あつし

時をかけるな、恋人たちのあつしのレビュー・感想・評価

時をかけるな、恋人たち(2023年製作のドラマ)
4.1
まず、あのかわいいオープニングだけでも優勝。

タイムリープものの作品で、「タイムトラベルって何のためにあるんでしょうか?」というアプローチで話を展開していくのが斬新で面白かった。

基本、1話完結型のお話で進んでいくが、そんななかでも良質なエピソードも多く、特に5話のバス事故で奥さんの"死"という過去は変えられない状況で落とし所を見つけていく話や、6話の廻の両親のエピソード回がめっちゃ面白かった。

最終話の「いつかのことより(過去とか未来じゃなくて)、現在(いま)を大事にしよう。恋ってそういうもんだから。」っていう廻のセリフも印象的。

吉岡里帆が演じた廻は、吉岡里帆だからこそ成立しているくらい、かわいいキャラクターだった。

ただ、一番好きな子は伊藤万理華が演じた、りおんちゃんでクールで真面目な性格から、テンパって慌てちゃう仕草や、廻たちの逃避行に協力してくれる優しさのギャップがたまらなく、後半はこの子に釘付けだった。

毎話、サブタイトルがタイムリープ映画のタイトルをもじったパロディも細かくて面白い。

そして、最終話は"時をかけろ、恋人たち"でドラマのタイトルの逆の意味にしたサブタイトルも粋で最高だった。
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