まごー

ライスカレーのまごーのレビュー・感想・評価

ライスカレー(1986年製作のドラマ)
4.7
久しぶりに倉本聰。

野球部の大先輩でカナダで寿司屋を経営してる北島三郎に「今度ライスカレーで一山当てようと思うんだ」と誘われ、一念発起し仕事を辞めてカナダに飛び立った若者たち(陣内孝則、時任三郎)。しかし、彼らがカナダについた頃には北島三郎はカナダ女性と駆け落ちして行方をくらましていた。カナダに取り残された英語も何もわからない若者たちが奮闘する群像劇。

中井貴一がカナダ在住の日本人男性として出演してて、めっちゃふぞろいの林檎たちやん!!って思ったかと思えば、
布施博が一緒にカナダに行く予定だったけど直前でドタキャンして人として出て来て、
めっちゃキャスティングトレンディドラマやん!!ってなる不思議なドラマ。

北の国からの成功をなぞろうとするように、
カナダロケが行われていて、
英語のセリフもめっちゃ多い。
でもそれがあだになったのか視聴率的には惨敗だったらしい。

この失敗がのちにフジテレビがトレンディドラマブームを起こすひとつの布石になったというのは最近なんかの本で読んだ。

陣内孝則はトレンディドラマのキャラそのままの女好きで調子が良いやつなんだけど、
どんどん後半になるにつれてぼろぼろになっていく。そのあたりの描写が良い。
昭和歌謡曲とお洒落な洋楽の対比も面白い。

トレンディドラマブーム前夜に生まれた不思議なテレビドラマとして是非みてほしい。
まごー

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