tsubame737さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.8

マイナー作品にしては結構お客さんがいた。

流石に実話ではないだろう、実話だったら何度死んでいることか
戦車帽を被っているナチスの兵士が帽子を脱いで、礼儀を示すシーンでは火傷の痕が見える。言葉は少ない
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カンダハル 突破せよ(2023年製作の映画)

3.8

どんな仕事も1人でできる範囲は限られるので、どこかで他人を信頼するしかない。本作は信頼と思いやりが勝利する話である

本作では様々な勢力が登場するが、服装や紋章や乗り物で明確に区別できるのでわかりやす
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.0

IMAX版で鑑賞。
ディカプリオの役柄はクズなのだけれど、奥さんを思う際の表情は憎めないけれども、やっぱりクズという感じ。それに先住民の奥さんに先住民に対する偏見をぶつけるあたりがなんとも
デ・ニーロ
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.8

IMAX版で鑑賞
ベトナム戦争を彷彿とさせるシーンが多く、どんよりさせてくれる良作だった。
また、スター・ウォーズがいかに戦争映画を下敷きにしているかが良くわかった。同シリーズの場合は第二次世界大戦の
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北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

3.8

新人なんだし、もっと先輩のフォローが必要ではというツッコミや野暮。我々が観たいのは朝ドラのような新人の奮闘劇

上映時間70分は短すぎる。もう20分伸ばして、北極百貨店の世界をもっと見せてほしい

大雪海のカイナ ほしのけんじゃ(2023年製作の映画)

3.8

色々とあっさりしているけれど、シャボン玉のような雪が美しかった

春画先生(2023年製作の映画)

2.5

悪い意味でウッディ・アレン作品のよう
内野聖陽と柄本佑が演じていた二人のキャラクターは隅田川に入水していただきたい。この二人の強引な姿勢とセクハラがヒロインに何となく許されているのがダメ。研究者失格で
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キリエのうた(2023年製作の映画)

3.9

岩井俊二作品にしては私と相性が良い。
青白い光を見ると岩井俊二作品だなって
風景や天気や照明や服装で時代と場所を描き分けているのは流石、混乱がない。広瀬すずを筆頭に女優を魅力的に撮れているのも流石。
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

3.9

MCUのニューヨークの戦いに対して、アメイジング・スパイダーマンシリーズのニューヨーク市民が戦闘に参加する要素を入れ込んだような最終決戦が楽しかった。
私が見たかったものはこれだった

アンダーカレント(2023年製作の映画)

4.0

鑑賞直後には、堀は自身の過去についてもっとやるべきことがあるだろうと思ってたが、本作のことを考えるうちにどうでもよくなった。

他人のアンダーカレントは理解できない。しかし幸か不幸か、その存在に気づく
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.0

序盤はダラダラしている印象があり、人物関係がはっきりしなかった。一方で中盤以降では人物同士のつながりがはっきりし、面白さが出てきた。初期のタランティーノ作品のようでもあった。

ルーム(2015年製作の映画)

4.0

本作は「ルーム」を脱出してからのパートが長いんですよね。その理由は脱出してからも人生は続くからで
ラストシーンは冬のアメリカで昔の「ルーム」から離れて画面の奥に消えていく親子。未来は厳しいだろうが、過
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アナログ(2023年製作の映画)

3.5

会話シーンでのジャンプカットがYouTube動画のようだし、主人公の友達は気遣いできないし、セリフはベタだし、好きじゃないです

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.9

この監督の作品はどれもセリフが聞き取りづらいのが欠点だが、本作もそう
現実でも聞き取りやすい環境とは限らないことを作品に反映させたのかもしれないが。それと無駄に英語にこだわるところはやめてほしい

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台風クラブ(1985年製作の映画)

1.5

生き方が定まらない思春期の話
そんな時期に来る台風は非日常の象徴
水着の女子中学生の股間が画面のカメラの中央に来るわ、溺れさせるわ、レイプはあるわ、中学生の男女を全裸にさせるわ、大人の声優を使ってアニ
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知りすぎていた男(1956年製作の映画)

3.9

影の付け方が良いなと思った。怪しさや不安を表すのに影が時々使われていた

ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

4.0

前半は殺人計画が実行できるかできないかでハラハラし、後半は隠蔽工作がバレるかバレないかでハラハラする。

レイ・ミランドの警察への言い訳のタイミングや中身を考える際の顔芸が見物

ヒッチコックの映画術(2022年製作の映画)

3.9

鑑賞中にいびきが聞こえてきたが、たしかに眠たい部分はある。

だが映像業界で働く人、特に演出に関わる人にとっては教科書みたいなものではないか。

章を区切る際に謎の女性が登場するのだが、これはモンター
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ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

3.8

オープニングや音楽がヒッチコックみたいだと感じたんだけど、本作はサスペンス要素あったっけ。イマジナリーフレンドならぬイマジナリーキングと会話する主人公はホラーみたいだという演技はあるけれど

対立を厭
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ストールンプリンセス キーウの王女とルスラン(2018年製作の映画)

3.9

主役の彼の演技がとても酷い訳ではないのだが、ヒロインなどの周囲の声優の演技が上手いために下手さが目立つ
とは言え、3Dアニメーションは美しく。日光の当たり具合も調整されていて嬉しい

男性主人公ではあ
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

3.9

ウィキペディア情報だが、本作の興行収入は製作費の半分しかない。一般的に製作側の取り分は興行収入の3割程度なので、本作はかなり厳しい

ケイト・ブランシェットの演技が鬱状態から元気を取り戻す時まで幅が広
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.0

IMAX版で鑑賞。アクション映画としては長時間だが、あまり気にならなかった。
大阪の描写がブラック・レインを現代にした感じであること以外は気になるところは無い。地下鉄のウイスキーの車内広告に「飛沫」と
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.8

ミステリーとしては謎解きの部分があっさりしているような気もするが、監督はポワロの苦悩を優先的に描きたいのだろう。

原作でもポワロは第一次世界大戦のせいでイギリスに逃げたベルギー人という設定。ケネス・
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.0

リバイバル上映で鑑賞。
鑑賞前にモギリの会話が聞こえてきたが、土曜日の夜のせいか50人以上の客がいたらしい。この劇場では大作でもない限り、このくらいの人数になることはあまりないと思う

良く良く考える
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.9

主人公である門脇麦演じる妻は身勝手だし、利口とは言えない行動があるのだが、それでも彼女に感情移入してしまう。気遣いが多いようで、高圧的である夫の存在と門脇麦の演技がそうさせているのだろう

彼女の車(
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.0

IMAX版で鑑賞
レースだけでなく、首都高での走行シーンさえ楽しい

本作は主人公の努力や才能の開花が概ねなされている時点から始まるので、成長物語としては薄いかもしれない。
しかし、カメラの寄り引きが
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.7

ラストの初恋の人設定は気持ち悪いかな
全体的な対立軸や目標が分かりづらいかな
下ネタもちょいちょい入るが、300館公開の作品でやるべきことではないのでは…

アーティスト(2011年製作の映画)

3.8

リバイバル上映で鑑賞

セリフがなくとも、なんとなく伝わるのがすごい。
同じサイレントからトーキーへの移行期を描いたバビロンみたいになるのかとハラハラした

ペットを飼った経験がないので分からないのだ
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マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(2011年製作の映画)

3.8

リバイバル上映で鑑賞

認知症を患って、ヨボヨボな晩年と野心に溢れていて、堂々とした政治家としての時期の落差が凄まじい。
これをメリル・ストリープがほぼ1人で演じていることがすごい。しかも、アメリカ人
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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

3.8

正解を選ぶのも不正解を選ぶのも時の運でしかないみたいな話。よくよく考えると努力してどうにかなったわけでもない

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.8

ポップさと寂しさ。大人たちは何かを失っているし、宇宙人で湧いた観光業もすぐに駄目になるし。

PATHAAN/パターン(2023年製作の映画)

4.0

インド映画をIMAXで鑑賞したのは初めて。
ミッション・インポッシブルシリーズや007、特に女王陛下の007あたりやMCU(ファルコンとかブラックウィドウとか)のオマージュが強いなあと

私たちの声(2022年製作の映画)

3.9

アニメ篇が抽象的で理解が追いつかず。それ以外は良い短編ばかり

スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

3.7

ヒッチコックのめまいのよう。あちらは高所恐怖症だが、こちらは閉所恐怖症。
あちらは幻想しか愛せない男と幻想でしか愛されない女の話だが、こちらでは…

なんというか、白目が映らないような撮影や不安を煽る
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ふたりのマエストロ(2022年製作の映画)

3.8

クラシックやっている人からしたらツッコミどころの多そうな映画かも

まずは依頼者が謝るのがスジだし、いくらなんでも出生の秘密を言うのもなんだし。でも、ラストの展開が良かった