バックログ、って何かな?と思ったら、未処理 の事だった。
21歳の誕生日パーティーで憶えてもいないかつてのクラスメイトに無理矢理殴られレイプされたマロリー。
警察へ行きレイプキットでの採取を済ませるも、家に帰ればどこか余所余所しい母親。
学校では友人にセックスしたのが恥ずかしくなって彼をレイプ犯に仕立てた、と非難されて一人ぼっちになってしまう。更にレイプ犯は弁護士を雇い、捜査状況も共有して貰えず彼女は一人のまま3年が経過する。
自分の事件は諦めてしまったものの、同じように性被害にあった人を励ますためのボランティアをしているマロリー。
訪ねてきた恐らく弁護士の女性から、未処理のままの事件について上院公聴会が開かれる事になり、あなたに重要参考人として出廷して欲しいと依頼される。
もういいの、と言って余所余所しくその場を後にするマロリーが家で自分をレイプした男の楽しげなSNSを見ていると母親が訪ねてきて、自分もレイプされた事がある 恥ずかしくて誰にも言えなかった と言って謝罪する。どんな選択をしてもあなたは勇気ある女性よ と。
そして公聴会では他の女性も集まる中、レイプ当時の腫れ上がった目や頬の写真と共に、これが同意の性行為でしょうか と語り出す。
証拠もDNAもあるのに、3年5ヶ月と4日、未だにわたしのレイプキットは検査されていない と。
法案は実現しなかったが、彼女たちの働きかけでレイプキットの検査の為の予算を年間151億円受ける事が承認される。しかしその予算はほとんど使われる事がなく、資金自体も2024年に終了する一時的なもの。
アメリカでは少なくとも10万ものレイプキットが未検査のまま。
事件から17年経った今でもマロリーの検査キットは未検査のままだと言う。
彼女たちは今も戦い続けている。
いやぁ…。震えるわね…レイプという犯罪行為への認識の軽さに。
同意のない相手に無理矢理性的暴行を働く…って物凄くハードルが高い事だと思うんだけど。
少なくともわたしは一度だってそんな事をしたいと思った事もされたいと思った事もないわ。
どうしてレイプなんてするんだろう…。
魅力がなくて相手にされない憧れの人を少しでも貶めたいんだろうか。
それともお金がないけれど性的欲望は満たしたいんだろうか。
どちらも自分が悪いくせに、それを直視しないで済む行為としてレイプがあるんだろうか。
もしかして、絶対に逮捕されないという保証があるのならやりたいと思っている人は思っているより多いんだろうか。
物凄く腹が立つ作品だったな。違う国とは言え、少なくとも10万回のレイプが見過ごされているって事だよね。
50%が勘違いや腹いせや嘘だったとしても、5万件ある。どうなってるんだよ一体…。
一回で薬物的去勢、で良くない…?気の迷いでレイプする奴は迷わなくてもするよ。
その次にもう一回性的な犯罪を犯したら物理的去勢で良いじゃない。しなきゃいいんだから。
勿論男女問わず。男性がされたって同意がなきゃそれはレイプだ。