せん

プリースト~君のために~のせんのレビュー・感想・評価

プリースト~君のために~(2018年製作のドラマ)
4.5
あまり期待せずに見たおかげか、意外となかなかおもしろかった。笑

幽霊、人魚、宇宙人、死神や鬼といった非人間系からタイムスリップ、特殊能力、入れ替わりなどなど各種ファンタジーものは数多ある韓ドラだけど、悪魔祓いとは初めてで新鮮。
(映画の「プリースト」も司祭服姿のカンドンウォンが神々しく一見の価値あり)

中世のお城の地下室のような、まさに秘密基地といった雰囲気が素敵なアジトや儀式に使われる道具など、宗教に無縁な私からするととても厨二心がくすぐられて見ているだけで楽しかった。笑
台詞ひとつひとつもかっこいい。
映像も迫力あり綺麗。
寒そうな吐息の白ささえ幻想的で美しい。

ヨンウジン、さすがの演技力だけど少し太ったような、、
師匠のおじさま司祭がかっこよかった。
癖のある登場人物もキャストもいないので見やすい。
恋愛要素も少しあるものの、深みとロマンチックを添える程度でごたごたしないのがよかった。

やっていることは悪魔祓いそれ以上でも以下でもなく同じことの繰り返し感と、ファンタジー全般に言えることではあるが、ややご都合主義というかなんでもあり感は否めない。

とはいえ、序盤からなかなか辛辣な展開で さすが韓ドラ…えぐ…と思いつつ、え!そういうことだったの!というところもあり、しっかり驚かせてもらったし(そしてたぶんそこはオ神父と同じ気持ちになったと思う)、最後の最後までどうなるかわからず、ハラハラドキドキさせてもらいました。
やや疑問は残るものの、個人的には嫌いじゃない終わり方。

悪霊という見えない存在を通して、悪は弱った心の隙間に漬け込む、結局大切なのは人間の意思や信頼だというメッセージは、有り体ではあるけれど心に響いた。
それは決して悪魔に限ったことじゃなく、何かしらの形で誰しも起こりうることだと思うから。

配信期限ギリギリで倍速で一気に見てしまったのが悔やまれる…
ちょっとよくわからなくなってしまってしまった部分もあったし、雰囲気をもっと堪能したかった…
いくつになっても厨二心を失わないみなさんにおすすめします。笑
せん

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