阪本嘉一好子さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

阪本嘉一好子

阪本嘉一好子

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Beyond the Clouds(原題)(2017年製作の映画)

4.9

映画の最初にテックノロジーの会社のJIO という会社が従業員を募集しているような大きな看板が見える。そこにムンバイと書いてあるからインドかと思った。だってマジッド・マジディ監督はイラン人で今まで観賞し>>続きを読む

Sun Children(原題)(2020年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

マジディ監督は社会の課題を一つ一つこの作品の中で、我々に与えて目をそらすなよ。直視せよと言ってくれていると思う。この手法はよく監督に見られる。日本で生存している人では是枝監督。黒澤明小林正樹今井正監督>>続きを読む

(1951年製作の映画)

5.0

現在のお祭り騒ぎのディワリより、この伝統的なのに興味があり集中して見ていたが、米国帰還兵士ジョン(Thomas E. Breen)の心の葛藤に興味が出てきた。

息を呑むようなインドのガンジス・デルタ
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ゼロ タウン 始まりの地(2012年製作の映画)

4.7

日本語タイトルの意味が理解できない。ゼロタウンとはレバノンのパレスチナ難民の土地を言うのかと思って調べたが、見つからなかった。ゼイトゥーンとアラブ語でもヘブライ語(監督はイスラエルの民だが、米国在住経>>続きを読む

三十四丁目の奇蹟/34丁目の奇蹟(1947年製作の映画)

5.0

私はサンタクロース存在すると小学5年生ごろまで思っていた。スーザン(ナタリーウッド)はすでに信じていない。現実的で御伽話を信じないの母親に育てられている。それに母親は当時、主婦の存在が多いのにメーシー>>続きを読む

桃色の店/街角 桃色の店(1940年製作の映画)

-


悪気のないコメディでゲラゲラ笑ってみた。1940年の映画であるが、なぜ、ブダペストと字幕で出るが、ここをなぜこの映画の舞台に設定したんだろう。第二次世界大戦中でハンガリーをなぜ選んだのだろう。映画は
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.7

クリスマスに観た。
この「素晴らしきかな人生」と「ホワイト・クリスマス」はハリウッド・クラシックの中で人気があるクリスマス映画かもしれない。この監督の映画はこの映画を含めて数本観ているが、どれもレビュ
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U2/魂の叫び(1988年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

U2のこのコンサートを初めてみた。これは主にミュジック・ビデオだねえ。ただ四人だけでこれだけ観衆を集められるんだね。これを観ながらこれだけ人が集められるバンドは他にいるのだろうかと思って観ていた。ブル>>続きを読む

From the Sky Down(原題)(2011年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

U2 に特別に興味がないが、主義・主張を持っている人が好きである。それが、私とあわなくても興味をそそられると思ったが、このグループ、特にボノの哲学は複雑で、彼のような芸術家の心の中は単純ではないね。も>>続きを読む

The First Year(原題)(2001年製作の映画)

4.7

デイヴィス・グッゲンハイム監督のこのドキュメンタリー映画を観たので、レビューを書いてみる。このドキュメンタリー2001年の制作だが、時代背景を考えないと教育の方針も変わったので、簡単に批判できない。>>続きを読む

対峙(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「強い、激しい、徹底的な、集中的な、強意の、強調の、内包的な、集約的な」という形容がぴったりの映画で役者同様、私も心身ともに疲れた。初め、何が起こるのか検討がつかなかった。何のためにテーブルがセットさ>>続きを読む

Casablanca Beats(英題)(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

サラマレコン!
カサブランカのシッド・モウネンSidi Moumen で一年半もかけて生徒を追って作った映画だと聞いて驚いた。この作品はアドリブと演技の両方だと監督がインタビューで言っていた。この舞台
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最強のふたり(2011年製作の映画)

4.7

ドリス(オマール・シー)とフィリップスが共助精神が旺盛だから二人が交流できたのだろうか? たしかに、自助しか考えていない二人だったら接点はなかったろう。しかし二人はこんなことを考えて心が通じ合えたのだ>>続きを読む

はだしのゲン(1983年製作の映画)

5.0

1941/12/7 真珠湾攻撃から始まって
1945/8/5 広島市(ひろしまし)への原子爆弾投下 と、歴史の事実を簡単に追いながら、『はだしのゲン』を観てもらう。これが私のクラスの宿題である。いくつ
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アヘドの膝(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

今年観賞した映画でベストではないだろうかと思ってる。出だしのカメラアングルだけじゃなく、ふっと驚くようなカメラのアングルが多い。明らかに『イスラエル政府の干渉、検閲』に問題提起、そして、そのための『自>>続きを読む

Sublet(原題)(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

コミュニケーションレベルが高い。というより、マイケル(ジョン・ベンジャミン・ヒッキー)以外は個々の自己表現力が高い。この高さが相手との理解を深めていっているし、マイケル自身も徐々に自分の心の蟠りを表現>>続きを読む

フラッグ・デイ 父を想う日(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

エンドロールでジェニファー・ボーゲル( Jennifer Vogel)の書いたFlim Flam Man と言う回顧録だと分かった。父親、ジョン(John Vogel)と家族についての赤裸々な思い出を>>続きを読む

おくりびと(2008年製作の映画)

4.8

この映画の内容は説明する必要がないと思うが、個人的に、私の授業でこの映画をどう使おうか考えている。まだ、何にも煮詰まっていないが、主人公、ダイゴの心の変化、例えば、納棺師として歩んでいくかへの疑問、解>>続きを読む

グレート・ディベーター 栄光の教室(2007年製作の映画)

5.0

1935年テキサス州マーシャルでの実話に基づいた話らしい。 この討論というのは米国社会では、特に高校生の間ではクラブもあるぐらいだから、かなり、広範囲にわたるアクティビティーであるらしい。しかし、この>>続きを読む

ウェイティング・フォー・スーパーマン/スーパーマンを待ちながら(2010年製作の映画)

-

話題になったドキュメンタリーだったが、2010年の作品である。驚いたことに米国の私の知り合いが教鞭をとっている高校が出ていて最悪の学校扱いされている。驚き。

シチズンフォー スノーデンの暴露(2014年製作の映画)

5.0

『シチズンフォー』のドキュメンタリーを観てから、バイオピック『スノーデン』に入りたかった。スノーデンはドキュメンタリー映画作家であるローラ・ポイトラスに接触をしてきたから一番信憑性の高い史実をおさえた>>続きを読む

スノーデン(2016年製作の映画)

5.0

歴史上スノーデンは足跡を残した人なので知っていたがこんなにスリルのある中身の濃い人生だとは知らなかった。コンピューターオタクで優秀でアスペルガーのような特別な障害を抱えた青年かなあと自己判断していた。>>続きを読む

ゲット・ラウド ジ・エッジ、ジミー・ペイジ、ジャック・ホワイト×ライフ×ギター(2009年製作の映画)

4.7

デイヴィス・グッゲンハイム監督の映画の運びが気に入っっている。

なぜ、この三人、ジミー・ペイジ、エッジ、ジャック・ホワイトが集まったんだろう。なぜこのドキュメンタリーの映画制作に声をかけられたのだろ
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俺たちは天使じゃない(1989年製作の映画)

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最初、1935年、カナダの国境近くにある、深刻な罪状の人々の州の監獄と出るから、こんなコメディだとは思わなかった。ネッド(ロバート・デ・ニーロ)とジム(ショーン・ペン)は片田舎のルター派の教会の催しに>>続きを読む

不都合な真実(2006年製作の映画)

5.0

2006年、不都合な真実から15年も経過しているのに地球温暖化はひどくなるばかりだ。この映画でノーベル賞を取ったのを覚えているが、世界レベルで問題解決の方向に向かって行ってるのか?そんなことはない。説>>続きを読む

トゥー・スリープ・ウィズ・アンガー(1990年製作の映画)

5.0

!ダニー・グローバーが演じるハリー!わああ、、、薄気味悪い役、声色まで変えて、ゾーとする不気味悪さをうまく演じている。ハリーは米国南部(南部のどこかわからない)の伝統を守っていると言った方がいい。例え>>続きを読む

君は行く先を知らない(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画を見終わって感動した。ペルシャ語がわからないので字幕にとらわれ、人の表情、広大な景色の移り変わりを見逃したくなかった。だから、字幕より、感性を使って観賞した。それに、映画を観ながらメモをよく取>>続きを読む

デビルズ・ファイヤー(2003年製作の映画)

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監督が自分の生まれた故郷、ミシシッピーデルタを紐解く。そこで、おじさんに会って、ミシシッピーデルタの各種のブルースに出会う。今も演奏している人々とアーカイブを上手に取り入れている。監督はロス育ちだから>>続きを読む

黄金のメロディ マッスル・ショールズ(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

このドキュメンタリー発見した時、飛び上がって喜んだ。デュアン・オールマン(Howard Duane Allman、1946年11月20日 − 1971年10月29日)をもっと知ることができると思った。>>続きを読む

キラー・オブ・シープ(1978年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

人間の生き様がわかり、力強く生きている美しい光景ばかりだ。スタンHenry G. Sanders は米国カルフォルニア州のロスのワッツ地区に家族と四人で住んでいる。仕事はソラノ屠殺場で羊を屠殺場に追い>>続きを読む

Lullaby(原題)(2014年製作の映画)

4.9

家族が安楽死の決断をする末期癌の父親(リチャード・ジェンキンス)に対してどう反応していくか。その過程で心のつながりのなかった家族が一つになる。それに父の死に直面して、自分が父から愛されていたことを実感>>続きを読む

ブリティッシュ・ロック誕生の地下室(2021年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

このドキュメンタリーに興味があった。観終わって、初めて何のドキュメンタリーかわかった。イーリングEaling Jazz Club )という西ロンドンにあったアンダーグラウンドのジャズ、R&B, ブルー>>続きを読む

An American in Texas(原題)(2017年製作の映画)

4.5

 場所はテキサス州、ビクトリア、ブッシュ大統領は湾岸戦争が始まることをテレビが知らせている。それと同時に、若者がマスク、実は覆面マスクをして、裕福そうで、家族が家を空けているところに入り込み、斧やバッ>>続きを読む

Isamu Noguchi(原題)(1972年製作の映画)

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数十年前ニューヨークロングアイランドにある野口勇の美術館と庭園を訪れたことがある。なぜかは覚えていないがあまりにも有名な彫刻家なので一度行ってみたいと思ったと思う。でも、期待は外れ、小さな美術館で、そ>>続きを読む

Street Survivors: The True Story of the Lynyrd Skynyrd Plane Crash(原題)(2020年製作の映画)

4.7

レッドネックバンドだと聞いていたから、観ることにした。

ケンタッキー州出身のアーティマス・パイルがアトランタに行ってバンドに加入したところから映画が始まっていく。そして、アーティマスの経験や見解をも
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