muさんの映画レビュー・感想・評価

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人間の境界(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

難民を<人間兵器>として送り込むベラルーシ(とその後ろにいるロシア)。ゆえにポーランドから何度も押し戻されてしまう難民たち。これを世間に公表しないために国境近くは立入禁止区域とされ、ゆえに非道な応対も>>続きを読む

マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

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"戦争は静寂から始まる"
Day1、Day3、…と刻まれていくが、タイトルの20日目が一向に来ない。娯楽作品の120分はあっと言う間なのに、目を背けたくなる映像の連続に「早く終わってほしい」と97分が
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

プロレスは苦手だけど俳優陣の役作りの凄さが気になっていて、結局上映終了前に鑑賞。

実話だと知っていても、観ていて辛いストーリー。お父さん、家族への愛がないわけではないのにタイトルとお金への執着が…息
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

映画館で観たかった…新幹線での移動中に止めながら見たのに、前に見たシーンが時間が経っても心に残っていた。
最初の列車衝突を再現してしまうところから既に天才。他にも、母親が家事が苦手で紙皿で食べて片付け
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

自然の中での長回しと会話劇に引き込まれながら、物語中ずっとどこへ向かっているんだろうと思っていたら、ラストでやられた。観た後に誰かと話したくなる映画。

途中、事務所 vs 住民だったのが、社長 vs
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

恋愛映画だと思って観に行ったら、恋愛ではなく人生についての映画だった。ラストは自分にとっての大切な過去の思い出との決別のような。画面もアート的で悪くない。(鑑賞後に画面の左は過去、右は未来を表すと聞い>>続きを読む

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

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原作はほぼ読んだことがありますが、映画は必ず追っているわけではなく、去年の映画が良くて今年も反応が良さそうだったので鑑賞。
去年はミステリー要素が薄く感情面に振っていたのに対して、今年は謎解き。基本は
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

TOHOのプレミアムシアターで通常版鑑賞。やはり大きなスクリーンで映画館で観るのが良い作品。

カラーと白黒の意味もバラバラ時系列も、他のノーラン作品に比べれば全然難しくなかった(むしろ登場人物が多い
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

これが中2のひと夏の出来事なんて恐ろしい…
数学のなんとか杯の優勝者と銀メダル、というところでストーリー展開は読めたかと思っていたら、最後の夏月の告白は予想外。あの日記の意図を察してあの行動…すごくな
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異人たち(2023年製作の映画)

3.7

観た直後より帰り道、翌日と時間が経つにつれじわじわ来るものがある。Aftersunといい、ポールメスカルはこういう役がよく似合うと思う。ラストの部屋でのシーンは油断していたのでもう1回観てみたい。

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.8

キャラクターデザインと声優でなんとなく合わなそうだと決めつけていたが、開始1分で面白くなりそうだと確信(ただ、2時間は決してあっという間ではなく、体感ちゃんと2時間ある)。面白いし制作費もかけていそう>>続きを読む

ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.2

“半地下はまだマシ"
こんなキャッチコピーを見たら、思わず興味を持ってしまう(考えた方、すごい)。

負のスパイラルとはまさにこのこと。起きてしまったことは仕方ないとはいえ、その後正しい選択をしていた
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

誰が敵で、誰が味方かわからない。歩いているのは正攻法が通じない、常に死と隣り合わせの敵地で、あるかもわからない武器庫を探し出さなければならない…自分一人逃げ切るのも大変な絶望的な状況下で、動けないジョ>>続きを読む

ラブリセット 30日後、離婚します(2023年製作の映画)

2.0

笑える所はもちろん面白いが、特に得るものなく自分には合わず…一番面白かったのはお掃除のおじさん。

キングスマン(2015年製作の映画)

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コリンファースとイギリス英語はかっこよかったけど、評価ほどはまらず…

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

観客は真実とフィクションの境目を知りたい。
けど真実はわからない。ではどうするか。
自分なりの結論を出し、それを真実として心を決めなければならない…

一番妥当だと思われる息子の証言で話は急転するけど
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ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター(1993年製作の映画)

4.2

予告編で聞いた音楽が頭から離れず気になっていた作品を試写会で鑑賞。

海辺にある一台のピアノからここまで話が膨らむとは。冷静に見ると、写真のみで結婚し妻を理解しようとしない夫と、理解を示すも突然服を脱
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

映画の力を信じている監督のお話。

主人公ミゲルは名優フリオが失踪したのをきっかけに映画監督を辞めており、妻と息子を亡くしていることも劇中で示唆される。失踪事件を取り上げるテレビ番組出演をきっかけに、
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それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

4.4

アマプラ見放題終了前になんとなく観たら、とても映画的映画だった。ブラピはいつも良い役どころだなとは思うけど、PLAN Bのロゴに間違いなし。
奴隷解放宣言という言葉は聞いたことあっても、実際に何が起き
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あと1センチの恋(2014年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

常に誰かにいてほしいロージーと、好きな女の子を諦めたくて完璧な女性を求めるアレックス。お互い代わりになる人は他にいないのに、素直になれなくてすれ違いまくるストーリー。現実は主人公たちのように時間がかか>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

美術、すごい。
音楽、すごい。
世界観、すごい。
けれども予告編で見て想像していたより観やすい。ストーリーの根幹はシンプルだし、作り込まれているのに過剰でお腹いっぱいとは感じさせないところがすごい。
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

スポ根ではなく、スポーツを題材にしたヒューマンドラマ。アメリカンサモアとサモア独立国の違いも、サモアのW杯予選大敗も知らず、面白そうという理由で鑑賞。話の基本線はスポーツものだが、ポリネシア特有?のお>>続きを読む

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

宮廷が舞台だけど時代劇ではなく、昼盲症の鍼師という設定勝ちのエンタメ映画。
梟とはよく言ったもので、意外と前半でその設定が明かされるが、明かされてからの毒殺シーンのドキドキ感。あの場面であんな勢いで鍼
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僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

母親エヴリン、悪い人じゃないけど危なっかしい。カイルへのお節介が怖く感じたし、シェルター職員にはクビですか?と思わせてしまうし、ジギーとの応酬もとても子供っぽい。正義は悪いことではないけど、無自覚の正>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

普通に見える人も、ちょっと変わって見える人も、実は何かを抱えて生きているかもしれない社会。主人公たちはPMS、パニック障害。そんな2人に優しく接する栗田科学の社長や山添くんの元上司も、実は家族を亡くし>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

3.8

エアジョーダンの誕生秘話は全く知らずに観たので、1試合5000ドルの罰金に分配システム、母親もなかなかのやり手でよく契約したなぁと思ったけど、売上規模は予想以上のものだった。キング牧師のエピソードを聞>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.7

未知の脅威ってこんなに怖いんだ…
フィクションとわかっていても、知っている東京の街が一瞬で破壊されていく様は、想像しやすいだけに少しリアリティさえ感じる。だって東京のビル群を破壊する熱波、あれ何℃かな
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

終映前にまた観たくなり再鑑賞。1回目は面白い作品だけど投機的になっていくマネーゲームに怖いという思いが強かったが、2回目は登場人物の相関図もよくわかり、細かいところまで楽しめた。本来のマーケットのあり>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ひと夏の思い出系映画はたくさんあれど、ただ親戚の家で過ごすだけのストーリーは意外と少ないのでは。特におじさんとの心の距離が縮まっていく様子が良かった。
1回目と2回目で確実に違ったラストの”Daddy
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

原作未読。綾野剛とリトグリの紅が受け入れられず観ずに終わるところだったが、評判の通りおもしろかった。帰りの電車の中も余韻で胸がいっぱい。

ヤクザであっても狂児と聡実くんの場面は微笑ましいし(「元気を
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