ねまる

アンデッドのねまるのレビュー・感想・評価

アンデッド(2014年製作のドラマ)
3.5
イレブンになる前のミリー・ボビー・ブラウン。
丸刈りの超能力少女を演じるのも凄いが、あの役に選ばれるのも納得の天才少女。
むしろこの作品が、イレブン役、そして彼女のブレイクへのプレゼンテーションになっているんじゃないか…

ミリーに限らず、役者の演技は満足度が高い。
死者が生者の体で蘇るみたいなホラー要素、ファンタジー要素はこのドラマの設定、ルールがやや膨らませ過ぎで、立ち位置の分からないキャラクター、同じ顔なのに違う名前など、序盤から中盤にかけて???となる難点がある気もする。

とはいえ、やや取り乱しがちではあるものの主人公ジャックの目線は、視聴者を代表してくれる。視聴者とジャックを繋ぐ手綱がギリギリ離れない範囲の行動力と、ジョン・シムの繊細な演技力。超常的な話でも、エイミーとの回想や離婚を切り出されるシーンなど、ジャックに寄り添っていられる。
これがなければ正直、彼の名前以外、どうして元ロス市警のライターがジョン・シムなのか分からないもの。

役柄としては、シェパードの悲哀が良かったっす。この役がなかなか掴めないんだけど、その分分かってくると憎めなくて。
設定を膨らませて、クリフハンガーを残し、そのままシーズン2なしになっちゃうのは悲しいね。
ねまる

ねまる