

劇のような映画で、その情動の激しさに心が追いつかなかった。

レイチェルの結婚(2008年製作の映画)

3.6

結婚式という舞台が、家族の問題を取り上げるとき、その核心にここまで深く斬り込めるものなのだと改めて思い知った。

スター・トレック イントゥ・ダークネス(2013年製作の映画)

3.9

総合的に高い完成度だが、もうひとつ突き抜けるものが欲しい気がした。

EXIT(2019年製作の映画)

4.0

手弁当感はありつつも展開の工夫がうまい。

怪物(2023年製作の映画)

4.3

良い意味ですべて裏切られた脚本。是枝監督は子役の演技を引き出すのが上手い。

良作であることは間違いない。しかしそれは、"カメラで切り取られた画"を、"制作側が意図した視線"で捉えた場合であり、その枠
>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.9

音楽は文句なしの高評価だが、映画としては響くものが少ない。誰かに寄り添ってストーリーを愉しむことができず、しかし群像劇としてもピンとこない。結果的にあの"事故"が悪目立ちしているように感じた。

また
>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

非常に面白かったが、テーマとして挙げられる"呪い"や"血"、つまり「過去からの復讐」は、『八つ墓村』(ファンタジーの度合いで言えば1977年松竹版)に近しいと感じた。
舞台がルーブルになり、金田一耕助
>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.5

マリオがモチーフとして利用されたのではなく、非常よく研究されファンムービーとして十分な域に達していたことが大ヒットの大きな要因なのだろう。

あくまでベースは崩さず丁寧に描き、『アベンジャーズ』『マッ
>>続きを読む

ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.5

"村"という異空間での極めて特殊な権力構図とそれを取り巻くルール、この禍々しさを祭りと巨大なゴミ処理場で表現したのは見事。俳優の選び方と撮り方もうまい。
問題はストーリー、結局なにが言いたかったのだろ
>>続きを読む

こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

親という立場の難しさ、田舎という閉塞的なコミュニティの限界、ベースとなっていたこれらの要素とその描かれ方は、想像よりつらい映画だった。
そういう状況のなかで、あみ子が認識している世界、そこに寄り添うカ
>>続きを読む

カノジョは嘘を愛しすぎてる(2013年製作の映画)

4.0

クリエイターの心情変化をテーマにするに苦心したのか、結局は恋愛描写に傾倒した印象。クヨクヨしすぎな佐藤健のキャラは女性ウケ悪そう。
ガワの話にはなるが亀田誠治の音楽、当時無名だった大原櫻子の歌唱力を1
>>続きを読む

なのに、千輝くんが甘すぎる。(2023年製作の映画)

3.5

片想いと両想いをぐるぐるしてるだけでテーマがはっきりしないから後半が異様に長く感じた、が、画はよかった。

ヘルドッグス(2022年製作の映画)

4.3

『狐狼の血』『初恋』に続く東映ネオ任侠映画の系譜としては十分過ぎるほど楽しめた。しかしあまりに粋な幕の引き方。脚本からビシビシ伝わってくるものもあるが、字幕の補助なしでは理解し難い。この映画は全体的に>>続きを読む

生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.0

取り分け大きなエンタメ的要素があるわけじゃないが、生涯ベストに入るような、映画らしい映画を観た気分になった。

わが母の記(2011年製作の映画)

4.5

3時間映画かと思ったが、本当に良い作品だった。音楽の付け方が実に良かった。

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

"優しさ"ひとつの取っ掛かりとし、テーゼ・アンチテーゼ・ジンテーゼが繰り広げられる。最後のセリフ、あのひとつがあることで、価値観を強要するようないやらしさが見事に消滅。これほど上手な群像劇を観たことな>>続きを読む

ロストケア(2023年製作の映画)

3.9

良いテーマ、良いストーリーに仕上がっているが、好きでない演出がチラホラあることで集中が削がれてしまった。

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

敢えて辛口なコメントをするならファンムービーの域を脱していない大失敗作。「正義の残虐性」というテーマは悪くないが、平成ライダーを多少なりとも観てきた側の人間からしても期待値を超えない展開の連続であり、>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.1

3時間かけて人の記憶を、想い出を垣間見させてもらったような映画だった。名監督の半自伝ともなると特別なメッセージを期待するものだが、映画の構成として最低限のものしか用意されていなかったのも実に興味深い。

RRR(2022年製作の映画)

4.5

感想書き忘れ。アカデミー賞でのパフォーマンスも最高でした。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.3

これをなんと評価すればいいものか。面白さ満載なのだが設定はマーベルの二番煎じ、だがラストに向けた解決プロットは独特でA24ぽさを感じさせてくれる。

オットーという男(2022年製作の映画)

4.2

単純だが面白いし、キャラクターの多さとその絡み方も心地よい。ラストまでちゃんと描ききった感が高評価。

ハッピーフライト(2008年製作の映画)

3.6

緩いストーリーラインでもキャラと全体的な柔らかさでなんとなく観れてしまう。いやらしさがなく前田監督のコメディとは違う。

別れる決心(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

第二の『パラサイト』と謳っていたが、『ドライブマイカー』を下敷きにしている印象。愛した女性を突然失った男性の嘆きをテーマとしており、男性が恋をした理由、女性が去った理由がグッとくるほど面白いという構図>>続きを読む