Rさんの映画レビュー・感想・評価

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名探偵コナン 業火の向日葵(2015年製作の映画)

2.5

いくらなんでも動機が弱いってのと繋ぎが下手すぎる。いつものメンツが涙しながら見守るなか人物が水面に浮上するクライマックスが前々作の『絶海の探偵』とほとんど同じで呆れる。
とある人物のモニターを見つめる
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リトル・オデッサ(1994年製作の映画)

4.5

再見。空間を仕切り視界を制限するいつものやつ。扉やシーツが視界を遮ることで暴力的な空間を立ち上がらせる。殺し屋の兄が標的を攫う時もシーツに包んで視界を奪ったり。部屋に立て篭もる弟と取り外したベルトを手>>続きを読む

名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)(2014年製作の映画)

2.5

『アメリカン・スナイパー』的要素に面食らったけど、クリス・カイル的な人物が中盤であっさり退場してしまい入れ替わりで出てくる存在感の希薄な犯人との対決が盛り上がるはずもなく

ブロンド少女は過激に美しく(2009年製作の映画)

4.0

列車内で隣り合った女性に自らの身に起きた不幸を語る回想形式の映画で、横並びの男女の視線は不自然なまでに交錯を避けていて、それとは反対に、向かい合わせの窓越しの男女の視線は切り返される。半透明のカーテン>>続きを読む

永遠の語らい(2003年製作の映画)

3.5

歴史探訪の観光映画から思いもよらない方向に目一杯舵を切る展開に戸惑う。劇中の人物と同じように完全に取り残されてしまった

名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)(2013年製作の映画)

2.0

舞台がイージス艦じゃ画面的にもしんどいからこそ地上で阿笠博士や服部平次に捜査の協力を依頼してるんだろうけど、結局車の中から通話してたりで動きがなく機能していない、というか理解不能。推理演出も終盤の泣き>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.5

薪割りや水汲みの重量感ある作業を長めに見せてくれるのが良い。住民と企業とが対立する説明会後の会場外にポツンと置き去りにされたピンクのボール!暴力を仄めかした後にもう何かが起きてしまった、あるいはそれが>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

大勢の兵士が座り込んでいる船の俯瞰ショットが良い。銀座を闊歩するゴジラの全身がちょっと間抜けに見えて笑った。
神木隆之介が戦闘機、船、バイクと乗り物での移動が多いのは、本来なら特攻隊として死んでいたは
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名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)(2011年製作の映画)

3.5

地下鉄と首都高のトンネル爆破事件の導入からして派手で景気が良い。トンネル爆破、ダムの決壊、スノーモービルごと行方不明の少年探偵団、少年探偵団と冬馬、どの場面でもコナンが人命を救うためにとる行動がスケボ>>続きを読む

名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)(2010年製作の映画)

3.5

バイオテロとハイジャックに怪盗キッドと大忙し。飛行船からの退場を余儀なくされたコナンが再び乗り込むまでのシーン、落下→上昇→舞台に戻るを手短にやっていて良い。ヘリコプターで隣り合わせに座るコナンと怪盗>>続きを読む

キートンの探偵学入門/忍術キートン(1924年製作の映画)

4.0

映画内に入り込んだバスター・キートンと共にカットの驚きを改めて体験する

霧の中の風景(1988年製作の映画)

4.0

被写体との距離とか画面を出入りする人物の動きが面白くて注視してしまう

名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)(2009年製作の映画)

3.0

コナンの地道な聞き込みと少年探偵団の活躍に反して捜査で後手を踏んだりと警察の見せ場がほぼ無い。目暮警部のお腹ぐらい。コナンがその正体を明かさない制約が足枷ではあるけど、やっぱり警察と共闘して黒の組織と>>続きを読む

名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)(2008年製作の映画)

3.5

あとで小道具として使うだろと疑わずにはいられない唐突な元太のリコーダーコミュニケーションが最高。
コナンとソプラノ歌手のボート上での切り返し。遠く離れた受話器に向かって110番の発信音と同じ周波数を発
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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

3.0

長い。眠る→目を覚ますを繰り返すしつこさは良かった。あと生首コロコロも

風立ちぬ(2013年製作の映画)

5.0

再見。何度見ても凄い。
汽車で帽子をキャッチする出会いから再会のきっかけとなるパラソルと、風の表現がとんでもない。というか泣いた。本のページがめくれたり揺れる水面だったりの予感させるカットも抜群に上手
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名探偵コナン 紺碧の棺(2007年製作の映画)

3.0

あまりに盛り上がりに欠ける展開で、オープニングのとってつけたようなカーチェイスにも合点がいく。まぁその誤魔化しのアクションさえ不発なんだけど。蘭と園子の背中合わせの友情と信頼に向けてアクションを積み重>>続きを読む

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

2.5

毎回の事ながら怪盗キッドの回は変装過多でつまらない。登場人物の言動がなんでもありになって驚きがないから。日本刀集めと秘宝探しに時間をかけること自体はまぁいいとして、場面転換しすぎだし魅力的なのはロケー>>続きを読む

ラスト・ラン/殺しの一匹狼(1971年製作の映画)

4.0

闇夜の砂浜、遠ざかる男女、ジョージ・C・スコットと車が同時に迎える最期!

心のともしび(1954年製作の映画)

4.5

間接的に夫の命を奪った男を許し愛することはできるのかという傑作メロドラマ。男女の間にある乗り越えるべき障壁はデカければデカいほどいい。中途半端に開いたままの扉と影にドキドキする。キャットアイフレームの>>続きを読む

ロンゲスト・ヤード(1974年製作の映画)

4.5

刑務所内でセミプロの看守チームと元プロ率いる素人集団の囚人チームでアメフトの試合をする当て馬マッチアップ。勝ち負けでなく合法的に看守を殴れるという利害関係のみで集まる囚人たちが最高。過去の裏切り行為を>>続きを読む

シテール島への船出(1983年製作の映画)

4.0

アンゲロプロス初めて見た。すげー。黒沢清は相当アンゲロプロスの影響を受けてるだろうなと思った。
カメラの引きと人物が画面奥へ遠ざかるショットが多く奥行きへの意識が途轍もない。特徴的なのはやっぱ長回しで
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月光の囁き(1999年製作の映画)

4.0

剣道部の男女の歪な青春恋愛映画。朝練を終えて下駄箱での「面入れられるの好きや」の台詞に完全同意。高校生のサドマゾを突き放したり茶化して笑いものにしないのが良い。変態的嗜好からの卒業を誓って燃やしたはず>>続きを読む

緑はよみがえる(2014年製作の映画)

3.5

雪と光。光り輝く木が燃えるショットにおぉ!となった

レイジング・ケイン(1992年製作の映画)

3.5

散りばめられた要素も寄り道しすぎな展開もこれといって機能するわけでもないのに、終盤の3階層と落下と複数人のアクションとが異様に面白くてノせられた。よく分からん魅力がある

がんばっていきまっしょい(1998年製作の映画)

4.0

再見。窓をフレームのように活用して映すボートの横移動がめちゃくちゃ良いのと、登場から不機嫌を隠そうともしない中嶋朋子の佇まいに萌える。オフで聞こえる「頑張れ!」の叫びにグッときた。音楽の多用は流石にく>>続きを読む

キートンのセブン・チャンス/キートンの栃麺棒(1925年製作の映画)

4.0

莫大な遺産を相続する条件としてその日のうちに結婚しなければならないバスター・キートンが、金目当てに集まった花嫁志願者から追われて逃げまくる映画で、とにかく走る走る。ボートに乗り込んでからネクタイにぶら>>続きを読む

復讐 THE REVENGE 消えない傷痕(1997年製作の映画)

3.5

哀川翔と菅田俊が道に迷い暇つぶしに石を投げる長回しと、単身で殴り込む玄関前の引きのショットが切なくて好き

復讐 THE REVENGE 運命の訪問者(1997年製作の映画)

4.5

傑作。渇ききった暴力にアクションと人物配置、照明、外さないロケーション。警察署の建物内部とかめっちゃ黒沢清。長回しより編集が暴力的でカットが変わることにめちゃくちゃ恐怖する。ハンマーを振り下ろしてから>>続きを読む

シルビアのいる街で(2007年製作の映画)

4.0

勘違いで女性の跡をつけるストーカー映画。カフェテラスで何人もの女性をジロジロと見つめる過剰な窃視からしてちゃんとキモくて良い。人々が建物を横切り画面内に現れては画面外に消えてゆく、それを眺めるのが気持>>続きを読む

アンダーカヴァー(2007年製作の映画)

4.5

再見。優秀な警察官の兄マーク・ウォールバーグと、兄や父親との間に確執のある弟ホアキン・フェニックスによる兄弟映画。音が良い。雨の中のカーチェイスや煙が立ち込める草原のショットといい視界を制限する画面が>>続きを読む

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