概要はなんとなく理解していたつもりだったが、こうやって作品化されると、現実のものとして感じられる。それが映画のプリミティブな強さなのだろう。韓国映画界へレスペクト
権力、大衆、正義、政治とは難しいものであるが、こうやって歴史による検証が行われる韓国には敬意を表したい。それも辛い過去があってのものだから、簡単には語れるものではないが、それが継承されていることも含め>>続きを読む
狂った鬼軍曹でもなく、人を殺したショックでおかしくなった若者でもなく、状況が狂ってる中で淡々と日常を過ごす者と、淡々と職務をこなす軍人。このジャーナリスト達は誰に向かっているのか?またしてもアレックス>>続きを読む
デビッド・ダストマルチャンと書いてて間違ってるかもしれないぐらい覚えにくい名前だが、顔は印象的でブレードランナー2049や他にもヴィルヌーブの映画で印象深い圧を感じさせていた。彼の主演ということで観た>>続きを読む
これでもかっていうぐらいJOKER幻想を叩きのめす。前作に救いを見出した人も多かったろうに完膚なきまでに。
でもってエンドロールにTrue love will find you in the endを>>続きを読む
初見ではよく分からず、後日ネットの解説を読んでシナプスが繋がる快感を味わった。映画で表現されているのは限られた部分だけで、背景に設定がある。それはトンチキだという批判があるようだが、とても面白く感じた>>続きを読む
ブレードランナーとエイリアンの世界観がどんどん近くなってるとドキドキを感じたオープニング。しかし、結局はいつものパターンのギリギリすり抜けとアメリカの兵器産業ものになっててうーんという感じ。プロメテウ>>続きを読む
映画を観た後、いろいろとモヤモヤすることが多い性質なのだが、この映画はスカッとする。犯罪も犯すし、血も出るし、人も死ぬのだが、気に病むことにはならない。韓国映画の底辺に流れる情があるからということもあ>>続きを読む
画、映像、声、音楽が高いレベルで絡み合い、身近なテーマに凄みとリアリティをもたらし素晴らしいファンタジーとなっている。
原作とアニメ化という点でもエポックになるのかもしれない。河合優美の代表作としても>>続きを読む
ヤマシタトモコの漫画を初めて読んだ時怖かった。普通の日常の生活での機微をそこまで知覚して人とやり取りしてるのかと。そして最近の女性漫画家はこの領域まで行ってるのかと驚き、すごいと思った。
時を経て理>>続きを読む
本人の曲はほとんどなし、3曲かな、イントロだけのが2曲?
だからつまらないということはなく、楽しめた。チャックDやチャカ・カーン以外は誰?みたいな人が楽しそうに語っていく。
ある年齢になったら人は与え>>続きを読む
クセがあって失敗もするけど人間味のある人達。現代的でもあるけど普遍的なドラマが小気味よく展開していく。俳優達も魅力的。
なんていうか「ちょどいい」感じの作品。
事前のアートワークがどれも素晴らしく、期待に胸を膨らませていた。映像・セット共素晴らしく、どうしてもティム・バートンが浮かんでくるのだけど、ティム・バートンの映画がフランケンシュタイン(的なもの)に対>>続きを読む
現代のフィンランドの街がこのとおりなのかは知らない。いつものように街は灰色で陰鬱で皆生活はかつかつ。登場人物のテンションは低く表情も乏しい。しかし、しかし、ある人達にとっては救いなのである。
またしば>>続きを読む
起きて歯磨いて顔洗ってタオルをハンガーにかけて(ちゃんと広げればいいのに。重なってるとこ乾きづらくない?)と、淡々と紡いで行くのかなと思ってたところで、カセットを入れて音が出た瞬間で「タクシー運転手」>>続きを読む
2014ゴジラは王道の表現を丁寧に描写してて素晴らしかったギャレス・エドワーズ。序盤から引き込まれたが、途中からなにかの焼き直しとしか感じられなくなってしまった。今が90年代だったら、いやそれでも既視>>続きを読む
ゴジラをモチーフにした現時点からの戦争振り返り映画という感。海上に突き出した背ビレ映像、逃げる人の地上からの視点、ビルの屋上からの視点、アイデアは練られて丁寧に作ってある。特攻、戦争、日本社会というも>>続きを読む
パク・チャヌクを知らず、評判が良いらしいということで誘われて観に行った「お嬢さん」。序盤の雨のシーンや映像の美しさからただならぬなにかを感じたが、どうにも日本語の発音に違和感を感じてしまい没入できず。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
淡々としたトーンの中にフックが潜ませてあり、引き込まれて観ることができたが、リリー・フランキーに比べると他の役者陣が食い足りなかった印象。人は誰もが辛い記憶を閉じ込めて生きているが、それを共有できたり>>続きを読む
愛、弱さ、性、黙っていられないこと、同調圧力、集団心理なんかが未整理に散りばめられている。漂白された現代に映画でもって叩きつけようとする試み。分が悪いが事態はそんなこと言ってられない状況
バービーという夢の世界を作ったグローバル企業とその役割に違和感を感じ始めた主人公。みたいなステロタイプと匂わせつつ、現実社会は単純ではないんだと映画的カタルシスは与えない。
音楽ビジュアルもハイセン>>続きを読む
アナザープラネットとかボーダーとかアンダーザスキン、ぼくのエリに近い落ち着いたトーンの好きなタイプの映画。無邪気な残酷さが見え隠れしつつ、あーヤバい、そっち行っちゃう?行っちゃうの?と思わせながらも、>>続きを読む