Niylah

TOKYO MER~走る緊急救命室~のNiylahのネタバレレビュー・内容・結末

TOKYO MER~走る緊急救命室~(2021年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

すごく久々に日本のドラマを観た。
身内に医療従事者が多いのもあって私も幼少期は看護師になりたいと思っていた。だけど医療従事者になるには致命的な欠陥/恐怖症を抱えていて中学生の時に将来の進む道の方向転換をした。ちなみに医師になるなら産科医か救命救急医になりたかった。今でもたまに思う。それ故、医療ドラマは前から好きで国内外問わず色々観てきたのだけど最近は医療そのものに対する不信感が大きくて医療ドラマからは遠ざかっていた。喜多見先生みたいな医師ってどのくらいいるんだろう。利権やお金に目がくらみ命を救うという本来の目的から外れてしまった医師とただ純粋に人の命を救いたいっていう医師って実際の医療現場ではどちらが多いんだろう。こういう医師って現場では疎まれ潰され淘汰されてしまうんだろうな、悲しいことに。

事故現場のトラウマ、フラッシュバック…。医療従事者は常にこういう思いをしているんだろうか。どうやってメンタルを保っているんだろう。ほんとに尊敬する。人の命より尊いものなんてあるんだろうか。でも世の中にはあるんでしょうね、多分。映画/ドラマのフィクションとは違って現実はこんなに上手く事が運ぶわけないし助けられない命はどんなに手を尽くしても助けることが出来ない。人の生死はやっぱり運命というかあらかじめ定められているものなのかもしれない、抗うことはできるけれど。でも、映画やドラマの中でくらい奇跡が起きて欲しい。どんなに都合がよくても現実ではあり得なくてもいい、ただ人の命が助かるのを観たい。

「どんなに苦しくてもそれを抱えて生きていくしかないでしょ」
Niylah

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