ハレンチ学園

東京暗黒街・竹の家のハレンチ学園のレビュー・感想・評価

東京暗黒街・竹の家(1955年製作の映画)
2.8
1954年、富士山をバックに雪原を軍用品を運ぶ汽車が走る。そこに強盗が入り物語が始まる。シネスコに映る見事な富士山からして日本をステレオタイプに描く作品と知れる。芸者や着物姿で遊ぶ子どもたちはまだ可愛げがあるがさすがに鎌倉の大仏が意味もなく出てくるあたりはやり過ぎではと感じた。国辱ものと言われたことも頷ける。トンデモ映画やカルト作品として見ても面白いとは思えないが、50年代前半の日本を映した貴重な資料としては見るべきものはあるか(浅草の松屋、帝国ホテルなど)。