ogiharaさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.0

全員演技が大袈裟すぎる。手紙の内容を覚えて伝えるのはいいと思うけど。

バビロン(2021年製作の映画)

4.0

個々人の栄枯盛衰を超えて大きな映画史の一部となることへの芸術家(=チャゼル監督自身)のよろこびが描かれている。少し前に観たマクドナー監督『イニシェリン島の精霊』では、そのようなピュアで高尚な芸術(家)>>続きを読む

エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.8

浜辺に建つ映画館はノスタルジックで、廃屋とそこから見える景色とそこでのふたりのやり取りのシーンが美しく、記憶に残る。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.7

ミシェル・ヨーが『ター』のケイト・ブランシェットよりオスカーに相応しいか個人的には疑問で、何か過大評価されている気がしてならない。

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.8

ミルクを盗んで一攫千金、とまとめることもできるどうしようもない物語なのに、長回し、窓越しのフレーミング、そして未開のオレゴンを写した映像が美しい。
クッキーがマーケットで成功するまで、少しうとうとして
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.5

全体的に寒色めのホワイトバランスに統一された映像、ほとんど無表情な人物たち、統整された構図、これらは美しくも、男女にとっての社会での過酷さをも表現しているように感じさせる。
そうした社会の網目からこぼ
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SLEEP マックス・リヒターからの招待状(2019年製作の映画)

3.7

睡眠時の音楽体験の神秘性を殊更に強調されても困ると考えていたが、リヒター自身の芸術家としての苦労も語られていてよかったと思う。

むしろ観客のほうが《sleep》を大袈裟に神秘体験のように語ったり、勝
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.5

2023年度ベスト。純粋な芸術的高みを志向する天才にとって、現代のコレクトネスはノイズでしかない。クラシックの古典を重んじるリディア・ターは過去のマエストロと同様にマチズモを内面化している。
しかし本
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怪物(2023年製作の映画)

3.5

是枝監督が公開当時、本作はLGBTQのためだけの映画ではない、という主旨の発言をして少し炎上したように記憶している。友人との純粋な関係(≒愛?)の尊さは、LGBTQのような枠組みに安易に当てはめて清算>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.0

ギミックが面白い映画だと思ったが、重要なメッセージの表現が説教くさい。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.8

どうしても『シン・ゴジラ』と比較してしまう。映画という芸術形式としてどちらの描き方が優れているのかはよく分からない。しかし『シン・』が、リアリティ・風刺・自然の恐ろしさや不条理さをゴジラを通して表現し>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2

本年度観賞の映画ではベスト級。平山の禅的・知足的な生活は憧れるが、その眼差しは自らの一定の生活水準が担保されてはじめて成り立つようにも思える。その意味で「美化しすぎている」との批判はあり得ると思った。>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

4.2

個人的には久しぶりに満足感のある映画だった。語り口も必要十分だった。これ以上説明的でもこれ以上難解でもバランスが崩れてしまいそう。市子の生について我々に安易に同情させない(できない)そのバランス感も秀>>続きを読む

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