シモキタブレイザーのハルのレビュー・感想・評価

率直に綴ると“商業映画”としてお金を取るには中途半端に思えたし、謎の“シモキタダンス”もややくどいなぁと感じてしまう。
ただ、テンションあげあげでぶん回す勢いは嫌いじゃなかった。
言ってみれば『下北沢』を題材にした、“IWGP”のキャラ&物語の魅力を半減させた作品。

ワンコの手術費用が払えず闇サイトに登録した結果、わかりやすくトラブルに巻き込まれ、ドタバタしつつチャンチャンと終わる。
ちなみにワンコ（犬種はパグ）は超絶可愛い。

演者の頑張りや気持ちは伝わる、とはいえ地上波の深夜に流れてる短編ドラマを引き伸ばしたレベルなのがいたい。
コメディ、おバカ要素強めだから、笑い上戸の方なら飽きずに楽しめるかな。
監督曰く「光り輝く可能性を秘める若手を起用している」との事。
発展途上の原石を優しい目で見てあげるべき作品だと思います。

ちなみに舞台挨拶付き上映だったので、カメオ出演をしてるWBAスーパー・WBC世界ライトフライ級統一王者の寺地拳四朗選手も登壇。
圧力が凄かった。
年始のRIZINフェザー級王者の鈴木千裕選手に続いて、トップアスリートを間近で見る機会に恵まれたわけだけど、世界で戦ってる人はみなオーラが半端じゃない。
その為、映画の内容とは裏腹に満足感は十分持ち帰れました。