吉岡はフラットアーク、杉原はネガティブ(転落の)アークか。忠実な構成でよくできてると思うが、ラストは少々いただけない。そうなることはわかっていただろ、と全員にツッコミたくなる。
一男はポジティブ、九十九はフラット。感動的な雰囲気に仕上がってるだけで腹オチ感が薄め。
フィリップはドリスを信じ続けるという点ではフラットなアークのキャラクターに思えるが、次第に彼の影響が良い変化をもたらし始める。娘への教育シーンは小さなシークエンスながら非常に効果的。ドリスの愛くるしい>>続きを読む
写真として綺麗なシーンがあったことはたしかだが、個人的にハマらなかった。ボクシングシーンの魅力はわかるが、狙いが読めないローテンポな描写が退屈に感じてしまった。
映像美やダイナミックな音楽の使い方はさすがCM出身の監督だと思うが、映画としてストーリーとリンクさせるのが今ひとつ。中学生を描いた映画だから何とかなった節があるが、岩井俊二作品とは比べ物にならない。
全体を見渡してもこの作品の演出は突出して暗い。賛否両論あるのがよくわかるが、このゾクゾク感が堪らない。
お祭り映画。恋愛要素満載なのは役者の実年齢ともリンクしているらしい。
中盤が思ったよりドロドロしてて人間くさい作品。あのダンスは急な指示だったよう。
序盤からぶち上げ、中盤もひとつひとつ丁寧に回収していく様が美しい。大作の集大成としてよくできている。
シーズンをお尻から見返してると演出意図含めて色々変化があったことがよくわかるが、このコンテンツでより補完されてく感じがして素晴らしい。
グルーとドルーの家族問題がうまく発展できていない。ミニオンや娘たちもうまく絡めておらず残念。
平面的な絵の中にふっと立体性が現れるような画風は『リコリス・リコイル』を思い出すようで安心感はあるが、中盤までほとんどアクションシーンがないため退屈に感じた人もいるだろう。
ギミックは非常に優れてい>>続きを読む
IMAX 3Dにて鑑賞。とにかく没入感が凄まじく、神秘的なストーリーとも相まって唯一無二の映像体験を生み出している。しかしマーベルライクな戦闘シーンにはやや食傷気味で、本作ならではのラストを提示してほ>>続きを読む
身体性の高いCGグラフィックはバスケとの相性は良いが、ドラマパートは少し入り込みづらい気がした。
回想シーン連発による物語の後退感は勿論気になるものも、観客の要求に対しひとつ上の答えを提示できた作品>>続きを読む
宣伝文句そのものというべきラストの描き方は良かった。しかしその過程の面白さこそ、監督や脚本家の腕の見せ所になるはずでは。
唯一無二の映像体験であり、ラストの展開も期待値以上。敢えて役者に寄らず、俯瞰的な画角も非常に効いている。A24初のダークファンタジーで、ここまで挑戦的な映画を製作できるのが羨ましい。
映像は美しく、考えさせられるエンディングでもあるが、もう一歩踏み込んで描くべきではないか。
原作主人公である城戸の出演場面は抑えられていたが、妻夫木の秀逸な演技力でカバーし、本作でもその存在感は十分感じられた。城戸、原誠、里枝の視点が並列的に進行する難しさを抱えつつも、それぞれのストーリーが>>続きを読む
音楽や画力、追悼作品としての在り方等々、評価できる要素は幾らでもあるが、映画単体としては些末なことであり、特にストーリーの出来は良くないと感じる。
震災をテーマにした作品であり、ストーリーや構成はよく練り込まれていたが、批判を恐れているのか一歩先まで踏み込めていない印象。過去の名作、特にジブリのオマージュとも思える、作品とは直接関係のない描写が多>>続きを読む
『コロンバス』同様に、画面の中心の使い方が特徴的。SF的なハズシやストーリーの転調も心地よい。A24映画には本当にハズレがない。ただ評価が芳しくないことにも合点がいく。テーマが見えずらい上に、かなりオ>>続きを読む
小津作品を相当意識したであろう本作では、中央に一本の線を見つけることが多い。それは建物の柱であり、道路の切れ目であり、時には人のボディラインであるが、画面が二分されているような感覚は、確かに特有の緊張>>続きを読む
主旨が明確な良い原作だと思うが、主演の演技と演出がイマイチピンとこない。脇役の固さだけが目立っているように感じた。
家族の温かさだけでなく、小津安二郎の「東京物語」を彷彿とさせる強烈な寂しさも克明に刻まれていた。
これだけの俳優陣を集めて、長回しの映像を愉しめる作品は貴重ではあるが...。ストーリーが深入りしてくる部分が少なく、代わりにに"食"や情景が多様されているのが気になる。リトルフォレストのような意味合い>>続きを読む
万人に優しいシンプルな切り口から、そうきたかと驚かされる第三幕。まさに脚本の勝利。