「離婚しようよ」てか「選挙いこうよ」だった〜選挙のアドレナリン、ちょっと憧れちゃうくらい選挙ドラマとして面白い。あと姑竹下景子が気持ちよく嫌なやつでキュートですき。
クドカンぽい笑いは少なく感じて、声出して笑ったのはノースリーブのくだりだけだけど、クドカンの泣き笑い人間ドラマとしては後半になって良かった。バカぼっちゃんのみっともなさを全力で演じる松坂桃李がよい。バカとゆうか欲望も丸出しだが愛もあって、純粋無垢のままで、ようやっと痛みを理解できた男が、最後に寛容と挑戦を語るのに説得力があったし記者会見のみっともなさと言ったら感動すら覚えるのだから。御涙頂戴みたいな、日本人的といえばまあそうなんだけど、どうあがいてもここは日本だし、台本だろうが本音だろうが称賛・反省・応援のテンプレで周りを味方にして生きてかなきゃがんじからめで自由を切り拓けないという皮肉。で、何回も俺たち私たち、なんでなんだっけ？と問うてしまうほど渦中にいるくせ目的も手段もわけわかんなくなっている2人が印象的だった。7話では、夫婦という単純で複雑な関係の脆さとやるせなさが大爆発、切なかった。でもまあ親子や友達相手だったとしてもそれはおんなじで、どんなに立派なふりしたって私たち間違うし道外すし自分より大切だったはずのものより自分の気持ちを優先して平気で約束やぶるもんな...私はそんなことしません！って言い張る奴がいてもそれはそれで人として胡散臭い。だからこそ、これからはやっぱ挑戦と寛容が必要なのでしょう。本当の悪人は、実はそんなにいないかもしんないって思える、日本の未来はWowWowWowWowが聴こえてくる気がするような、なーんか少し古臭くてちょっとだけ今っぽい。よっNetflix！景気の良いドラマだった。
