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ネオ・ネッド(原題)のRayのレビュー・感想・評価

ネオ・ネッド(原題)(2005年製作の映画)
3.7
ジェレミー・レナー目当てで鑑賞。ジェレミーの演技力を堪能できて、満足しました。ジェレミーファンなら英語分からなくても見るべき!

詐欺師の父親が刑務所行き、母親はテレビショーで注目を集めたいだけの人間で、里子に出されていたネッド(ジェレミー)。里親の下で成長するものの、父親を慕うネッドは短気で暴力的で、(高校生か大学生くらいの年齢?)の頃にはネオナチに所属していた。
ネッドが精神病院に入所していると、ある日黒人の女の子レイチェルが入所してきたが、レイチェルはドイツ語しか喋らず周りに溶け込もうとしない。惹かれたネッドは好意的に話しかけ続け、最初は無視していたレイチェルもだんだんと反応を返し始め、交流を重ねていく2人。やがて恋に落ちた2人は…。

話としては、物事を見る視点が表面的に留まるか内側まで及ぶかによって、印象の変わる映画だと思いました。(ネッドのキャラクター像からして伝えたいことはそういうことだと思うのですが、私の英語のヒアリング能力に限界があります…)

ネッドは短気で暴力的だが純粋な幼さ(発達障害設定だったか覚えておらず)を併せ持つというアンバランスなキャラクターで、そのアンバランスさをチグハグにならずにジェレミーはとても自然に見事に演じていたと思います。
クレヨンで描いた絵をレイチェルに見せて嬉しそうに走り去る姿とか、本当に可愛かった…。

レイチェルも心に傷を抱えていて、最初の頃とか暗い雰囲気がずっと出ていたんですが、ネッドと交流していく内にだんだんと心を開いていって、ふっとした瞬間の表情がキュートなんですね。そういうところが素敵でしたね。

ラストなど他にも語りたいところはたくさんあるのですが、ネタバレになるのでここまで。
是非とも日本語字幕付きでDVD出してほしいです!
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