わたしって超最高！て20代中盤の一時期思えていたな。自立していく上でたくさん失敗して、全然なんとかなってはいないのに自分の行動や考え方によってなんとかなると思えるようになって、ちゃんとした友情だけが残ってそこで助け合うことを誓って自分の半径1m以内にいるひとたちしか好きじゃないあとは皆んなくたばれといった極端で凶暴的な愛情が「自分は結局ひとり」という意識を覆う鎧になって強く在ることができた。そこから更に歳をとると、もっと他人に寛容になれて血の繋がりとは関係ない盃さえ交わせば築けるような家族という関係に憧れるようになった。同時に視野が広がるほど、自分が最低な人間に思えて自己肯定感はさがっていくばかりだった。全人類のこと馬鹿にしていたのに、よくよく話をきくと一番阿呆なのは自分なのだと気づく。他人の承認を求めて100点満点の回答をもらっても満たされなくて無駄に肥えて結局自分の機嫌は自分でとっていかなきゃと気づく。でもできないの繰り返し。このドラマを観ていたら「楽しく生きていきたい」て、幾つになってももっと真剣に言っていいんだと背中を押してもらえている気がした。能天気にきこえるだろうか、わたしには貯金の話より深刻で夢を語るより口元が震えてしまう言葉だ。楽しくなきゃ生きていけないよ。幸福になりたいし幸福になれるし皆んなそれぞれにピッタリな幸福がある。あなたもわたしも最高な人間で、もう目の前にいない愛しいあの人たちもずっと最高なまま輝いているんだよ。
