2年振りに視聴。ねこぢるの独特な世界観を佐藤監督と湯浅政明が上手く映像に落とし込んでる
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言葉とコミュニケーションと視線。あらゆる台詞やらディテールが反響し合ってて、最終的には「今ここに自分がいる事の嬉しさ」みたいな感慨に至った。第二部ラストでのフェリーのシーンは奇跡のようで自然と心が震え>>続きを読む
"今はたまたま自分が当事者じゃないから直視して生きていないけど、確かに存在する現実" をこれでもかと突きつけられた
人生って色んな思いや気持ちが揺れて定まるのを待たずに時は進んで過ぎていくのを感じた。後、毎熊克也と折坂悠太って顔似てませんか?
物語に合わせ広がる景色や空間を形成する環境音も移り変わり、先ほどまでそこにあった情景は形を保つことなく消えていく。大島育宙氏のnoteの感想に綴られている"デジタルデトックスポルノ"という表現がしっく>>続きを読む
"パンチドランクラブ"直訳すると「フラフラの恋」だが、「強烈な一目惚れ」という意味もあるそう。今作では配色が象徴的に使われているのが印象的だった。バリーは青いスーツを、リナは赤い服を着ている。青は孤独>>続きを読む
いつ観返しても良い。10年後20年後にまた観返したい
終わり方が良かった、自分も何か心の中で吹っ切れた時、大きな決断をした時、自分の気持ちを赤裸々に伝える事が出来た時全力で走ってみたい
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やさぐれチンピラだった賢治が柴咲組に拾われる1999年、シマを広げてヤクザとして成長する2005年、殺人で逮捕され14年のお勤めをへて出所する2019年と三つの時代区分を通じてヤクザの没落を描いていた>>続きを読む
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「長い」は単に長い時間を表して、「永い」はいつまでも続く永続的・永遠的な事を表す。主人公は妻の死を背負って生きていく事を対比的な登場人物を交えて西川美和ならではの人間描写で描いていた。特に印象的だった>>続きを読む
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ラストの倉庫での一騎打ちのシーンはカメラワーク・ライティング・構図・演出・被写体の距離感の全てにおいて間違いなく映画史に残る伝説のシーンとなったと感じる
小樽という地で雪の中静謐な時が流れていた。すれ違っていた二人の気持ちが交錯する瞬間は純粋に美しかった
身体を揺らして踊る事、音楽の新骨頂みたいなものを肌で感じた
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二人の少女、雪の中の景色、バレエを踊るカット、人物の感情に寄り添うようなカメラワーク、自然光の多用、青春時代の恋愛、など歴代岩井作品のセルフオマージュを思い起こさせるシーンがあった気がした。複雑な構成>>続きを読む
キャッチコピーは「その嘘は、罪ですか。」家族の写真を少しだけ写したり、机の上の様子などで画だけで説明するカットが多く西川美和監督の演出の巧妙さが際立ってた。田園風景での静寂なカットは田舎ならではの開放>>続きを読む
所々で使われるロングショットに目が奪われる。フィクションであると割り切っても辛い苦渋の決断が苦しかった
ふとした時にこの映画の一つ一つのカットを思い出すんだろうな
義理人情や武士道が存在しないドライな空気感でありつつ武映画ならではのユーモアが散りばめられたのは新鮮だった。また武映画にある一貫してあった"死"に対する価値観とは違った誰かの死が根底を揺るがすような義>>続きを読む
人間という存在の嫌な点を色んな視点で描いてた。"行間"を読むとはこういう事なのかもしれない
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全体を通して台詞は最小限に抑えられていて、画とノスタルジックなBGMを通して観ているこちらにありのままを訴えて来るような没入感を与えていた気がする。終盤の海外でのカットは妙な浮遊感と現実離れした雰囲気>>続きを読む
夢を可視化したような不思議な世界観と独特のカメラワーク、鮮やかな色遣いが目に残る。ミニシアターでのレイトショーとかで観れたら最高なんだろうな
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自分がもし現在の生活の中で"音"という概念を失ったら。想像するだけで耐えられないし自分の生きがいである音楽がこの世界から失われたらと思うと怖くて堪らない。本作はそんな人に「音を失う」とはこういうことだ>>続きを読む