邹启文

わたしは潘金蓮じゃないの邹启文のレビュー・感想・評価

わたしは潘金蓮じゃない(2016年製作の映画)
2.8
去年の中国映画界を代表するがっかり作
元々この物語のストーリーとしては不明確な離婚裁判を起こされ、潘金蓮(日本語で言う売春婦)と不名誉な名前を着せられた李雪蓮(この物語のヒロイン)が自分の汚名を返上するために都会の国会まで足を運ぶ話
それと並行して、そのヒロインの行動に踊らされて行く政府の官僚たち(実は彼らがこの話における主人公といっても過言では無いと)のドタバタ風刺コメディである。

この物語の原作はこれらの設定を巧みに利用し、官僚たちのドタバタを通して、中国政府はいかにして田舎で起きた問題などの国として考えてみれば大きく無い問題でも、個人として考えれば大きな問題とされることを都会に運ぶことなく、田舎内だけで隠ぺいさせていくことができたのかを暴く、ある種の暴露本、政府批判小説として評価されていった

しかし今回の映画版では中国政府による検閲が入ってしまったために中国政府批判を表現していたシーンが全て消されてしまい、残ったのは一人の女の名誉取り返し物語になってしまった

それを補うかのように田舎シーンの撮影は丸い画面で行く、都会シーンの撮影は四角で行く、など試みがたくさんあったが、それをやったところで物語の本質が変わってしまうと言う損失は取り返すことができず、技術者だけが褒める映画に陥ってしまう

全体的な感想としては、日本人の何も知らぬ人がこれをみたところで寝るだけやで
邹启文

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