よう

ホイール・オブ・タイム シーズン2のようのレビュー・感想・評価

4.0
特殊な設定を含みつつドラクエ的な世界観を味わえるファンタジーもののドラマ化。そのシーズン2。


シーズン1ラストでどうなったかを忘れてしまっていたけど、見始めたら徐々に思い出せた。
主人公モイレインがああなっちゃったもんだから、シーズン2では物語役割がけっこう小さくなっている。
まるで別れた夫婦のような護衛士ランとの関係性。そこは大人な味わいではあるのだけど、地味は地味。

そして若者メンバーたちは全体的にバラバラな場所で、一人一人葛藤を抱えてる。ナイニーヴとエグウェーンは一緒にいるけどね。
彼らに共通してるのが、自分の能力を把握しきれていないこと。それだけに自己の能力に大抵ビビってる状態がずっと続く。

総じて、主人公側の物語はウジウジしてることが多い。
そこはそこで自分は楽しめたのだけど、その点は好き嫌い分かれるかも。
あと、けっこうキツイ目に遭わされてそこに耐える展開もちょくちょくある。

代わりに、主人公側以外のキャラクターたちが物語を推進してくれる。
あの赤アジャの「あんた、どっち側なのさ」感。そこは闇姫もそう。
今回、敵味方が混在する感じがあって、複雑化してる。
そのぶん話がわかりづらくなってはいるところもあるけど、この感じも好みではある。
あと、たまに「あんた、そことつながってたのか」展開もあって、よりダークだったり、ビターだったりな味わいに。


で、ウジウジ、耐え忍び、ややこしさ、が続いて続いて、からの最終回。
これはサイコーだった。
一箇所にメインキャラクターたちが集合する展開ってだけでテンション上がりやすいのもあるけど、一気に主人公側のターンになるのよ。
話運びに強引さを感じなくもないけど、各キャラクターの本気+仲間への信頼、これが爆発する。

特にマット。
今回から演じてるキャストが変わったけど、最もウジウジが似合う彼がまたいいのよ。

あと、最終回、ドーンと広大な風景ショットを見せてて、スペクタクル性もあった。


シーズン1から引き続き、衣装、美術には相当力入れてる印象。
メイクや小道具が独特なのがいいね。

あと、その民族ならではの独自の風習、儀式も健在。
爪を伸ばした手で、動きをつけて呪文を発動させるって、敵ながらかっこいいと思った。
あと、義理を果たさなかったからボコボコにする儀式って、ヤクザの考え方なんだけどね。

これもシーズン1から引き続いて気になってることだけど、呪文エフェクトCGが少しだけチープ。
繊維が織り込まれていく感じのエフェクトはいいのだけど、呪文エフェクトがなあ。


いろいろありつつ、「あのキャラクター、どうなる」って気になる人物が何人かいるので、今からシーズン3も楽しみ。
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    〈2019年からの記録 / レビューは2020年7月から〉 ★は0.5ずつ。 3.5以上が良作または好感を持つ作品のつもり。 あくまで自分のためのただの目安。時期によって少し変動する時もあります。…

    〈2019年からの記録 / レビューは2020年7月から〉 ★は0.5ずつ。 3.5以上が良作または好感を持つ作品のつもり。 あくまで自分のためのただの目安。時期によって少し変動する時もあります。 土地柄もあって劇場での鑑賞は少なめです。 ◯ベストムービーはちょこちょこ変わります