深作欣二監督作品。
実録ヤクザ路線の金字塔。
劇中には、ヤクザ、テキ屋、愚連隊、三国人(中国人、台湾人、朝鮮人)が入り乱れ、戦後日本の裏側を描き出す。
劇中、山城新伍が三国人愚連隊『山東会』(中野という場所からモデルは東声会か?)へ言う台詞『日本はオマエラみたいな○○○に負けたんじゃない、涙を飲んで、アメリカさんに負けてやったんだ』はこの時代の日本人の総意。
劇中、安藤昇が演じる『根津喜三郎』は戦後新宿駅東口を不法占拠し、当時GHQから『東京で一番危険な男』と言われていた『関東尾津組組長 尾津喜之助』がモデル。
後に、安藤昇率いる『安藤組=東興業』が関東尾津組傘下の武田組と抗争を起こした事が関東尾津組の終焉を加速させたと言う因縁。
因みに、実在する主人公の『石川力夫』について、同時代人の安藤昇は『石川?しらねぇな?』と語っているとの事。
キネマ旬報1999年オールタイムベスト100日本映画で第38位。