yokoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

4.5

料理が映画のメタファーだと早いうちにわかっていれば、そこまで不条理さ、投げっぱなしに見えるような落ちに不満は感じないだろう。創作料理がどうこう、お店がどうこう、で観てしまうと不完全に見えるかもしれない>>続きを読む

王立宇宙軍 オネアミスの翼 4Kリマスター版(1987年製作の映画)

4.2

4kしか見ていなくて比較はできないが。

現代の科学の延長とはまた違う綿密な世界観。だが弱点として挙げられる物語の弱さ、森本レオの起用。それもエヴァや風立ちぬあたりを通過したあとだとすんなり受け入れら
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アムステルダム(2022年製作の映画)

3.5

史実をリベラルな女、重要な役回りに黒人を使って今の価値観でオサレにポップに断罪、というのが直近のタランティーノ風で食傷気味。

登場人物がふがふがと軽妙な会話したあとでカメラ側、ある方向に同時に目線を
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ジェラルドのゲーム(2017年製作の映画)

4.5

手錠、指輪、日食は物理的拘束、心理的拘束のメタファー。輪っかで統一していることに美学を感じる○

点数が高いのになぜかハマれない映画、逆に点数が低いのにハマれる映画。私にとってマイク・フラナガン、彼の
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私は世界一幸運よ(2022年製作の映画)

3.6

知られざる過去が〜強い女性と思われていたが実は〜とあるがプロミシングヤングウーマンを観ている人にとってはまあ予想通りだろう。なのでいちいち衝撃の過去エピソードがフラッシュバック!みたいになる構成はたる>>続きを読む

メランコリア(2011年製作の映画)

5.0


世界の終わりがやってくる時を待ちごがれている

トリアーなのに胸糞が足りないのは主役のキルスティンにとって自分の内面>世界の終わり、他人、でしかなく、下世話な部分が(あまりw)描かれてないからだろ
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エリザベス∞エクスペリメント(2018年製作の映画)

3.5

この女優そこまで好きではないのだがたまたま好きな映画に出てくる記号的な、表層的ないい女役が多い。レフンのネオンデーモン(目玉食う奴だっけ)、ノエのルクスエテルナ(シャルロットと一緒に焼かれる魔女)、シ>>続きを読む

アングスト/不安(1983年製作の映画)

4.5

ミックジャガーみたいなおっさんが自撮り棒でうろうろしているようなゆれる画面、文字通り視野狭窄そして内面が揺れている。
ギャスパーノエが激賞コメントするだけのことはあるw嫌がらせのような揺れ方。

あと
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スティルウォーター(2021年製作の映画)

3.8

マット・視力良すぎ・デイモンが保守オヤジを熱演

てかポスター、ディパーテッドの時のディカプリオに見えたわ、てかそれマットも出てたわw

チェックのシャツはどこの国でもダサいの象徴なのかよくわからない
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

2.0

カメラ越しの部屋の構図が完璧すぎて逆にリアリティに欠ける。それがドキュメンタリーではなく男側も仕込みっぽく見えてしまう。

ザイモクの感性が違うのか、搾取側としてラストナイトソーホーののっぺらぼうも連
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グッドナイト・マミー(2014年製作の映画)

3.3

私は集中力がない時は吹き替えで見るので、幸か不幸かミサトさん似(三石さんではなく根谷美智子さんという方だったが声そっくりよ!)、の声がドスンと芯が通って吹き替えの影響を受ける。外見が変わろうと声がミサ>>続きを読む

ナンバー23(2007年製作の映画)

3.8

23という数字にまつわるエピソード、取り憑かれた男の話。ジムキャリー主演。

こじつけすぎ〜、このチープな設定俺は見切った!という感想を散見するが、そもそもそういう糖質の話なので、23という数字に本当
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.2

ミッドサマーとかより全然良い。
冒頭の吹雪のシーン、向こうにうっすら何か見えてくる。少しミッドサマーのタイトルショットを思い出す。
ははーん羊が見えてくるんやな、それウマでした笑。おそらくアダ父の目線
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チェリーについて(2012年製作の映画)

5.0

大方の予想の「ぱっと見世間知らずな女の子が業界に食い物にされる映画だろう」を覆す。

しかし私はわかっていた、このイノセンスな主人公は、女衒のようなジェームスフランコに、業界に食い物にされないと。
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ハッピーエンド(2017年製作の映画)

4.5

タイトルのハッピーエンドの意味は皮肉やハネケの嫌がらせwではなくエヴがラストで初めて人と本音で向き合ったという文字通りの意味。心配してるふりをして駆け寄る人間より遥かにおじんの意図を汲み取っているから>>続きを読む

セイント・モード/狂信(2019年製作の映画)

4.5

聖闘士モード!(フィールド展開)的な意味と勘違いしていたがmode でなくmaudであったw

これ系の評価で「糖質だから妄想、狂信者だから妄想、宗教って怖いよね〜」って感想ははあまり好きじゃなくて本
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.3

無機物っぽいufoが○○、意外とエヴァ以降のアニメや漫画に親しんだ日本人からすればまああるよねって感じじゃない?残念なのはホラーとして語るならピークは猿なので個人的に後半が失速。あと回路的な怖さのある>>続きを読む

ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

4.2

私は昔、ソフィアコッポラを親の力で出演wコッポラも親バカでごんすなあ〜と過小評価していたが、今思うとそれがメタ的に一族の輩感、絶妙な鼻っ柱強感を醸し出してる。これが実力派みたいな女優だと顔にお飾りお嬢>>続きを読む

ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.6

アナというよりアニャ味(アニャテイラージョイの離れ目と頬骨、目力と白肌にキツイキャット風アイライン)を感じる。ちょっとアンナカリーナにも見える。動きの全体的なイメージはシュッとしたスカヨハ。飛びつきく>>続きを読む

ソロモンの偽証 前篇・事件(2015年製作の映画)

1.9

後編は観てないYO!

雪に埋まってる手的なものをみつけすぐ雪をかき出す女子中学生いるかな?いないだろうな。まずちょっと木の枝でつついてみるとかじゃないかな。
永作博美がバブル感出してブルハ口ずさむの
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アクトレス 女たちの舞台(2014年製作の映画)

3.8

「オサレdeシネマ〜女達の生き方〜」風に見えるが普通にヌーベルバーグ

前半のこの二人の会話劇、セリフの読み合わせが二人のリアルに微妙に合わさるこのやりとりどうよ的な感じがなかなか退屈で辛いがちょうど
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荊棘の秘密(2016年製作の映画)

4.5

パクチャヌクかと思ったら脚本だけか〜ちょいテンションさがる。も私の好きな韓国の祈祷師のシーンで持ち直す。コクソンとか跳ねる系のやつ。そしてなぜ跳ねる!

冷静だからこそ抗い、それが狂っているように見え
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イノセント・ガーデン(2013年製作の映画)

5.0

パクチャヌク、チャックパラニュークと似てるよね

お金持ちによる、長期間の隔離からの、記憶の改竄この辺はパクチャヌクマナーだろう。

見下ろす見上げる、立ち位置がそのまま力関係を表す。穴掘りは証拠隠滅
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ロブスター(2015年製作の映画)

4.5

ランティモスは聖なる鹿殺し、女王陛下のお気に入り、と今作ロブスターを視聴、見る順番を間違えた気がしなくはない。

ロブスター、近未来かディストピアかそういう設定の、独身者に厳しい時代背景の設定であり、
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(1954年製作の映画)

4.0

タイトルは道だが海の場面に始まり海の場面で終わる。

道はよく使われる人生の例えだと思う。あと道が厳しい現実の意味を持つなら海はファンタジー的な生死の始終の意味があると思う。

あまり最初は過大評価や
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ムーンフォール(2021年製作の映画)

3.8

なんだろうエミリッヒ、実はディザスター超大作なんてどうでも良いと思ってるんじゃないか?CGのしょぼさに言及されているかたも多いが、つまり描きたいのはディザスターシーンではなく実父と義理父の甘噛み対決、>>続きを読む

テルマ(2017年製作の映画)

3.9

キャリーという声が多くそちらは見てないのだが、どちらかというとジャケから想像するのは裁かるるジャンヌ。バッキバキの目と頭につけてる装置がジャンヌの冠に見えなくもない。でもやっぱこのイメージで損している>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.1

駄作とは言わないが感動しなくちゃいけない空気は辛い。個人的に「地方でうだつの上がらない天才がケツ引っ叩かれて都会へ」映画の最高峰はグッドウィルハンティングだと思っているので比較するとそこまでかな?とい>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.5

映画界だけでなくおそらくRadiohead界隈からも名を知られてるPTA、過去作同様ギターのジョニーグリーンウッドがスコアにクレジットされているが、要所要所では昔の名曲が使用されるので他作品で得意とす>>続きを読む

キーパー ある兵士の奇跡(2018年製作の映画)

3.6

実話らしくトラウトマン知らなくてもオマンチェ好きなら見るよろし。戦争の描写はそこまでなし、ナチス、イギリス兵、ユダヤ人、的な絡みもそこまでない。主人公や、最初の監督のすっとぼけたやりとりがメイン。サッ>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.6

雨やクリーニング屋、洗車は生まれ変わる、心を入れ替えて生活するの例え。意識が変わったとて、贖罪をする気があったとてやり直せるのか、その資格はあるのか。彼の作品はあまり熱心には観てないのだが、善人だから>>続きを読む

GLASTONBURY グラストンベリー(2006年製作の映画)

4.0

opがヴェルベッツのAll tomorrow's partiesでタイトルとしてはピッタリか、ニコでも、ルーでもなくジョンケイルが歌うシーンを使うのはtheイギリスって感じwとにかくありがたくないケツ>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

4.5

なんだろう1番近いのは直近のマトリックスかな。観客の求めているものと反するかのようにただたんに愛の話を描いているところ。シャマのパブリックイメージ的なラストドーン!は本質じゃなくて、だからオチが弱い!>>続きを読む

SHAME シェイム(2011年製作の映画)

3.9

依存できる相手がいないよ〜😭

冒頭、イケメンのファスベンダーに電話が何回もかかる。留守電の状況から察するにどうせやり捨てられたメンヘラだろうと観客に推測させる流れからの妹でしたの流れがうまい。

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ハードエイト(1996年製作の映画)

3.8

最初の仕組みがわからない。システムの隙間をついたアービトラージ的な手法なのかな。感覚としてはなんとなくわかるが、おそらく今のカジノでは無理だろう。
PTAデビュー作なのにキャストが豪華。パルトローのア
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メルシー・ラ・ヴィ(1991年製作の映画)

2.9

作品内で時代がちょこちょこ変わり、画面のトーンも白黒、セピア、カラーと色々変わるのだが、時代が変わるのはメタ映画だからなのか、少女の妄想だからなのか、超現実的な何かなのか、分かりづらい。普通は難解であ>>続きを読む