麦戸も七森もそれぞれ居心地が悪そうな場所にいて、そこに閉じ込めている感じがあった。
麦戸は文字通り引きこもりだったのだけど、インターフォンは明らかに音が怖いし、あの音すると思うと人に来てほしくない…>>続きを読む
とぼけた部下に丁寧に教えてあげたり、上司が潜水艦に乗り込みやすいように調整するウォッカ。
ただ部下に指示した後に自分で確認しなかったり、結局上司に艦内の狭いところを通らせたりさせてしまう詰めの甘さがあ>>続きを読む
映画というよりも、写真集のような作品。
ドキュメントなのに全ての構図が奇跡のように美しい。
全体的に暗くて、誰が誰かはわからなかったのだけど、さまざまなカップルの一晩の模様を映し続ける。
ディオルマンのようにある種わかりやすいドラマでなくとも、人はそれぞれ人生がある。視点が繊細で優しい。
懐かしさを感じさせる映画ではあるけど、ヒーロー像が新鮮。
主人公は意外とやばいやつだけど、ずっと見ていられる映画。
慶州行きたい。
フランスのめっちゃ田舎で差別も当たり前で、たしかに画面のコントラストからも黒人が異物のようにみえるような印象がある。
田舎ってどこもそうなのか?
オープニングの空撮はシャイニングオマージュっぽい。>>続きを読む
人工中絶が違法だった1963年のフランス。
それはある意味では女性の身体を政府が管理しているとも言える。
現代は(それが良しとされているわけではないが)一つの選択肢としてある時代である。しかし、性別>>続きを読む
役者が全員すごい…
特にホン・チャウ。ジェイミーリーカーティスよりよかったのでは…
あとブレンダンフレイザーの食事シーンが、全然美味しくなさそうなところもいい。
つくりとして記号がポツポツ置かれてい>>続きを読む
めちゃくちゃ良かった…
良さを言語化できないもどかしさがあるが、その感じが本当に心地いい。
映画に映るものは全て実在しているのだが、旅の記憶を思い出しているような、夢のようなフワフワとした不思議な>>続きを読む
基本的にはドキュメンタリーではあるが、屋形船の上での歌舞伎など、現実と虚構が入れ混じる。これは映画なのだ。
白塗りをした顔とそうでない顔、どちらが本当の顔なのか?女形を演じる坂東玉三郎だからより際立つ>>続きを読む
突然視力を失った石田さんは、もともと小学生から服が好きで、人を服装で判断するところがあったらしいが、視力を失ってからはそういったことをする必要がなくなり、その分自由になったと言っていたのが印象的だった>>続きを読む
東出昌大がものすごく良かった…
全てではないが、「桐島〜」からみている身としては感慨深い…
実際の金子氏がこのような人だったんだろうなと思わせられた。
裁判所でコードをいじるのが止まらなくなるところと>>続きを読む
前半のナイキが置かれてる状況やスポンサー契約のあれこれの説明の手際の良さ…
ややコメディタッチでみせてくれるから、すんなり入ってくる。
ただ、ナイキとジョーダンが契約すること、今でも爆発的な人気があ>>続きを読む
ジョブ・トゥパキの衣装がかわいい。
アカデミー賞とか気にせずに、期待せずに見たほうがいい。
Don’t think, feelな映画。
以前、カメラマンの方が、フィルムとデジタルでは写真が全く違うと言っていた。
フィルムカメラによる写真は、フィルムに光と影によってできる版画のようなものであると。
映画の中でフィルムカメラの現像には1>>続きを読む
サム少年が両手に映像を映しているシーンの美しさたるや…
大伯父がサムに「芸術と家族とで板挟みになる」、「芸術は心を引き裂く」と語る。
あれはスピルバーグ本人が自身に語りかけているのだろう。
たしかに>>続きを読む
この映画ではチチャという口噛み酒が頻繁に出てくる。それらは人によって味が違うとも言われる。
それは口内の細菌が人によって異なるからだろう。(噛み方のくせもあるかもしれない)
コロナ禍で禁止となった人>>続きを読む
前作スリービルボードよりも世界から隔絶されている感覚が強い。
ヒューマンドラマ感あるけど、笑えるところが多くて、ブラックコメディ映画だった。
おじさんが急に「お前とは絶交だ!」っていうのが普通にウケる>>続きを読む
最初に名前を公表して、性的虐待を訴えることは本当に勇気が必要なことだったはず。
そこには見えない葛藤があったはずだ…
あの電話のシーンは本当に感動した…
一本の映画としてのまとめ方が良い。
玉田は大と雪祈の演奏を見るらような立場だから、我々観客と重るし感情移入しやすい。だからこそソロのシーンはめちゃくちゃアガる…!
音楽も原作みていても納得できる素晴>>続きを読む
行き場のない感情をどのように昇華していくか?人生の悔いを残さないためにできることをすること。
それは相手のためなのか、自分のためなのか?
映画の序盤の飲み会で浩輔が語る「相手を傷つけないための嘘」とい>>続きを読む
撮影、編集が見事すぎる。
荒いところ多々あるけど、そういうところは気にせず勢いで見る映画。
ラストは今の姿であるべきな気がして、モヤモヤ…
序盤の象のフンを浴びるシーンは、「これからあなたたちがみる映画(体験)はこれですよ。」という監督からのメッセージだと思う。それがすごくやらしい。
チャゼル映画は、登場人物2人が作り出す世界を垣間みる>>続きを読む
移動のシーンは常に人物の画面を端から端へ移動するし、長回しのカメラは横に移動したり、180°パンしたりと常に水平な動きを意識させる。
馬に乗って横に移動するシーンはアラビアのロレンスみを感じさせなくも>>続きを読む
心地よい地獄。
どうやって撮ってるのかわからないシーンが多々。
2001年宇宙の旅イレイザーヘッドなど過去の特撮へのオマージュ…
存在しているものを撮影していることが今のCGよりも強く訴えかけてくる…
このレビューはネタバレを含みます
子役たちの演技も大人に負けておらず素晴らしい
保育園児にもあんな遠い目ができるのだと思わうし、あと喫茶店の中学生?2人組も良かった。
握手をした時の「ありがとうございます!」は顔は画面に写っていないが>>続きを読む
ジャンプの巻頭カラーが動く…
漫画のアニメ化としても、アニメーションとしても本当に最高…
電車が交差するシーンが本当にかっこよくて鳥肌がたった…
近年の映画は、たとえばコーダなど当事者を起用する映画が多々あるが、この映画は耳が聞こえる俳優に耳が聞こえない役を与えている。
そのことが映画をみ>>続きを読む
CGの映像とHFRの動きがすごい。
キャメロンの今までの映画の要素が詰め込まれている感じは面白かった。
この映画は、人間とは何か?ということについて、説教くさくなく優しく提示しているように思った。
アンドロイドであるヤンのメモリーに残った記録(あえて記憶ではなく)は、なぜそれを記録しておくべきものと判>>続きを読む