nikoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

3.8

夢を可視化したような不思議な世界観と独特のカメラワーク、鮮やかな色遣いが目に残る。ミニシアターでのレイトショーとかで観れたら最高なんだろうな

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

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「メリークリスマス...メリークリスマス!Mr.ローレンス」

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

自分がもし現在の生活の中で"音"という概念を失ったら。想像するだけで耐えられないし自分の生きがいである音楽がこの世界から失われたらと思うと怖くて堪らない。本作はそんな人に「音を失う」とはこういうことだ>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.7

『エヴァ』もしくは『GANTZ』を想起させる怒涛の後半に全てが集約されていた。SFとホラーどちらのジャンルも疎い部分があるので少しづつ開拓したい

シャイニング(1980年製作の映画)

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細部まで緻密に構成された映像・構図に惚れ惚れする。細かな台詞や人物像、ストーリー的な背景の説明が少なくても、キューブリックは視覚と聴覚から心底恐怖というものを煽ってくる気がした

孤狼の血(2018年製作の映画)

3.8

役所広司の怪演に惹き付けられた。久々にハイライトが吸いたくなる

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.0

思い出のマーニーと類似してる点があって久々に見返したくなった。物語にこれといった起伏は無いけど静寂な環境音や幼少期を思い出させる描写が素敵

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ラストの砂浜でのシーンは忘れたくないし、忘れられないと思う

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

黒人ピアニストとその運転手の白人が差別の根強く残る南部での公演のため、南へ南へと車を走らせるロードムービー。タイトルになったグリーンブックとは、人種隔離政策時代のアメリカで発行されていた、『黒人ドライ>>続きを読む

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

時代設定は90年代後半のロシア。ロシアの都会の賑わしい人付き合いの中に取り残される乾いた孤独、テクノ音楽の時代感に染みる人恋しさがそこにあった。北欧映画特有の雪に沈んだ暗い光や台詞の少なさを補って余り>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.1

2人の会話をもっと覗き見したいよ
まひろがRIDE『Nowhere』Tシャツ着てるの最高だ

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.3

2人の緩々でかつ軽快な会話と一瞬でその場に惹き込まれる戦闘シーンのバランスが絶妙!!日常の中でのアルバイトや生活の一部を切りとった他愛もない生活は観てて日常系アニメや、映画の『セトウツミ』を観ている時>>続きを読む

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.4

あの当時のジュリーは飛ぶ鳥を落とす勢いであり華やかな印象が纏わりついていたと感じる、しかしこの映画の主人公は空虚感の塊に見える。70年代最後の年に撮られ、70年代という時代の鬱屈した空気を色濃く反映し>>続きを読む

心と体と(2017年製作の映画)

4.0

少しの優しさがあれば、誰にでも思いやりをもって接することはできるが足りない部分を補い合う“愛”もあるのだと伝えていると感じた

パリ13区(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

題名でもある『パリ13区』はどのような地域なのだろうか。本作はではパリの13区の中でも「レ・ゾランピアード(Les Olympiades)」という地域を中心に物語が展開しているらしい。このレ・ゾランピ>>続きを読む

PORNOSTAR ポルノスター(1998年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

『ラブ&ポップ』や『[Focus]』に通ずる90年代後半渋谷の退廃的な空気感がそこにあった。千原ジュニアの千原ジュニアの透明感あるサイコパスぶりが良い。

スケボーしてるシーンとナイフの雨のシーンが印
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異端の鳥(2019年製作の映画)

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169分間モノクロの中延々と繰り返される地獄。圧倒的な言葉の削減とモノクロ映像は監督からの“引き算の美学”を感じた

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.5

これ見よがしな大きな場面やカットは無くとも設定次第で低予算で質の良いSF映画は作れるという、見本のような作品だった。タイトルの『her』は所有格か、目的格か。今泉力哉監督の『his』なら見分けがつくが>>続きを読む

カナリア(2004年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

カナリアという鳥は、毒物に敏感である事から毒ガス検知に用いられるそう。日本でも1995年の地下鉄サリン事件を受け山梨県上九一色村の強制捜査の際、カナリアを携行している様子が報じられた。この作品のタイト>>続きを読む

オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

淡々と続く乾いた現実と日常の中の非日常が混同している雰囲気が映画の中で終始漂っていた。オーバーフェンスというタイトルは、最後のソフトボールでのホームランのことなのか、それとも息苦しい現実から逃げ出した>>続きを読む