良かった。
今SNS上にある不気味さと狂気と快楽を濃い濃度で詰め込んだような作品でした。
インターネットを雲のように覆う怪しい雰囲気がまさしく表されていた。
ネット上の人間らしさの排除のフィクションさ>>続きを読む
少し先の未来が、既に感じてる息苦しさと相まって生々しく、フィクションに思えなかった。
どこの時代でも感じるであろう支配と自由の葛藤。
ハッピーエンドは人との繋がり。
語られていることは普遍的で、正直いつも濱口監督に感じている驚きはなかったけど、丁寧な良い映画でした。
「ゴドー」からの「ワーニャ」。
戯れながら良い流れになるのを待つ者から、苦しんで生き抜く者に。
どうしようも出来ない別れの迎え方。心の持っていき方、受け入れ方。
本当は信じていないイエス様を仮に信じることで、罪をなすりつけることで自分を保つしかなかったのだ。きっと奥山監督も。
良かった。
濱口オリジナルとは違っても濱口監督作品は面白い。
土手を走り光が追いかけてくるロングショットが拘りを感じて特に好き。
結末が「熱のあとに」ぽいと感じたのはプロデューサーが同じだからかな。>>続きを読む
大人になるにつれて、ただそこにあることが許されなくなっていく。
「何がしたいんですか?」
ただ、理由がなかったとしてもオジサンはやはり怖い。
前半、新種のホラーかと思った。
もがきながら理性に従った者と抗えない欲望に従った者。
上手に人間を描きながら観たことない物語を紡ぐ濱口監督。
いつもながらの別れの美しさ、終わりの美しさ。終わらせるのが難しいはずなのにどの作品もずっと>>続きを読む
タイトルよろしく日や光が印象に残るカットが多く綺麗な画が多かった。
良い映画だとは思うが、何かくっきり残ったかと言われると物足りない印象。
こういくのでは、というお約束の流れにならなかったのは好きでし>>続きを読む
キャストや世界が満ち満ちと生きていた。
観てる最中度々、自分はパートナーや友人、親たち大事な人たちと向き合っているのだろうかと問うた。
以前の自分であればぶつかることを避けずに築いていたのかもしれない>>続きを読む
在るように見えてずっと所在がない主人公。
求めれば求めるほど遠のいていく。
亡くしたときからの執着なのか、ずっとそうだったのか。
誰からも出てこない感謝の言葉。
ありがとうだけが居場所なのに。
少>>続きを読む
14歳の真っ直ぐさ、故の素敵さ・怖さ、どちらも届けてもらえた感じがする。
ニヤニヤもするし、あーわかるともなるし、あの時こんな気持ちだったのかな、ともなる。
押し付けがましくない良いドキュメンタリーで>>続きを読む
カナは自由奔放に凶暴に生きているように見えるが、それは満ち足りないことへの渇望。
砂漠でオアシスを見つけるように。
ただ、オアシスを見つけたと思っていても渇きは満たされない。いくら"飲み水"を与えられ>>続きを読む
素晴らしかった。
ほとんどの人が当てはまると思うけど、完璧主義で苦しんでたり、自分を愛することが苦手な人は特に見てほしい。
思春期を題材にした作品だけど、大人になった私もまだ出来ていない、自分そのもの>>続きを読む
本当に不快だし、辛いし、怒りを覚える。
ただ、今も変わらず日本や世界にあること。
本当に、考えることをやめた集団ほどはらわたが煮えくりかえることはない。
そして、自分もそうあってはならない。
どう判断するか材料がないときには、どちらか一方に心を決める。
劇中の裁判とこの映画自体がリンクしているのかも。
どうとでも受け取れることは面白い。
ただ、ここまで評価されているのは掴めなかった。
積み上げたら必ず崩されて、誰も救われないけど、現実を描いているしんだい作品たわった。実在する人の物語。
入江監督の中では、カラオケは持つ人と持てない人の分かれ目なのかも。
ただ、全体的に直接的過ぎる>>続きを読む
どう展開するのか予想つかず、ずっとドキドキしてた。
映画では見慣れた設定なのにそう思ったのは俳優陣の演技力はもちろん、撮り方の展開が一定ではなかったからかもしれない。
同じ境遇にいながら、何かを感じ>>続きを読む
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