ULTRAMAN FINALシーズンの映画好きの柴犬のレビュー・感想・評価

一番アガったのは、マリーの変身シーン😅

　セカンドシーズンが微妙な出来だったのと、原作とは違うオリジナルストーリーということで、若干不安を感じながら見始めたのだけど、これは予想以上に面白くて一気見。

　元々スーツのデザインはカッコ良かったけど、今回はクライマックスの畳み掛ける格闘アクションが、モーションキャプチャーのリアルな動きと、アニメならではのケレン味が合わさって、見応え抜群。特に、実写アクションだとどうしても段取り感とか寸止め感が感じられてしまうところをアニメで修正・誇張して、より迫力のあるアクションシーンにしているところは良かったと思う。

　ストーリーは、原作がまだ続いている中で、まあなんとかまとめたという感じかな。元ネタが「シン・ウルトラマン」と被り気味なのはしょうがないとして、キャラクターの掘り下げや伏線の回収がちょっと中途半端な感じになってしまったのはもったいなかった。それでも、全ウルトラマンが力を合わせるクライマックスはかなり熱くなったし、尻切れトンボにせず一応の決着をつけたてくれたのはありがたかった。

　苦言を呈すなら、シーズン1から改善されてないままだった、生身の人間の表現が「不気味の谷」を越えられていないのはなんとかしてほしかったな。モーションキャプチャーによるリアルな動きと、CGの表現が今ひとつマッチしていないし、そもそもの演出が過剰でわざとらしいんだよね。

　でも、アクションはもっと見てみたいし、原作も続いていることだし、FINALと言わず、何年後かに続編を作ってくれないかな。