nikoさんの映画レビュー・感想・評価

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ワンダフルライフ(1999年製作の映画)

4.2

視聴後「人生とは何か?」という本質的な問いが頭の中を駆け巡った。死んでから死後の世界へと旅立つまでの1週間、死者達は「そこ」で一番大切な思い出を選ぶという奇妙ながら誰もが一度は想像するであろう死後の世>>続きを読む

HAPPYEND(2024年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

開始数分で¥ØU$UK€ ¥UK1MAT$Uが登場して少し面食らってしまった。自分はテクノという音楽が好きだ。何故ならテクノを爆音で聴いている時自分と他者の境界が曖昧になりどんな境界線でも飛び越えられ>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

3.4

"多様性"って言葉は良くも悪くも便利に使われている

普段の生活の中で誰かの趣味嗜好を軽薄に嘲笑ってなどいないか、誰かを理解してあげようなどと傲慢に思っていないか、そして自 相手を思いやり理解したいと
>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

3.7

4〜5年振りに視聴。以前観た時とでは東京周辺の景色にいつの間にか親近感を覚えていた事に気付いた。フィクションなのだから話の整合性よりも"オチ"に繋がるまでの壮大さにここまで吹っ切れるのも良いのかもしれ>>続きを読む

天然コケッコー(2007年製作の映画)

4.2

レイハラカミっぽい音が終始流れてるなって思って視聴後調べてたらレイハラカミがサントラを担当してて驚いた。瑞々しさ溢れる田舎の原風景とレイハラカミの静謐な音楽の相性は抜群。季節を重ねる事に縮まる二人の距>>続きを読む

ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

3.5

原作読破後に視聴。地方都市近郊の国道によく見られる、広い道路とその両側にチェーン店が並ぶ風景。地方で生活する多くの人々が日々目に見る光景はどこか懐かしかった。"東京"という箱庭に囚われ若さを消費する事>>続きを読む

彼女と彼女の猫 -Everything Flows-(2016年製作の映画)

3.4

生活を続けていく中での漠然とした寂しさ・微かな痛み・ささやかな温もりなど、言葉では伝えにくい感情を映像と音に託した作品だった

ヒミズ(2011年製作の映画)

4.0

ヒミズとは和名で“日見ず”と書き、“モグラ”の一種であり、小さくて目立たないので見つけようとしてもなかなか見つからないのが特徴となっている。ヒミズのように目立たなくとも普通に平凡に生きていきたいという>>続きを読む

架空OL日記(2020年製作の映画)

4.0

自分はこのような環境に身を置いたことはないけどきっとこうなんだろうなっていう会話やシーンが散りばめらていてバカリズムの日常の解像度の高さを感じた

風が吹くとき(1986年製作の映画)

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藤子・F・不二雄短編集「ある日」の印象的な幕切れを思い出した。

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「僕」と静雄、佐知子の3人には自分の生活や感情に向き合おうとせず、何かを諦めて日々を暮らしている所が共通している。その時、その一瞬が楽しければ良いようなどこか刹那的な3人の会話と所作。この暮らしが一生>>続きを読む

Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バック(2018年製作の映画)

3.4

コンテンツアドバイザリ:肌の露出、薬物の使用、飲酒、喫煙、暴言、性的なコンテンツ←これに全て詰まってる

退屈な日々にさようならを(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

どこか掴みどころのないシュールな群像劇
色んな人物の物語が結末に向かって奇妙な過程をとりながら帰結していくのが個人的に面白い部分だった。物語の根底にあるのは人の"生"と"死"それらと対等して愛が存在す
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青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

4.1

夏の晴れた早朝、瞼を擦りながら何気なく観た映画なんてそんなタイミングで観るのが一番だと思う。まず現地では無くフランスのセットで建物や動植物、南国の空気や光まで絵のように再現している事実に驚いた。終始緻>>続きを読む

ルックバック(2024年製作の映画)

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何かを産み出すには苦しさを伴うという事実から目を背けない

ぼくの生まれた日(2002年製作の映画)

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ずっとのび太の視点で観てたけどいつか両親の視点で観たらどんな感情になるのか気になったりした

おばあちゃんの思い出(2000年製作の映画)

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約10年前、母方の祖母の葬式を思い出した。あの頃の自分は祖母とどんな会話を交わしていたのだろうか

特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(2023年製作の映画)

3.7

二期と三期の繋ぎのような作品。久美子の部長としての自覚、内面の成熟を下級生との関わりを通して感じれた

PEEP “TV” SHOW(2003年製作の映画)

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急におすすめに現れて観てしまった。当時の渋谷の肌感が直接的な描写で伝わってくるモキュメンタリー

ファウスト(1994年製作の映画)

3.7

最低限の台詞と圧倒的な映像での情報量。アニメーションと実写の境目についての考えが頭の中を巡った

ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

若さ、恋愛、性の目覚めといったモチーフと共に本作で一貫して描くのは「死」という存在。青春の中にある淡い死の気配が漂うそんな雰囲気に終始満ち溢れていた。

関心領域(2023年製作の映画)

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精神を蝕むような音響と印象的なカメラワーク。終盤のカットは頭の中で反芻し続けてしまうような"強さ"を感じた

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.0

無駄を省いた会話、静謐な音楽、長回し、人と自然、こちら側に解釈を委ねるラスト

のび太の結婚前夜(1999年製作の映画)

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自分も結婚式挙げる事になったら中学校の同級生と呑み明かしたいそんな関係性でずっといたい

帰ってきたドラえもん(1998年製作の映画)

4.5

アニメ版では描写されていないが、漫画版ではのび太が就寝しドラえもんが未来へ旅立つカットでのびたの布団の位置が少しだけ変わっていてその繊細な描写に子供ながら惹かれた