yokoさんの映画レビュー・感想・評価

yoko

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狼たちの午後(1975年製作の映画)

3.9

昔観たときはハードボイルドだと思っていたが今観ると大分イメージが変わる。最初がエルトンジョンだし、今思うと。

だいたい銀行強盗ものは最初上手くいっていたが、思わぬ事態から急変!がテンプレだけどこれは
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Zolaゾラ(2021年製作の映画)

3.7

実話らしいが流石にリアルなSNSの闇的なのは食傷気味。

springbreakersが見せる突き抜けたちゃぶ台返しがないぶん、ライカート的な謎ドライブで終わる。実話の話を閉めるならああするしかないの
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プリシラ(2023年製作の映画)

3.8

なかなか変態というの鑑賞後ググって知る。

面白いのはエルビス嗜好でだんだん型にハマっていくうちにちんちくりんのハリボテみたいに見えてくることだ。実際のプリシラの評価はわからないが、垢抜けるというより
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.3

父親が毒親と言われすぎているかな。母親も同罪なのだが。だから冒頭で拳銃と並んで十字架が鎮座しているのだろう。父親はむしろ欲望、権力が表層に見えている分悪としてマシなのでは。家父長制とよく例えられるが夫>>続きを読む

ダイナソーJr./フリークシーン(2020年製作の映画)

3.9

jはドラムを叩くようにギターを弾く、ルーはギターを弾くようにベースを弾く。そう2人がインタビューで言っていた。納得である。

変人だと思っていたjは意外とアクティブで外交的にバンド活動を支えていた感じ
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Saltburn(2023年製作の映画)

4.0

計算してはめる系はゲームでもオールドボーイでも何でも良いが、やっぱ一つでも相手が想定外のことをしたら御破算になるんじゃないの?というもやみが常にある。切れて襲いかかってきたり、日和って警察行ったり、び>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

普通の劇場で観た。それでもサウンドは申し分なく個人的にIMAXでなくても十分ではないか。IMAXだと逆にうるさすぎるのではないかとも感じたが。

ノーランにとって核云々はどうでもいい気がする。融合や分
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.9

オシャクソポスターで敬遠していた。そしてあらすじを知らなかったのでオシャクソカップルのサマー〜ボクたちのナツ〜みたいな映画だったらどうしようと躊躇してしたが、杞憂に終わった。

ある登場人物が兄妹と誤
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ナチス・バスターズ(2020年製作の映画)

3.9

ロシアが善玉になれるのは対ナチスにおいてだけなのが悲しいшшш

一応敏腕スナイパーとの触れ込みだが、動作にスナイパー的な繊細さ、神経質さはなく、イメージで若干似てるのはエネミーラインのジャージ、そう
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

とても良い。しかしゼンデイヤは過大評価かなあ。

ハゲの人達や魔女みたいな人達の存在感はとても素晴らしい。おっさんズのでしゃばりすぎない傭兵感も萌える。シャラメもフードを被るとちゃんとイスラムチックに
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シルバー・スケート(2020年製作の映画)

3.9

めちゃくちゃ面白い訳ではないし、斬新さがある訳ではないがよく出来ている。冬のピチルブルクの景色は素晴らしいし、スケートスリ団の描写は観ていて楽しい。あそこまでウーバー仕様のパイ配達システムがあるのはや>>続きを読む

テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

4.5

バリーコーガンのソルトバーンを観たらおすすめに上がって来てました。まあ確かに似てる、というかある金持ちの家に青年がパラサイトして崩壊させるという大まかな流れは一緒かもしれない。ただバリーは策をねりねり>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.2

oldぽそうだからとりあえず視聴。つまらないだろうなと思ってみたがやっぱつまらなかったwあとknock at the cabin笑

最初のタンカーは良いかもと思ったし、直接的に主人公達にはそこまで被
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猟人日記(2003年製作の映画)

4.1

shameです。

ティルダがあのおじさんと結婚しているのが最大の謎だが、それはせんなきことか。

魅惑的に見えた人妻から、なんかどうでも良くなった女に変わる瞬間、セックスだけの関係から生活のことを口
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

精神医とのエピソードから始まり、憂鬱なエレベーターから自宅へのショット。知恵遅れ感。はからずもジョーカーっぽくも見える。一番好きなシーンは天井に張り付いていたおじさんと恋人のようにバスタブでくるくる回>>続きを読む

レプタイル -蜥蜴-(2023年製作の映画)

3.8

レプタイル トカゲの尻尾切りというニュアンスらしいが、あっち系好きとしては人間成りすましのニュアンスを汲み取ってしまう。

低い点数から大量生産されるネトフリ糞映画かと思いきやまあまあ観れる。そこはか
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

5.0

ジョンウィックで爆下げしたテンションを今作the killerで爆上げ。殺し屋はやっぱこうでなくちゃね。周到に周到に、それでも失敗する。人前でチャカをパンパンパンの大立ち回りなんてないので安心して見れ>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

2.0

もっと声高につまらないと言おう!

ずっとずっと戦闘シーン。個人的に全然好きじゃないが、いやこれはその際どうでもいい。ストーリーのなさもやもするとベルセルクのような沼感、殺しの連鎖を描いているのかもし
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MISS OSAKA ミス・オオサカ(2019年製作の映画)

3.8

まあまあの低評価、そしてそもそもレビューが少ないので心配したがまあ見れる。そんなに時間が長くないのも良い。ジャケットの女はイカしてるが実物はそうでもない。日仏ハーフ役の人のフェロモンはなかなかだったが>>続きを読む

シャレード(1963年製作の映画)

4.0

中谷美紀のカオスの時と同じ感想だが、ベストな映画ではないがベストなオードリー映画。ティファニーとかローマってやっぱ存在が偽善的というか、道徳的過ぎるじゃない?美貌に加えてカラーにもなって若干しわが見え>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.5

期待を下回った。村上春樹のヒロインや500日のサマーに出てくるようなミステリアスで根無草的な女も裏から見ればこういうありふれた人間なのかも知れない。

LETO -レト-(2018年製作の映画)

2.9

微妙やな。音楽のセンスが良いかといえばそうではない。もちろんВиктор Цой自身の曲はいいけど(私はгруппа крови をロシア語で弾き語りができるくらいのファンではあるのだが)使われる曲が>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

ランティモスこんなに上映館あっていいんかw

まあ好きだけどロブスター、鹿、女王陛下は越えてないかなあ。あのフラットで不感症気味だけど気持ち悪い感じが、ただケバケバしく気持ち悪い感じ。この絵作り、色彩
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

4.2

懺悔する罪がない人生。
でっちあげの罪を水曜日のミサでは告白していたと冒頭で語るが。

デビュー作を最後に観ようとは。1994年の作品なのか〜。短編とかはわからないけどold joyまで大分空いてるね
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.8

最初に川を左から右にでかい船がゆっくり通過するショットに満足してそれ以降は睡魔との戦いであったw

ケリーの作品ではある種の定石外しというか、これ実は意味深だけどこれフラグちゃいまんねんというパターン
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ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択(2016年製作の映画)

4.5

感想を見るとオムニバス3番目のエピソード、そしてその女優リリーグラッドストーンの評価が高い。確かに常連ミシェルウィリアムズや安定のローラダーンを褒めてもしょうがないかもしれない。私もそう思ったしもちろ>>続きを読む

ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

4.4

ヒューマントラスト渋谷土曜日10時の回、満員。シアター3だから60人くらい?すごいのかすごくないのか。もののけ姫以来の最前列w

「主人公の作品絶対どこかで壊れるやろ!と思わせて壊れないパターンやな」
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

4.3

おっさん二人の絵面がまあ辛い!いちおう綺麗どころが出てる他作と違い、ハマるまでかなり時間を要した。

マークはまあかっこいい部類、外国では冴えない優男みたいな扱いかなあ。もう1人はカート、ハゲかけたヒ
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ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画(2013年製作の映画)

3.7

ケリーのなかで1番評価が低いのは1番今作がメジャー感があり、しかも内容は別にメジャー感がないので、シネフィルからもエンタメ映画を期待した層からも総スカンを食っているからだろう。

「ダム爆破計画!」蓮
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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

4.2

ジャケットのようなイカした場面を期待しないように

画面のサイズがたぶん4:3くらいでワイドになれているとかなり四角い感じ。西部劇リスペクトというよりは閉塞感の演出だろう。

普通ならパノラマで広大な
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

4.1

たぶんケリーライカートのなかで1番物語的に観やすい。

ケリー作品を全部を見たわけではないがおそらく今作が1番わかりやすく何かが起きる。景色も変わる、犬はどうなるという緊張感も持続する。小僧のようなミ
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(2023年製作の映画)

4.0

つまらなかったらどうしようという思いと予告編で上がった期待値の中間を通り抜けた感じ。

個人的にアウトレイジが好きじゃないので、戦国アウトレイジを期待してたのに〜という落胆は私にはなかった。アウトレイ
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ドーベルマン(1997年製作の映画)

4.0

不思議な映画。そして何もない映画。でもなぜか好き。

昔なぜか観て、現物は廃盤(あのcdケースに入れられてる時代のdvd)になってて、またいつか観ようと気になってはいたのだが、急にアマプラに復活。
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キングダム・オブ・ヘブン ディレクターズ・カット(2005年製作の映画)

5.0

世界(西洋文化圏)一過小評価されてる映画

友人のトルコ人がこの映画を勧めてくれた。私は「あれ?どうせイケメン俳優を起用してイスラムが悪者に描かれてるプロパガンダ映画なんじゃないの?」と不思議に思った
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(1990年製作の映画)

4.0

スピルバーグ、ルーカスあたりで言及されることが多いがやっぱタルコフスキーっぽい。黒澤に影響を受けたタルコフスキーにまた黒澤がまた影響を受けた?そんな感じ。

侍映画があまり好きではないのでこういうのも
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プライドと偏見(2005年製作の映画)

4.1

高慢と偏見では少し言葉が強すぎるのでプライドと偏見で良いだろう。前々から思っていたがイギリス人にこの言葉はどれくらいのニュアンスがあるのかな。そもそもpr ideとpr ejudiceをかけた遊びごこ>>続きを読む

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