チッコーネ

メリイ・ウィドウのチッコーネのレビュー・感想・評価

メリイ・ウィドウ(1952年製作の映画)
3.5
映画界から好まれ、複数回撮られているドイツのオペラ。このヴァージョンは、あらすじにも若干の変更が加えられている様子。
前半の安っぽい書割や笑えないコメディ演出にうんざりするが、パリへ舞台を移してからは、華やかかつ疑心と皮肉に溢れた男女の駆け引き描写へと移行するので、何とか観れる。
ミュージカルシーンも多く、ハイライトの舞踏会ダンスでは、カメラが引いては寄って、引いては上がってと模範的に流麗。エキストラの数はそれほど多くはないものの、効果的な編集と映法、そしてワルツの3拍子が相俟って、めくるめくメスマライズド感を現出させている。
またラナ・ターナーはうっとりとした目つきとムッチリとした肢体で、ムンムンの色香を存分に発揮。歌は吹替でも表情で魅せる。
0件

    いいね!したユーザー

    チッコーネ

    チッコーネ

    映画大好きなドラァグクイーンです。 ただし本業は編集/ライターなので、文章は硬派。 古今東西は意に介さず、好奇心を最優先して映画をチョイス。 アートとエンタメのバランスが秀逸な作品が好き。 こんな私…

    映画大好きなドラァグクイーンです。 ただし本業は編集/ライターなので、文章は硬派。 古今東西は意に介さず、好奇心を最優先して映画をチョイス。 アートとエンタメのバランスが秀逸な作品が好き。 こんな私と映画の話をしたい方、イベントにも遊びに来てくださいな★ https://twitter.com/dqciccone/