ねまる

タイヨウのうたのねまるのレビュー・感想・評価

タイヨウのうた(2006年製作のドラマ)
3.7
このレベルの演技力と美しさを兼ね備えた2人が主演のドラマを観ていた人たち羨ましいなって思う。

ストーリーはとても切なくて、でも暖かいお話で、悪い意味で日本のドラマっぽいところもあるんだけど、
主役2人が安定した演技力だから、良いところだけ観て感動出来る。

沢尻エリカは、
雨音薫というキャラクターを、沢尻エリカ本人のキャラと上手く組み合わせていて、彼女だけにしか演じられない雨音薫になっていてすごく素敵だったんだよね。

19歳の女の子である可愛らしさと、夢にも病気にも立ち向かっていく強さを両立させた素敵なキャラクター。

山田孝之は必然的に受けの芝居になるんだけど、目の動かし方ひとつでも感情が伝わってくるし、こっちの心が動かされる芝居をするの。
ふとした一言と表情でぎゅんってなる。

それから、ヒロインの相手役であるかっこよさ、まっすぐさ、でも不器用さ。その影も全部含めてカッコいい役になっていた。

音楽は澤野さんで、
主題歌である「タイヨウのうた」はもちろんみんな良かった。
沢尻エリカは、歌手がメインじゃないからこそ、気持ちで歌う人で、いい意味で安定しない歌い方が良かったよね。
だからこそ、口パクのシーンが気になったけど…

その他周りを固めるキャストも素敵で、
特にお父さんを演じた勝村政信の役柄がとっても温かくて、何度も泣きました。
とにかくバカ親なんだけどね。好き〜。

誰かの夢は、みんなの夢になる。
みんなの希望になる。
みんなのタイヨウになる。

雨音薫の歌いたいという夢に
周りのみんなが動かされていく様子が、
何よりも好きでした。
ねまる

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