Mayさんの映画レビュー・感想・評価

May

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プリシラ(2023年製作の映画)

3.7

ソフィア・コッポラの色調が好きなのだが、今回も画面がおしゃれ。クレジットにCHANELとあったが、プリシラの服全部素敵でかわいかった。あくまでプリシラサイドの話なのでプレスリーの業績については薄かった>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.9

原作未読なので設定的に踏み込みが甘く感じるとこもあったが、展開が早く3人がどんどん駆け上っていく様が熱かった。漫画で読んだ場合、演奏シーンはどんなふうに描かれて読者はどう受け止めたのかなっていうのは気>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.5

椅子にされてしまってからの草太の動きがとっても良くできてたなっていうのと、あの人の声神木くん⁉︎わかんなかった!っていう感想、です。
題材的に響く人も多いのかも知れないけど、新海作品では「君の名は」を
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

密度の高い3時間だった。ノーラン監督特有の時間軸の交差はあったものの、3つの軸がカラー、モノクロなどで分かれており比較的わかりやすかった。下から突き上げるような振動と一定に刻まれるリズム、視覚を刺激す>>続きを読む

劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室(2023年製作の映画)

3.7

TVシリーズ視聴済。喜多見先生が帰ってきた劇場版。おなじみのメンバーに新しい顔ぶれも加わって豪華。そして事故も大規模。TV版の時から思ってたけど、上層部の方々ってそんなに人の命は二の次なのかしら…レス>>続きを読む

SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる ディレクターズカット版(2023年製作の映画)

3.7

映像が美しくてスタイリングも素敵だった。それにしても不幸がこれでもかと重なり(劇中のマンガもそんなストーリーにしろって言われてたな)、だいぶ悲劇と思ったらそれなりにハッピーエンド。
でも響が練習してた
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わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

3.3

映像が美しい。原作未読。虐げられてたヒロインが大事にされ、持ってなかったと思わされてた異能を実は持ってて…というファンタジックな展開。今田美桜が応援したくなる可愛さだった。続編視野に入れてるのかな…

コットンテール(2022年製作の映画)

3.6

海外班がいたからか日本映画っぽくない雰囲気の映画だった。妻明子を亡くした喪失感に浸る兼三郎とその息子トシ家族のロードムービー。若かりし頃含め明子が健在だった頃の夫婦間のエピソードがもう少し多ければ、認>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

3.9

52ヘルツのクジラたちを観てから配信で鑑賞。どちらもテーマが重いが、こちらは人を殺めてしまっている分救いが、ない。無戸籍に端を発しヤングケアラー、虐待とこれほどまでに重い荷物を背負わされたら壊れてしま>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.9

話題作だったけど見そびれていた。スクリーンで観た方が良いというレビューを見たが、上映館がプレミアムシートだけの劇場だったので配信で観てしまった。けど後悔。特に捻りはないよくある話なので、あのミュージカ>>続きを読む

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.8

原作既読だけどもう随分前だったので、観ながら思い出していく感じで比較するとこまでいかなかった。安さんの苦悩と孤独が起因するところは志尊淳だから説得力が出たかな。杉咲花はとにかく泣きの芝居が上手い。”湯>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

生まれ落ちた境遇から、望まないレッテルを貼られ自分の人生を歩むことができず苦しんだ末、他人の名を語って別の人生を生きていた大祐。不慮の事故にあった彼の死後全てを知ってなお、遺された妻も血の繋がらない息>>続きを読む

パレード(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

この世に未練を残して逝った死者の側から物語が進む。藤井道人監督らしい美しい映像でファンタジー感が強いと思いながら観ていたけど、終盤死者が集っていた遊園地、映画館などが廃墟として映し出されこちらの世界に>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

タイトルや予告から推測するようなサスペンス、ではない。が、夫はなぜ亡くなったのかを辿っていくストーリー。夫婦が胸中を曝け出して言い合いをする場面。互いへの思いやりを失った時、人は傷つけることを厭わず言>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.6

ようやく滑り込みで観た。前評判がとても良く期待してしまったとこがあるかな。コンパクトなサイズでまとまり良く、終わり方もスッキリしてたけど何か物足りなさを感じてしまった。狂児と聡実の間の友情とみたいなも>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.7

とにかく静かなストーリーだがちっとも退屈しないどころか、すごく引き込まれた。松村北斗、上白石萌音が思った以上に良かった。声の仕事もこなしているだけあり、それぞれのモノローグもよい。
片やパニック障害片
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

おもしろかったと言うか、印象に深く刻まれた映画。エマ・ストーンには何か記録に残るものをあげてほしい。好みは分かれるだろうが画面の隅々まで手を抜かない美術、編集、衣装、音楽(不協和音が多い)は独特の世界>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.3

美術や衣装は丁寧な仕事ぶりが現れててよかった。が、アンと2人のお気に入りの関係がグロテスク。感情移入できる人物が1人としていなかったので、始終苛々しながら鑑賞することになってしまい後味が悪かった。

弟は僕のヒーロー(2019年製作の映画)

3.5

PERFECT DAYSや家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だったに出てる吉田葵さんもそうなのだが、ダウン症の役柄を実際にダウン症を持つ役者さんが演じることで、よりストーリーに現実味を持たせ>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.0

関心を持ってもらえるって子どもの成長過程でとても大切。家庭の事情で親戚の家に預けられるコット。必要以上に手をかけるわけでもないが、丁寧に日常を一緒に過ごしてくれる叔母夫妻のお陰で、コットは笑い、自分か>>続きを読む

幸せへのキセキ(2011年製作の映画)

3.9

マット・デイモンが妻を亡くした喪失感を抱えながら2人の子に心を配る父親を好演。思春期に母を失い素直に悲しみを吐露できず父親に反発する息子と父が思いの丈をぶつけ合うシーンは胸に響いた。動物たちが自然に撮>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.5

ちょっと面白そうくらいの感じで行ったら、ちゃんとおもしろかった。
山崎賢人が一回り大きく作ったという身体は素晴らしく、アクションも見応えあり。山田杏奈のアシリパも透明感の中に芯の強さが出ていてとても良
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.7

俳優陣は豪華だったし熱演だったけど、なぜか今ひとつ心に響くのに不足していた。

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.9

ミュージカルと知らなかったので冒頭からティモシーが歌っててびっくり。あれだけ魔法が使えるなら…と思わずにいられないところは目をつぶって、家族やデートで観るには華やかで良いのかな。画や人物の動きが美しか>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

役所広司の力量を見せつけられた。おそらく上映時間の半分以上は台詞がない。日々少しずつ変化のあるルーティンが映し出されるだけなのに、平山の一挙手一投足、表情から目が離せず飽きさせない。

なぜ平山が公衆
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.8

ナポレオンとジョゼフィーヌのラブストーリーが主軸で戦争が史実として織り混ざった話の展開。冒頭のギロチンから戦闘シーン(特に氷が爆破されて沈む様)は非常にリアルで、スケールの大きさを感じられた。3時間は>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

3.8

原作既読で鑑賞。少数派が持つ正欲(性欲)について、知ることは出来てもなかなか共感や理解までは追いつかず。上映時間をそれなりにとってはいるけど、各視点から事件に至るまでの経緯をもっと掘り下げてもいいんじ>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.8

企業の倒産により、その就労者の居住地もなくなりファーンは車上生活を送ることになる。短期の仕事で生計を立てながら、さすらうように旅をするが決して孤独ではなく、行く先々で交流した人と繋がりお互いの身を案じ>>続きを読む

フォーカス(2015年製作の映画)

3.0

大掛かりな詐欺ものを期待してだけど、そうでもなかったのが残念。ほぼラブロマンス。前半はスリの手口ばっかりで、終盤驚いたけどいやいやほんとにそんな処置でいいの?ってツッコミどころ満載。マーゴット・ロビー>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.5

良くも悪くもTVシリーズと変わらず。世界観も話のスケールも。
映画館のスクリーンで観たらまた違った印象なのかもしれないが、TVサイズではルーブルロケもそれほどすごさが伝わってこなかった。残念。
泉京香
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.5

説明を極限まで省いた、ダンケルクでの救出劇を描いた作品。ある程度の予備知識を持って鑑賞した方がわかりやすい。
同じ時間軸でいろんな角度から話が進む。似たような兵士が出てきて(顔が汚れてるからか)区別が
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

黒人差別が当たり前のような生活をしてきたトニーがドクターシャーリーと共に旅をする中で、差別される側の立場について考え気付き、人として接することの大切さや喜びを見出していく。
差別というのは、自分が大事
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.2

スケールが大きいので劇場のスクリーンで観てほしい。沖のシーンは海で撮影されたらしいがVFX技術が高くてそこら辺の線引きは良い意味で全くわからない。
庵野氏のシン・シリーズで振り回されてきた身としては、
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

愛妻に先立たれたオットー。規律に厳しく口うるさく周囲と距離があり、妻の後を追おうとするが悉く失敗。向かいに引っ越してきたマリソルとその家族に巻き込まれるように関わり始める。
車の教習時にオットーがマリ
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(2023年製作の映画)

4.3

まず自分の気力体力が充実している時に観ること。なかなか答えなど出せない問いを全て自分自身に突きつけられる。
洋子も陽子もさとくんも、みな元々少しずつ不安定で、バランスを崩していく。陽子とさとくんが確信
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.8

少し退廃的だけど、人の心の寂しさを掬い取れるちひろさん。
ニンゲンの形をした入れ物に異なる星から来た魂が入ってるという話がすごく腑に落ちた。
元風俗嬢の設定はどうかなと思ったけど、有村架純がよい。あと
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