映画好きの柴犬さんの映画レビュー・感想・評価

映画好きの柴犬

映画好きの柴犬

ザ・ウォッチャーズ(2024年製作の映画)

3.6

M・ナイト・シャマランの娘さんの監督デビュー作。同じ系譜ではあるけど、お父さんよりはどんでん返し度もトンデモ度も少なめで、ちゃんと謎解きしてくれるしストーリー展開もしっかりしてる。その分、設定の詰めの>>続きを読む

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.6

記憶をめぐる物語

人間とクローンとAIロボットが普通に混在して暮らしている近未来。ロボットはまだ所有物の扱いだけど、有機体に近い感じの設定。故障したロボットの記憶を辿ることで、ロボットと過ごした日々
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侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

4.1

多幸感

「カメラを止めるな」の再来と言われているが、本当にその通り。作品の出来はもちろんいいし、自主制作という手作り感のなかで映画作りを描くというメタ構造の共通点もあるが、作り手の顔が見えるようない
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.8

 良い出会いもあれば、悪い出会いもあり、でも最終的には自分の人生は自分の手で掴み取るしかない。

 アートワークの印象から、勝手にオカルトチックなホラーだと思い込んでたんだけど、ミステリータッチのヒュ
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オットーという男(2022年製作の映画)

3.9

 確かに頑固者ではあるけど、「町内イチの嫌われ者」ではないな。むしろ愛されキャラだよね。向かいに越してきたラテンなノリの奥さんがいいキャラ。強引だけどお節介ではない絶妙なバランスで懐に入り込む。対照的>>続きを読む

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.6

どんでん返しがないことがどんでん返しなM・ナイト・シャマラン監督作。例によって、ある意味トンデモ作品なんだけど、嫌いじゃないよ😅
超自然的世紀末ものってことで、ニコラス・ケイジの「ノウイング」に似てる
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.0

吉田恵輔監督作品は心をざわつかせるので、なかなか踏ん切りがつかずにいたのだけど、やっとこさで見た。

 例えば「空白」のような最近の作品に共通の、心が通じ合わないもどかしさがこれでもかと描かれているん
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REBEL MOON — パート2: ディレクターズカット(2024年製作の映画)

3.7

こちらは、パート1ほどの変化はなかったかな。
全体に、ジミーの出番が増えたね。

REBEL MOON — パート1: ディレクターズカット(2024年製作の映画)

3.8

基本ストーリーは変わらないけど、かなり尺が伸びてわかりやすくなった。
むしろ、最初からこれでよかったんじゃない?というか、この尺で前後編にするぐらいなら、6話ぐらいのシリーズものにした方がよかったんじ
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ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.7

 思慮もなく自制もない人たちが、あれよあれよとドツボにハマっていく様を、ワンカット長回しで見せる。さすがにこんなことはフィクションじゃないと起こらないよね、と思いたいところだが、今まさにアメリカという>>続きを読む

流転の地球 -太陽系脱出計画-(2023年製作の映画)

3.8

Netflix配信されていた一作目は、ハリウッドに引けを取らない本格SF作品として中国映画界の実力を知らしめた作品だったが、続編にして前日譚となる本作はさらにスケールアップした大作になった。まあ、ちょ>>続きを読む

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

4.0

彼は踊っていたのか?それとも踊らされていたのか?

 ストーリー的にも演出的にも前作をひっくり返すような作風に賛否両論分かれているようだけど、個人的には前作がそんなに響かなかったこともあり、本作の方が
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アナログ(2023年製作の映画)

3.7

原作北野武に?となるバイオレンス臭が全く感じられないピュアラブストーリー。

 波瑠の出演作をほとんど見たことがなかったのだけど、ちょっと古風でミステリアスなヒロインがよく似合っていて、二宮和也演じる
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ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

3.8

寓話的ではあるけれど、「善意は人の為ならず」を地で行くハッピームービー。いまひとつ上向きの気分になりきれない昨今、映画の中だけでも前向きな気分で居たいものですね😊

 

ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2024年製作の映画)

4.1

ちょっと泣いてしまった🥲

 前二作は良くも悪くもインディーズ作品というルックで、ところどころに安っぽさや垢抜けなさが感じられたんだけど、本作は格段に洗練されてメジャー作品の風格をまとってきた。実際バ
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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語(2013年製作の映画)

4.1

新作も近いので再見。やっぱりすごいわ。
さて、悪魔となったほむらの行く末はいかに

ーー以下、初見時の感想
 「愛よ!」ほむらのまどかに対する一途な想いの焦燥感・切迫感、その行き着く先に待つ切ない結末
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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語(2012年製作の映画)

4.0

新作も近いということで再見。ループを繰り返すほむらが切ない。

ーー以下、初見時の感想
 そして、後編。泣ける。
 少女たちの心情を描いた群像劇だった前半。その最後で明らかになった魔法少女の秘密から、
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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語(2012年製作の映画)

3.9

新作も近いということで、再見。いやー、ほぼストーリー忘れてたけど、グイグイ引き込まれた。

ーー以下、初見時の感想
すげー!!評判は聞いていたけど、ここまでとは思っていなかった。まぎれもない傑作!
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.9

分断とジャーナリズム

 難解なアート系の作品が多いアレックス・ガーランド監督にしては珍しい社会派作品。日本に住んでいながら、かつてないほど戦争を他人事と言っていられない昨今において、分裂したアメリカ
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プラットフォーム2(2024年製作の映画)

3.7

カルト的ワンシチュエーションスリラーの続編。一作目は縦構造の食物連鎖に格差社会を象徴させた社会派スリラーで結構好きだったんだが、本作は、終盤に行くに従って余計な要素が追加されて焦点がぶれてしまった印象>>続きを読む

ミツバチと私(2023年製作の映画)

3.6

幼年期の性自認の問題を、優しい視線で見守る作品。テーマは「リトル・ガール」とかが近いかな。

 ただ、お母さんの就職の問題とか、田舎にバカンスに行く過程のゴタゴタとかのノイズが多くて、今ひとつメインテ
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違国日記(2023年製作の映画)

3.9

 両親を突然亡くした姪・朝(早瀬憩)を引き取った若干社会不適合な叔母・槙生(新垣結衣)との擬似家族もの。というか、その友人関係も含めたシスターフッドものと言うべきか。話の発端が強めの言葉から始まるので>>続きを読む

告白 コンフェッション(2024年製作の映画)

3.7

 ワンシチュエーションスリラーかと思ってたら、ほとんどホラーコメディ。でも、74分というタイトな尺で、サクッとみられるからGood!

ブルービートル(2023年製作の映画)

3.8

これは拾い物だよ。劇場公開はされていないものの一応DCEUなんだけど、他の作品との繋がりとかほぼなく単体で楽しめる。どこかで見たような設定の寄せ集めだし、ストーリーにも特にひねりはないけども、ラテンの>>続きを読む

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.8

 どこまで脚色されているかわからないけど、なかなかに壮絶な生き様。確かにカイブツかもしれんが、そんな状態で書いたネタって本当に面白いのかな?って思ってしまった。それでも、その生き様からは目が離せなくな>>続きを読む

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.9

これは実写版「秒速5センチメートル」みたいなものだな。

 説明的な描写を極力廃し、アップなどの心情描写でつづる、「好き」を拗らせてしまった大人の恋愛模様。登場人物に共感できるかどうかは人それぞれだろ
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(2023年製作の映画)

3.8

北野武監督作品とはあまり相性が良くないのだけれど、これはまずまず。戦国武将たちを全く尊敬に値しない人物として描き、天下取りをかけた駆け引きをシニカルな笑いにしてしまった。ある意味「SHOGUN/将軍」>>続きを読む

グッドバイ、バッドマガジンズ(2022年製作の映画)

3.7

そういえば、東京オリンピック以降、めっきりコンビニの店頭で見なくなったエロ雑誌。厳しい出版業界のお仕事ものとしてまずまず面白いが、期待していたよりは掘り下げがちょっと物足りなかったかな。

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.8

これはいい出来。人物や状況の説明は最小限にしてサクサクと話は進むし、そのストーリー展開の中で人物造形を描いている。映画のストーリーはあくまでビギニングではあるものの、ちゃんと一つの区切りまで話を進めな>>続きを読む

キリエのうた(2023年製作の映画)

3.8

 語り口といい尺の長さといい「リップヴァンウィンクルの花嫁」に並ぶザ岩井俊二な作品。これらに比べたら「ラストレター」が、岩井俊二味を残しながらも商業的にまとめ上げていることがよくわかる。

 本作は、
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.7

前作は、クエストものの展開を取り入れたところが新鮮で、なかなか面白かった印象。監督から出演者までほぼ同じ布陣の本作は、そつない出来で十分楽しめるが、新鮮味はないな。あと、環境問題ゴリ押しの感じは少々鼻>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

 とある小さな会社で出会ったパニック障害の青年と月経前症候群の女性が、ある意味同志のような関係になっていくヒューマンドラマ。変に恋愛に持っていかないのがいい。

 この会社の人たちもいい人たちで心が休
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余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。(2024年製作の映画)

3.9

 見た瞬間に三木孝浩監督だとわかる、淡い陽光に包まれた青春ストーリー。難病ものだけど、湿っぽくなくて前向きなのがいい。

 なんと言ってもヒロインの出口夏希の透明感がすごくいい。「君の膵臓をたべたい」
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.8

「市子」に続いて、杉咲花が不幸な境遇に育った主人公を演じるヒューマンドラマ。流石に「市子」の強烈なインパクトには及ばないが、オーソドックスながら優しさが感じられる佳作。

屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

3.7

スタジオポノックの長編第二作。前作「メアリと魔女の花」から、映像的にも内容的にもレベルアップした感じ。

 いわゆるイマジナリーフレンドをテーマとした作品はいろいろあるけれど、イマジナリーフレンドの方
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