yokoさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.8

言うほど観たくはなかったが、映画館じゃないと絶対観ないだろうなと思って鑑賞。睡魔と尿意覚悟していたがそこまでだったので、面白い作品ということだろう。

従来映画に出てくるインディアンに持つ、純朴で、自
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コールドプレイ:ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ(2018年製作の映画)

4.5

日本のメディアが(特にスヌーザーなど)レディへに操を立てすぎたせいで4thでお茶の間人気が出るまではかなり過小評価されていた気がする(音楽性の深みのないレディへみたいな,museも2ndくらいまではそ>>続きを読む

オアシス:ネブワース1996(2021年製作の映画)

4.4

1番印象が違うのはdon't look buck in anger。当時の映像だとまだそこまで今のようなアンセム感はなく、観客の意識もノエルが歌った曲くらいのノリ。ゴミみたいなシガレッツ&アルコールの>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.1

ようやく私に寄せてきたハヤオ。
スピリチュアルだけど宗教的ではない感じは村上春樹の最新作に近いかな。もし彼の作品を映画化するならこの今作のようなテイストが良いかも。

自慢じゃないがジブリが好きじゃな
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ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

3.1

原題はland of mine/under sandedなのに邦題はヒットラーの忘れ物。なかなか下品だ。邦題に変換するなかで、よりキャッチーになるのはまあ仕方ないか。ヒトラーの名前を使って戦争の爪痕に>>続きを読む

7番房の奇跡(2019年製作の映画)

3.1

タイトルが良くない。「7番房の力技の等価交換」にするべき。

ガバガバなのがトルコの風土だからなのか、映画の質が低いからなのか判別つきにくいのがモヤみ。でも絵や、俳優一人一人の顔、表情はいい。ただ演技
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.8

毒親モノと思わせて毒子モノとでも言うか、そちらが先。いわゆる厳しく管理されたから、そうなったというより、最初からそうなっていたから厳しく管理された。だから因果関係のない1番最初のシーンにガチョウの描写>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

2.0

ポスターから結局「凶悪」のような深淵を見ている時深淵もまた系の映画なんだろうなと予想した。まあ半分くらいは当たってると思う。

しかし、殺人鬼というかシリアルキラーに作り手が幻想を抱きすぎてる気がする
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.5

crawfishではなくcrawdadsにしたのはdadが入ってるからでは?邪推。

1人で孤独に湿地で生きてきたというが、弁護士、黒人夫婦、テイト、出戻り兄、など優しい人の方が多い印象。あと出版社や
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.6

正直DCのシリーズは追ってなくて、ダークナイトとかで止まっているのだが、ビッグバンセオリー好きとしてはなんとなくフラッシュは知っていて、まあせっかくだから観てみようみたいな感じ。

でまあちょっと歴代
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.0

井上三太が書きましたみたいな主人公にどうしてもハマれなく、グウェンで持ち直すそんな作品。

自分同等の能力、何百人というスパイダーマンに追われるのに逃げ切るのは無理あるかなあ。

グウェンをピーター殺
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ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

4.0

コッポラは過小評価していて食わず嫌いだった。そしてキルスティンも同様に。昔に、今作を観ていたのだが全然ハマらなかったのはそこまで5人姉妹が美人に見えなかったのが大きい。美人が見たいというより、この役の>>続きを読む

雪の轍(2014年製作の映画)

4.2

まずはじめに
何の気なしにトルコ映画でもと思い今作を鑑賞していたのだが、なんかチェーホフっぽいなと思い調べてみると本当にチェーホフ原作「妻」であった。なかなか鋭くなってきたなあと自画自賛。

今作はド
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.9

youtuberなどが背景を知らないと楽しめないと、メノナイトの解説をしていたりするが、知らないほうが彼女達と同じ目線で映画を見れて面白いかも、途中で現代の話だと気づくほうが彼女たちの気づきとシンクロ>>続きを読む

白い暴動(2019年製作の映画)

3.4

ポスターでベースを握ったバックショットの男はポールシムノン。彼は世界一カッコいいベーシストだ。なぜ彼がメインジャケットなのかストラマーやミックジョーンズではだめなのか?そうダメなのだw

理由はもうク
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イングランド・イズ・マイン モリッシー, はじまりの物語(2017年製作の映画)

2.8

主人公、モリッシーというよりイアンカーティス寄りかなあ、それかラッセルクロウあとマグニートの人w

でも歌というより喋り声が似てるのは良いね。全体的にファンには物足りなく、映画として観た人には全く没交
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水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

4.2

マイナーそうな映画なのにやけに評価が高い。アマプラ100円に急に出てきたと思ったら、燃ゆる女の肖像の監督の作品だったのか。

しかし邦題が良くない。ティントブラスとかが撮りそうなエロ映画だと思うじゃな
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ベルイマン島にて(2021年製作の映画)

1.9

ベルイマン島にての名前に内容が負けてるかなあ。観た印象は監督はそこまでベルイマンが好きじゃないんだろうなという感じ。序盤で監督の分身の主人公がベルイマンの奥さんは5人いるのくだりでさもフェミニストなワ>>続きを読む

BLISS ブリス(2019年製作の映画)

2.8

出だしがノエたそっぽくて期待したけどそこまでかなあ。単純にロックっぽい。音楽がって意味じゃなく、ノエの世界の冷徹さに比べたら単にロックなアタシ!転がり落ちるアタシ!みたいな。破天荒アタシどうよ感が強す>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.0

しれっとvol3に戻すのは笑える。ここまできたらリミックスみたいにやって欲しかった。

高身長美形デビッキの正しい使い方はSではなくM属性。テネットでの一番の業績はそこだろう。小さいケネスにぼっこぼこ
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.4

最後のオケ、中央左よりの団員がずっと貧乏ゆすりしてたの気づいた?

思いの他音楽が鳴らない。肩透かしを感じたとするならそこだろう。もちろん意図的だと思う。フォーカスするのは神経症的な主人公が感じるノイ
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

5.0

好きすぎる。自称シャマラニスト達がどんでん返しがないなどと脱落していく中で私の中ではoldを越えた感じ。

まず短いのが良い!ドラマ、サーヴァントで雰囲気だけの不穏さがダラダラ続いていくのを上手くブラ
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パンドラ ザ・イエロー・モンキー PUNCH DRUNKARD TOUR THE MOVIE(2013年製作の映画)

3.9

見る前のイメージは113本の無茶ツアーが祟ってヘビーな状況になって活動休止、解散につながっていくのかと思っていたが、そもそも一発目のライブからダークな疲労感が漂う。私はイエモンのコアなファンではないが>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

5.0

シンゴジ、シンウルより今作シンカメが一番良かった。人類の敵に、大掛かりなヤシマ作戦的なもので迎え打つとか、お国のため市政の人、一人一人が歯車となりて愛国心を昂らせる。そのような右系のヒト達がほっこりし>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.6

マルチバースと言うとMCUを思い浮かべたが、世界の調べ、それをなかなか信じない主人公、神モードで説法、連想したのはマトリックスとシンエヴァ。

でもそれを一番感じたのはsf要素の部分ではなく主人公が最
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別れる決心(2022年製作の映画)

4.0

翻訳、他言語の解釈の齟齬、で起こるサスペンス。しかし期待しすぎたかな。過去作に比べて上品にみえるが、洗練とは違う気がする。絵的にはヒッチコックとかデパルマみたいな印象も受けるんだけど火曜サスペンス的な>>続きを読む

エル ELLE(2016年製作の映画)

5.0

見つめるキャッツアイ

評価が芳しくないのはおそらくレイプで感じる女、望む女は男の願望のご都合主義の演出だキリッ!みたいにエロ映画と誤読しているからだろう。

主人公のぶっ飛び具合はハネケのピアニスト
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

4.0

なんかハートウォーミングなぬるい映画になりそうだな〜と思いかけた刹那に手コキのシーンわかってますな。最初はセックスじゃなくて手コキだよね?ついついランティモス師匠の映画思い出すがw絵的にはそこまでショ>>続きを読む

コンタクト(1997年製作の映画)

3.8

まずすっかり駄作だと思い込んで放置していたのを許して欲しい。しかしそれはノイズというシャリーズセロンの映画と勘違いしていたこともわかって欲しい。

ジョディフォスター頼みの映画かと思ったらそうでもなく
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マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

4.8

まず、マルコヴィッチの人選が絶妙。有名すぎず無名すぎず、格式があって舞台も似合う。ユニークなのに安いコントっぽくならないのは彼の力量だろう。あと名前の響きのマルコヴィッチ。日本人からすると声に出して読>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.5

東京なのはソフィアの関わりのある町というのもあるだろうが、先進国だが白人が少ない、そして白人が好かれているというのが一番大きいだろう。この辺はラストに後ろ姿だけですぐ判別するラスト(黒髪の中でパツキン>>続きを読む

ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド(2021年製作の映画)

3.5

映画としてはそこまで
密室劇にしてDJとの90分タイマン勝負でも良かった。そう思うほど他の若者たちのキャラがペラい。でもそもそも若者はそういうものだという見方もあるか。

一番のピークはDJが主人公に
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

4.0

意外と男性批判の映画ではない気がするな。今時男性批判だけをメインにした作品で行こうと作り手が考えたなら浅すぎる気がする。

ヤバめの男達に目が行きがちだが夕暮れのパートナーとのシーン、あれこそどこか現
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わらの犬(2011年製作の映画)

4.0

閉鎖的な空間で集団心理が〜ではなく最初からクズに見えるので意外性がない。最初から田舎のヒス。人の良さそうな田舎人が的な不穏さがない。

清楚な女があんな目に〜というより最初からビッチに見えるし、かとい
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隠された記憶(2005年製作の映画)

5.0

衝撃のラストシーンとやらは気にしなくて良い。あれをそのまま解釈しちゃうと普通のミステリーになりハネケ節でも何でも無くなってしまう。私の率直な感想を言えば息子たちは親同士のつながり、復讐関係なく元々の知>>続きを読む

インベージョン(2007年製作の映画)

4.0

意外と評価が低いのは逆に陰謀論的に芯を食ってるからではないか?パラサイト型の宇宙生物が人類を乗っ取る話。派手な攻防はなく体内に入るだけでは寄生にはならず、一回眠りに落ちて、睡眠ホルモンと結びついて寄生>>続きを読む