サカナさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.5

河合優実の惹きつける力がかなり良い。圧倒的存在感。ベストアクト。
ラストの殺陣壁ドンも良い。
ただSFとしては雑すぎ。そこに重きを置いている映画じゃないって言われたらそれまでなんだけど一応タイムスリッ
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ウォーム・ボディーズ(2013年製作の映画)

3.8

ゾンビと人間のロミジュリ。
若干の粗さはあるけど、『ロングショット』を撮るための下準備は万端って感じあるよ。
もちろん愛の話ではあるんだけど、ゾンビの最終形態のガイコツという存在から考えると「希望」が
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ジョーズ・アパートメント(1996年製作の映画)

3.1

Gまみれ。
Gまみれなのにそこまで嫌悪感がないのはシンプルに凄ぇ。でもトラウマになる。
ただイカれミュージカル枠として『リトルショップ・オブ・ホラーズ』レベルにはなんれんな。設定の奇抜さではいい勝負し
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.3

クソ泣いたわ。
所謂映画人の巧いとかではないんだけど真正面から映画を創っててマジで良い。割とベタな演出もあるんだけど嫌らしさが全くなくて、臨場感や視線誘導も文句なし。
東映は井上雄彦を監督として雇って
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ヘンゼル&グレーテル(2013年製作の映画)

3.5

別に面白くはないんだけど、ラストに揃い踏みする魔女たちのビジュアルも多種多様で良いし、ド派手な残酷描写も複数箇所あって良い。
脳死で観れるスプラッターアクションという意味では年末年始向きか。
面白くは
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黄龍の村(2021年製作の映画)

3.3

前半と後半で毛色が違うのはいいけど、正直前半の村ホラー路線で突っ走った方が良かったと思う。後半の展開が面白い訳ではないし。
なんか、いつもの阪元監督作品みたいなB級だけど光るものがあるというより今作は
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最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

3.6

殺し屋も大変やな。社会人と同じ悩みを抱えてますよこれは。
『キック・アス』の話してんのに『荒野の七人』が〜とか言ってくるの最高におっさんって感じで良い。
その他含めコメディセンスは最高でかなり笑えるん
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天使にラブ・ソングを2(1993年製作の映画)

3.7

前作に比べると2の方が“今”の映画って感じがしてる。30年前ぐらいの映画やけど。
まぁ1とは別ベクトルで面白いのでこれはこれで名作でしょう。
でも、大きい枠組みで見ると『スクール・オブ・ロック』の方が
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.6

労働者階級と特権階級。
階級社会における搾取を描く風刺スリラー。金と地位だけで物の価値なんてわからない者たちへの復讐劇。
そこにアニャ演じる招かれざる客というどこにも属さない視点を1人がいてという。狂
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あなたの番です 劇場版(2021年製作の映画)

2.8

完全に一見さんお断りのやつ。
ドラマのパラレルワールド設定なんだし、ここまで一見さんお断りにする必要あるか?
その上無駄に長いし、脚本も終わってる。ドラマも脚本は酷かったけど交換殺人の発生から参加者た
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.6

2時間も尺があるのに全体的に駆け足だったから、ロードムービーにしてはキャラの消化が事務的というか愛が深まりにくいというか。あと、前2作の方がシリアスとポップさの使い分けが巧かった気がするそこも駆け足さ>>続きを読む

バーバリアン(2022年製作の映画)

4.0

真のバーバリアン(野蛮人)とは。『怪怪怪怪物!』の系譜でハリウッドによる怪物論映画。
キャスティングが巧いので、ただでさえ完璧な構成がより旨味を増してる。
ジャンル的な目新しさはないけど、脚本の雑さや
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キャビン・フィーバー(2002年製作の映画)

3.5

山小屋で皮膚がデロデロになる感染病が蔓延して若者たちがパニック。
設定自体は至ってシンプルで分かりやすいし、お手本のように人間関係がぐちゃぐちゃになるのも良い。けどシンプルな設定の割に話がフラフラして
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RRR(2022年製作の映画)

4.0

なんか『ゴールデンカムイ』読んだ時と同じ感情になったから実質『ゴールデンカムイ』実写化。
BBAがドラえもんみたいなノリでドラクエでしか見たことないような鞭を出すところが良いね。
めちゃくちゃ踊ってく
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デス・ウィッシュ(2017年製作の映画)

3.5

自警団系&リベンジ系。
出来は悪くないし暇潰しには最適だけど、主人公が医者であるという設定をもう少し巧く使って欲しさはあるか。
地上波で久しぶりに観たけど、車に押し潰されて頭がグチャグチャになるシーン
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マネキン(1987年製作の映画)

3.4

マネキンが人間になるやつ。
なんか最初の方はノレなかったけど、後半のロマコメすぎる展開が良かった。最後のゴミ処理場の所とかロマコメ全開すぎる。
ハッピーエンドでいいんじゃないでしょうか。優しい気持ちに
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スクービー・ドゥー(2002年製作の映画)

3.0

まぁ小学生とかが見るなら楽しめるかなぁって感じのやつ。
テーマパークのおどろおどろしさは良かったと思う。
ただCGのヌルヌル感が気持ち悪くて合わなかった。

フランケンフッカー(1990年製作の映画)

3.6

芝刈り機でバラバラになって死んだ彼女を娼婦のバラバラ死体と繋げて蘇生するやつ。
蘇生するまでがまぁまぁ長い上にマジで見所が娼婦たちの爆死ぐらいだけだから前半は退屈。
後半は若干盛り返すけど全体的には可
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オースティン・パワーズ(1997年製作の映画)

3.1

007のパロディ映画。
偏差値が2ぐらいしかない世界観。大ヒット作だけど『最終絶叫計画』とかの方がパロディ映画としては上質やと思うわ。
最後のミルクを注ぐシーンだけ頭悪すぎて好きだったから星おまけ。そ
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蝿の王(1990年製作の映画)

3.5

漂流モノの代表作。
嫌な方向に振り切ってるし、かなり恐ろしい話。集団心理。
あんだけ狂ってたのにいざそうなると急に子供の顔になるの怖すぎる。ラストの呆気なさも印象的。
蝿が集る豚の生首から『蝿の王』っ
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カラダ探し(2022年製作の映画)

3.4

若手俳優集めて王道のスプラッターホラーしてて良かった。青春とホラーの比率も独特で記憶に残る。
青春パートは胃もたれするぐらい青春してて一長一短だけど、青春パートのおかげで展開自体はかなり熱かった。ジャ
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.5

“壊れた”マリコの自殺によって“壊れた”ことのないシイノが自責の念を抱えながら旅に出る。
マリコがメンヘラを極めすぎてて中々ヘビーな所も多いけど割と王道のシスターフッドなのでは。
地べたを這いずってで
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.5

草薙の映画。
馬鹿なんで普通に『オリエント急行』みたいな話だと思ってたら全然そんなことない。そら東野圭吾やもんなぁ。
冒頭の被害者少女エピソードとバックの「Jupiter」からがっつり心掴まれる。トリ
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.2

古代都市に関しての話はオマケ程度で、一昔前みたいなロマコメが構成の8割を占めているというまさかの裏切りに驚く。
観終わっても何も覚えてないし、別に面白くもないんだけど信じれないぐらいテンポは良い。この
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ミスターGO!(2013年製作の映画)

1.9

マジで酷い。
徹頭徹尾エゴの塊でゴリラを道具としてしか観てない。最後はそれっぽく感動風にしてるけど全くもって納得できない。
無駄に長いし、登場人物たちの感情及び行動も理解不能。今まで観た韓国映画で1番
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

4.0

優しすぎる嘘ですね。
人物描写が丁寧だから何回観ても泣きますね。ドラマ劇場版のイメージを変えた感じあるよ。「動」ではなくて「静」でもドラマ劇場版は成り立つんだぞっていう。

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.3

喪失の埋め合わせ。
冒頭の“何か”がまさかすぎる。
喪失がテーマではあるのは間違いないけど、アダ自体が何かのメタファーとかそういうことじゃない気もした。
あんまり深いこと考えず目の前で展開されるダーク
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.4

冒頭の関係性の説明が早口すぎてよくわからないまま始まるので、本編を観ながらそこらへんを補完する作業が手間。それならもはや冒頭の説明いらない。
キャラの濃さに対して人物描写も薄い気がする。
雰囲気とかア
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.6

森の奥で自分と同じ8歳だった時の母親に出逢う。観終わった時、親への気持ちが少し変わる。『思い出のマーニー』みたい。
寓話とリアリズムの融合という点では前作に匹敵するし、少女たちも魅力的に映されていてと
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ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

3.3

緩いクライムコメディ。
緩すぎてクライムなのにハラハラしないので微妙。あとコメディ部分も普通に滑ってるところがある。
テーマと子供たちの演技は良いから勿体ないと思った。

四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

3.7

改めて『サマータイムマシン・ブルース』の脚本ってよくできてるなってなる。吉本新喜劇のような形式美とも言える実家のような安心感が半端ない。
『四畳半神話体系』のキャラも合ってるけど、時代によって大学生像
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リベンジ・スワップ(2022年製作の映画)

2.9

昔からよくあるスクールカーストが〜みたいなやつの現代版。
肝心のリベンジは現実離れしすぎててピンとこないし、こんな高校生いないやろ。登場人物も全員意味わからんので同情できない。というかやりたいことが多
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ビースト(2022年製作の映画)

3.1

こういうジャンル映画は定期的に作られるべきなんだけど悲しいかな面白くない。イドリス・エルバvs殺人ライオンという味付け次第で幾らでも美味しくなりそうな設定なのに…
家族描写がなんか薄いし。密猟者パート
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.2

今年1番のトンチキおバカ映画。
タランティーノやガイリッチーを思わせる90年代群像劇バイオレンスアクションみたいで懐かしさすらある。ウォーターボトルにも運命があり群像劇の一員なの天才。
新幹線内で繰り
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沈黙シリーズ第3弾/暴走特急(1995年製作の映画)

3.2

毒にも薬にもならん。
何も残らないし脳死で観れるのはこの手のアクション映画としては満点なんやけどね。流石に無が過ぎる。

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.3

人知を超えた壮大な何かに対する根源的な欲望(依存)。
冒頭からずっと不穏で興味が途切れることはない。あれが現れるサインや全体的なルック含めてジョーダン・ピールは映画撮るの巧すぎるで。
劇中引用される『
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